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知っておきたい、がんになったとき「治療費以外でかかるお金」

がんになったとき、かかるお金を予測するにあたって、注意したいのが、治療費以外に発生する費用です。それらは公的保険では保障されないため、貯蓄やがん保険などで備えておく必要があります。

治療費以外で、何にお金がかかるのか?

差額ベッド代

個室など特別な療養環境(「特別療養環境室」といいます)を利用したときにかかる費用です。基本的には患者自身が「個室に入りたい」と希望し、文書による同意に基づき支払うものです。このときの同意書に1日あたりの費用も明記されています。差額ベッド代は地域や病院によって価格差があり、全国平均では1日7,500円程度ですが、首都圏ではより高額になっており、1万円程度必要な場合もあります。

患者が希望していなくても、病院側の都合で特別療養環境室への入院になってしまうことがありますが、その場合は差額ベッド代を負担しなくても構いません。書面での同意がない場合は差額ベッド代を請求できない決まりですので、入院の手続きの際によくわからないまま安易に書類にサインするのは避けましょう。なお、特別療養環境室の基準には「一病室の病床数が4床以下であること」というものもあるので、必ずしも個室だけが差額ベッド代の対象ではありません。

病院の食事代

入院期間中の食事代は、患者が支払う分と健康保険から給付される分とを合わせてまかなわれています。患者の負担分は、平均的な家計の食費を勘案して決められていて、2016年4月以降は1食につき360円、1日3食で1,080円かかります。2018年4月以降は460円になる予定で、1日3食で1,380円です。

入院中の日用品

パジャマやタオルなどの身の回りの品にも、意外と費用がかかるものです。入院が長引くと替えの下着なども多く必要になります。洗濯などに家族の協力が難しい場合は、病院内のクリーニングサービスを利用することもあります。

また、病室のテレビは有料であることが多く、観たい場合は1日数百円かかります。

付き添い費用

患者への付き添いは、患者の希望や医師が必要と判断した場合、必要になります。患者の家族が付き添うケースが多いと思いますが、交通費や食事代がそのつどかかります。付き添いのために仕事を休むことがあれば、収入が減るかもしれません。費用は患者本人以外にも生じる可能性を考えておくことが大切です。

診断書など文書料

がん保険や医療保険に加入していれば、入院や手術の給付金を受け取る手続きに、保険会社指定の診断書が必要です。また、勤務先に診断書の提出を求められることもあるでしょう。診断書の発行費用は健康保険の対象外で、病院が独自に価格設定をしています。1通3,000円程度が多いようですが、複雑なものだと1万円ほどかかる場合もあります。

抗がん剤による脱毛時のウィッグ(カツラ)代

抗がん剤の副作用の主なものに脱毛があります。体中の体毛が抜けますが、頭髪が抜けてしまうと、見た目を気にする人が多いので、多くのカツラメーカーが医療用のウィッグを販売しています。価格はかなり幅があり、5万円程度から数十万円するものまであります。ファッションウィッグは1万円以内の手ごろな価格ものもありますが、丁寧なカウンセリングやメンテナンスを重視して、医療用を選ぶ人も少なくありません。

交通費、宿泊費

さほど遠くない地域の病院を選び、電車やバスなどの公共の交通機関を利用するのであれば、負担は少ないでしょう。しかし、自動車を使えばガソリン代や駐車場代がかかりますし、遠方の病院であれば交通費だけでなく、宿泊費用がかかる場合もあります。

働けないことによる収入減についても注意

このような治療費以外の費用も考えておく必要がありますが、治療のために収入が減ってしまうことにも要注意です。厚生労働省は働きながらがん治療ができるための支援に力を入れていますが、アフラックが2010年に行った調査では6割の人が治療のために休職・休業をしたと答えています。同調査では、働きながら治療をしていた人でも、その半数が月の所得が10万円以上減少したとされており、がん治療を始めると治療前の収入を維持するのが難しくなることがうかがえます。

会社員であれば休業中も傷病手当金などのサポートがありますが、自営業、フリーランスの他、契約社員や派遣社員などの雇用形態によってはそのような保障はなく、なんらかの備えが必要でしょう。

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