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第4の治療法「免疫療法」の現在と、がん保険の対応状況

現在、がんの治療は「手術」「化学療法」「放射線治療」の3大治療で成り立っています。それぞれに進歩していますが、近年、第4の治療法として注目されているのが「免疫療法」です。

免疫機能でがんを治療する「免疫療法」とは?

人間の身体は一説には約60兆個もの細胞からできていて、毎日何万もの細胞が生まれ変わっています。細胞は、細胞分裂を繰り返すうちに、遺伝子に突然変異がおきることがあります。変異は誰の体内でも起きますが、免疫細胞がこれを攻撃するので変異の細胞は死滅します。ところが、免疫細胞の攻撃をくぐり抜けて増殖をする細胞があり、これが「がん」になるのです。

免疫療法とは、人の身体に本来備わっている免疫の力を回復させることによってがんを治療する方法。近年注目を集め、研究が進められています。抗がん剤とは異なる働きをするので、抗がん剤に比べると苦しい副作用が少なく、QOL(Quality of life、生活の質)の改善にもなると言われています。

ただし、免疫療法にはさまざまな種類があります。免疫チェックポイント阻害剤のような有効性が証明されている薬もあれば、まだ効果を検証中のものもあります。なかには効果の検証がまだ不十分なものもあるので、もし免疫療法を勧められたり、関心を持ったりした場合は、その中身をよく確かめることが大事です。

日本の保険制度においては、新しい治療が認可されるまでに時間がかかるため、「海外で認可された新しい薬」に飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、科学的に明確な効果があるものであれば日本の医師の間でも話題になりますので、がん診療において十分な経験のある医療機関の医師が積極的に勧めないような治療は、よくデメリットも認識した上で選択する必要があるでしょう。

免疫療法にかかる費用は?

免疫療法を検討する場合は、安全性、有効性だけではなく、費用についても確認することが大切です。治療法によってかなりの違いがあるからです。

免疫チェックポイント阻害剤は、保険診療として認められているため、治療費は保険が利きます(一般的には3割の自己負担)。さらに「高額療養費制度」によってひと月あたりの自己負担に上限額が定められますから、比較的、負担は少なくて済みます。

あるいは、治験や先進医療に指定されている治療であれば、混合診療の対象となります。免疫療法の部分の費用は「保険外併用療養費」として全額自己負担となりますが、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料など)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われ、その部分については3割の自己負担で受けられます。ただし治験や先進医療が行われている医療機関は限られているので、事前の情報収集が肝心です。

それらに当てはまらないものは自由診療として、全額自己負担になってしまいます。費用は医療機関・治療法によって異なり、1回100万円を超えるようなものもあります。

免疫療法はがん保険で保障される?

現状では免疫療法に特化した保障のあるがん保険は少ないため、がん保険で免疫療法の治療費を保障したい場合は、診断給付金などの一時金を充てるという方法が主流でしょう。診断給付金であれば「がんと診断されたら」などの給付条件を満たしていればよく、受け取ったお金の用途は決められているわけではないので問題ありません。

また、先進医療保障がついているがん保険なら、免疫療法のうち先進医療の対象になっているものを受けたとき、先進医療の技術料としてかかった費用が給付されます。自由診療の医療費を実費で補償する保険であれば、自由診療で自己負担となった場合でも給付されます。(いずれも商品によって上限がある場合があります。)

「医師が考えた少額短期保険」が販売している少額短期保険の「免疫保険」は、免疫療法を受けたときに給付が受け取れるという保険です。最近のがん保険には、抗がん剤治療給付、放射線治療給付など、特定の治療を受けたときに給付金が受け取れるものがありますが、その免疫療法版も登場してきているというわけです。今後は、免疫療法に特化した保障を持つがん保険も増えていくかもしれません。

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