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入りっぱなしのがん保険、実は役に立たないかも? がん保険見直しのポイント

保険は定期的に見直した方が良いといわれています。自身のライフプランに応じて入ったつもりの保険でも、ライフプランが変化していくことがあるからです。がん保険の場合は、医療技術の進化や、それに伴う保険内容のトレンドの変化によって、過去に入った保険の魅力がなくなってくることもあります。

ここでは、がん保険の見直しについて、まとめました。

がん治療の現状とがん保険の保障内容は連動して変化する

すでに販売停止になったような古いがん保険を見てみますと、入院給付金を主契約とし、給付金は入院5日目から支払われる、などとしているものがあります。また、がんと診断されたら一時金が給付される「診断給付金」がありません。今のがん保険を知っていると疑問に思う保障内容ですが、それは当時のがん治療の現状をもとにつくられた商品だからです。

がん治療では近年、長期の入院をしないで治療する方向に向かっています。ここ10年ほどの入院の平均日数の推移、入院と外来(通院)の人数の推移を見てみましょう。入院日数・人数は減少傾向にありますが、外来の人数は一部の部位を除いて増加しています。

悪性新生物の入院日数の推移(単位:日)
平成8年 平成17年 平成26年
悪性新生物(全体) 35.8 24.6 19.9
 胃の悪性新生物 47.1 34.6 19.3
 結腸及び直腸の悪性新生物 40 30.7 18
 肝及び肝内胆管の悪性新生物 38.4 26.9 18.8
 気管,気管支及び肺の悪性新生物 50.1 34.1 20.9
 乳房の悪性新生物 調査なし 調査なし 12.5

※厚生労働省「患者調査」をもとに作成

悪性新生物の入院と外来の人数の推移(単位:千人)
平成8年 平成26年
入院 外来 入院 外来
悪性新生物(全体) 168.2 192.9 129.4 171.4
 胃の悪性新生物 24.2 28.8 13.5 19.2
 結腸及び直腸の悪性新生物 18.6 23.6 18.9 28
 肝及び肝内胆管の悪性新生物 10.7 8 6.9 5.5
 気管,気管支及び肺の悪性新生物 17.2 8.9 18.8 16.1
 乳房の悪性新生物 調査なし 調査なし 5.4 24.3

※厚生労働省「患者調査」をもとに作成

このことから、がんの治療方法が入院から外来に推移していることがわかります。すると、入院給付金が主契約で通院給付金や診断給付金がない古いがん保険では、充分な治療費が確保できない可能性が考えられます。だからこそ、今のがん保険は診断給付金が保障の中心であり、入院ではなく通院を保障する給付金があるものも増えています。

がん保険は定期的な見直しが必須

新しい保険ほど、現状に即したものになっており、逆にいうと、古い保険はどんどん時代遅れの内容になっていきます。数年ならともかく、10年以上前に入った保険は、いざというときに、今のがん治療の現状に合っていないため、あまり役に立たないということにもなりかねません。

そこで、がん保険は定期的に見直しを行う必要があります。ひとつは、述べたように、「現在のがん治療の実情に合った保障内容か?」ということです。

もうひとつは、自分自身の変化に対して保険が合っているかということ。具体的には、

  • 自分にとって必要な保障内容か?
  • 保障額は適切か?

といったポイントです。いずれも加入時によく検討したと思いますが、自分のライフスタイルの変化にもとづいて、不要になる保障、新たに必要になる保障があるものです。

たとえば、加入時は独身で一人暮らしであったなら、入院・通院時に家族のサポートが受けられませんから、入院・通院の保障があったほうが良いと思えます。しかし、今は家族がいれば、その部分の重要性は変化しているかもしれません。

保障額についても、加入から時間が経って貯蓄ができていれば、当初より保障額を抑えても大丈夫、ということになるのではないでしょうか。

医療の状況は日々変化していますが、とはいえ、保険の見直しは1年に1回程度で十分でしょう。その程度の頻度で構いませんので、見直し自体は必ず行うことをお勧めします。もちろん、見直した結果、今の保険で良いということであれば、それで問題ありません。

がん保険を乗り換える場合の3つの注意事項

がん保険を見直した結果、今の保険を解約して新しいがん保険に加入することになったとしましょう。このとき、注意したいことが3つあります。

(1)90日の免責期間(待期期間)に注意

がん保険には90日の免責期間(待期期間)があります。古いがん保険を解約して、すぐ新しい保険に入っても、保障の空白期間が生じてしまいます。これを防ぐには、古いがん保険をすぐ解約せずに新しい保険に入り、その免責期間経過後に古いほうを解約することです。しかしこの場合には重複期間が生じ、その間、2つの保険の保険料を支払うことになります。

(2)年齢に伴う保険料の上昇に注意

新しく加入する保険が、今と同じような保障内容だとしても、以前の保険に加入した時点より年齢が上がっている分、保険料は上がる可能性が高いです。終身タイプの保険に若いときに入り、継続するのが、保険料の面ではもっとも有利になります。見直しは大事ですが、今の保険が割安と考えるなら、安易に乗り換えずに保障内容と保険料のバランスをしっかり吟味しましょう。

(3)保険加入には審査があることに注意

保険加入には審査があります。場合によっては、「加入できない」ことも考えられます。先走って前の保険を解約してから、新しい保険に入れなかったとなると大変です。新しい保険に加入できることを確認してから古い保険を解約するようにしましょう。これは保険を乗り換える時の鉄則です。

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