がんを経験した人でも、入れる保険はあります

がんを一度でも経験したことがある方なら、治療費がどのくらいかかるか、よくわかりますよね。

がんは再発や転移のおそれがあり、健康でありたいと願う気持ちと同じくらい、再び、お金のことで心配したくないという気持ちを持ち合わせているのではないでしょうか。

当サイト(「保険ソクラテス」)にも、再発時の治療費や、仕事が制限されることによる収入減などを、保険で対応できたらと、数多くのお問い合わせが来ています。結論からお伝えすると、がんを経験した人でも入れる保険は存在します

しかし、早計に考えず慎重に決めてほしいという思いから、当サイトでは、ご自身もがん経験者であるファイナンシャルプランナー黒田尚子さんにお願いし、がん経験者の方が保険についてどのように考えていけばよいのか、お話をうかがってきました。

焦る気持ちを落ち着かせ、ぜひ読み進めてください。

この方に聞きました

黒田尚子FPオフィス 代表

黒田尚子さん

個人相談を中心に、各種セミナー、講演、講座の講師、マスメディアでの執筆など幅広く活動する独立系FP。2009年12月、乳がんの告知を受け闘病、2012年1月に克服。以来「メディカルファイナンス」をテーマとし、病気に対する経済的備えの重要性を訴えている。医療にも明るく、自らも乳がん体験者コーディネーターとして、科学的根拠に基づく情報提供・アドバイスを提供。
著書に『がんとお金の真実(リアル)』(セールス手帖社)など。

目次

がん経験者が入る保険について

一度がんを経験して、お金がかかることを知ってしまうと、『今度はこうならないようにしたい』という心理がはたらきます。
「がん経験者でも保険に入れる」と言われると、入りたくなるのが人間の心情というものです。ただ、がんという病気の特徴、治療方法を考慮すると、必ずしも保険に入ることが正解とは限りません。

保険はこんな時に必要

黒田さんは、がん経験者が保険を検討する際に3つのチェックポイントがあると言います。それぞれについて簡単に整理しましょう。

1 抗がん剤治療は入院でなく通院治療が主流

がんが再発・転移した場合、局所再発など、がんがその臓器にとどまっている場合は手術となります。ただ、目に見えない部分にも転移している可能性を考慮して、全身療法である抗がん剤治療が選択されがち。最近の抗がん剤治療は通院で行われることが多いです。すると、入院給付金が保障の中心である保険だと、せっかく保険に入っていても給付金が受け取れない……ということになりかねません。

もちろん、がん再発のケースでも入院や手術になることはありますし、がん以外の病気やケガによる入院も保障されるため、まったくの無意味ではありません。ただ、「こんなはずではなかった」と思うことのないように、保障内容についてはよく理解したうえで選びたいものです。

2 家族がいる場合、死亡保障の必要性を考える

保険に入る目的が何なのかをよく考えましょう。必要なのは医療保障だけでしょうか。がんが再発したら、かかる治療費に備えておきたいというのは当然ですが、もしものとき家族に残すお金についても、考えておいたほうがいいかもしれません。意向によっては、医療保障よりも死亡保障を優先すべき場合もあります。

3 お守り代わり、心の支えとして保険に入る効用も一考の余地あり

保険はお金のリスクに備えるものではありますが、加入することで安心感が得られるという心理的なメリットがあることも事実です。がんを経験し、保険に入れないことで不安を感じているというひとが、保険に入りたいという強い気持ちを持つことは否定できません。ただ、入る場合には、保険の仕組みや注意点を理解しておくことは欠かせません。

保険に入れるうちに入るのも選択肢のひとつ

このようにがんを経験した人が保険に入るという過程において、ご自身の治療への考え方、ご家族を含めた周囲の環境、医療技術の進歩といった観点を踏まえると、正解は一つとは限らないということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

万が一に備え、保険で保障を手厚くしようという方は、保険に入れるうちに加入することも選択肢のひとつとなりえます。

以下に、がんを経験した人が加入できる保険を表にまとめました。まずはそれぞれの保険の特徴をしっかりと把握するために、各保険商品の資料をお手元に取り寄せ、じっくりご検討ください

すぐに資料請求できる各種保険商品

保険の種類(※)保険会社・商品名資料請求(無料)
引受基準緩和型
(医療保険)
メットライフ生命
「Flexi Gold S」
すぐに資料請求可
引受基準緩和型
(終身保険)
FWD富士生命
「持病があっても!終身保険(引受基準緩和タイプ)」
すぐに資料請求可
無選択型
(終身保険)
FWD富士生命
「持病があっても!終身保険(無選択タイプ)」
すぐに資料請求可

その他の保険商品一覧

保険の種類(※)保険会社・商品名資料請求
引受基準緩和型
(医療保険)
オリックス生命
「医療保険 新CUREサポート」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
メディケア生命
「メディフィットRe」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
楽天生命
「スーパーたよれる医療保険」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
ネオファースト生命
「ネオdeいりょう 健康プロモート」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
「新・健康のお守り ハート」
公式サイトに移動して探す
無選択型
(医療保険)
チャブ保険
「まかせて安心医療保険」
公式サイトに移動して探す
がん経験者専用
がん保険
アフラック
「新 生きるためのがん保険寄りそうDays」
公式サイトに移動して探す
がん経験者専用
がん保険
セコム損保
「自由診療保険メディコムワン」
公式サイトに移動して探す
※引受基準緩和型・無選択型保険についての説明は文末に解説あり

ファイナンシャルプランナー黒田さんに聞いた、保険選びのチェックポイント

がん経験の有無にかかわらず、保険に入る場合、その仕組みについてよく理解しておくことは大事です。資料を取り寄せたら、まず以下の点について確認し、自分の意向に合っているかどうかを確かめましょう。

  • 保障の主体は入院給付金かどうか。その保障内容でいいと思うかどうか?
  • 保険料はいくらか。ムリなく支払える金額か?
  • 診断給付金などの一時金がもらえる保険か? その金額は?
  • 保障されない期間や病気はないか? あるとしたらどんな内容か?

黒田さんから最後にひとこと

保険に入る目的をよく考えてください。再発を念頭に置いて保険にお金を使うより、そのお金を再発しないような予防のために使ったり、なんにでも使える貯蓄として準備したほうがいいという考え方もできます。貯蓄なら、もし再発しないで済んだなら、なにに使ってもいいわけですから。
そのうえで、「貯金が苦手」であったり、「(貯蓄が貯まるより前に)今すぐ保障がほしい」といったりした場合は、保険を検討する意味があります。ただ、保険に入ったからそれで何もかも安心ということにはなりません。保険に過剰な期待をしないことも大事です。保険料をはじめ、デメリットがあることもよく考えて、自分に合った選択をしてください。

付帯資料

ここからは、がんを経験した人でも入れる保険について、知っておくことで安心できるトピックをまとめてあります。詳しく知りたい方はぜひご参考にしてください。

医療保険とがん保険の違いとは?

医療保険は、多くの場合、入院したときその日数に応じた給付金が支払われます。がん以外の病気・ケガも対象になりますが、入院しなければ給付金の対象にならず、給付金が支払われる日数には上限があります。

がん保険は、保障の対象をがんに絞った保険です。診断給付金という、がんと診断されたら一時金が受け取れる保障が主流です。商品によって多様な保障があり、入院や手術など、受けた治療に応じて給付金が受け取れ、入院給付金の支払われる日数は無制限という特徴があります。

引受基準緩和型・無選択型の医療保険の特徴

引受基準緩和型とは、保険に加入できるかどうかの審査基準がゆるやかな保険という意味。無選択型は、原則としてほとんどの人が加入できる保険です。そのかわり、一般の保険に比べて保険料は割高になっているほか、加入直後の一定期間は保障額が少なくなる、あるいは保障されない、といった仕組みもあります。

以下に、引受基準緩和型・無選択型の医療保険の特徴をまとめました。

保険の種類引受基準緩和型無選択型
審査基準告知項目は3~5個程度と少なく、一般の医療保険よりゆるやか。原則として、ほとんどの人が加入できる。
保険期間定期/終身定期タイプのみ
保険料一般の医療保険よりやや高め一般の医療保険に比べるととても高い
保障の特徴既往症(すでにかかっている病気)も保障されることが多い。がんの場合、「過去5年以内に悪性新生物・上皮内新生物等で入院・手術・治療等」の要件に該当しなければ加入できる。加入後一定期間はまったく保障されない期間がある。また、既往症(すでにかかっている病気)は保障されない。がんの再発・転移の備えには不向きだが、他の疾病には対応できる。

緩和型保険のメリットとデメリット

現在、がん経験者が入れるがん保険は非常に限定されます。一方、引受基準緩和型・無選択型の医療保険は複数の商品が各社から販売されており、選択肢は広いと言えます。しかし、先述したような、医療保険とがん保険の違い、引受基準緩和型・無選択型の特徴についてはよく理解したうえで利用しましょう。

ここまでの情報を踏まえて、がん経験者が引受基準緩和型・無選択型を選ぶことのメリットとデメリットを整理しました。

メリット

デメリット

  • がん経験者でも入れる「がん保険」に比べると幅広い選択肢から選べる。
  • がん経験者でも加入しやすく、「まったく保険に入っていない」状態からは抜け出せる。
  • がんの再発以外にも、広く病気やケガに対して保障が得られる。
  • (無保険の状態と比べると)十分な貯蓄がない場合も、治療費などで困らない。
  • 保険料が割高。
  • 引受基準緩和型・無選択型医療保険は入院給付が主体なので、まとまった一時金は受け取れない。また、通院治療のリスクをカバーし切れないおそれがある。

すぐに資料請求できる各種保険商品

保険の種類保険会社・商品名資料請求(無料)
引受基準緩和型
(医療保険)
メットライフ生命
「Flexi Gold S」
すぐに資料請求可
引受基準緩和型
(終身保険)
FWD富士生命
「持病があっても!終身保険(引受基準緩和タイプ)」
すぐに資料請求可
無選択型
(終身保険)
FWD富士生命
「持病があっても!終身保険(無選択タイプ)」
すぐに資料請求可

その他の保険商品一覧

保険の種類保険会社・商品名資料請求
引受基準緩和型
(医療保険)
オリックス生命
「医療保険 新CUREサポート」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
メディケア生命
「メディフィットRe」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
楽天生命
「スーパーたよれる医療保険」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
ネオファースト生命
「ネオdeいりょう 健康プロモート」
公式サイトに移動して探す
引受基準緩和型
(医療保険)
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
「新・健康のお守り ハート」
公式サイトに移動して探す
無選択型
(医療保険)
チャブ保険
「まかせて安心医療保険」
公式サイトに移動して探す
がん経験者専用
がん保険
アフラック
「新 生きるためのがん保険寄りそうDays」
公式サイトに移動して探す
がん経験者専用
がん保険
セコム損保
「自由診療保険メディコムワン」
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