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うつ病でも保険に入ることができるのか?

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うつ病の人が一般の保険に入るには?

入院歴がなく、現在就業していることが重要です。

うつ病は、保険引受に際して保険会社もかなり判断に苦しむ疾病のひとつです。精神的疾患の判断が難しい点が多いことに加え、精神病学会の考えも変動があり、時代により病名も変化するからです。躁鬱(そううつ)病という病名も、以前は「躁期・鬱期」の病相が交代していくものとみられていましたが、近年は「鬱病相」が強調して考えられるようになり「躁病相」はあまり問題になることが少なくなってきたようです。

うつ病は、血液検査の数値等で診断できる病気ではありません。落ち込む、悲観的になる、だるいといった本人にしか感じられない状態や、暗い表情で動きや反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増えたといった周囲の人が気づく症状から、専門医が問診して総合的に診断をします。

近頃は、「新型うつ病」という、今までのうつ病とは違うタイプのうつ病もあります。従来のうつ病は、仕事にも遊びにも意欲がわかないというのが特徴ですが、新型うつ病は、平日はうつ状態だが休日になると元気になるという特徴があります。

告知の際のチェックポイント

うつ病にかかったことがある人が、保険に加入する際に告知をする場合は以下を記入するとよいでしょう。ただし、加入はかなり困難であり、加入できたとしても条件がつくでしょう。保険会社から診断書を求められるケースもあります。その場合は、下記の記載事項を網羅した診断書を医療機関に発行してもらい保険会社へ提出するとよいでしょう。

  1. 診療機関名
  2. 入院の有無
  3. 就業状況
  4. 服薬中の薬剤名

1.診療機関名

告知の際には、受診している医療機関名を告知しましょう。診療所なのか、医療センターなのか、胃腸科なのか、保険会社は医療機関と病名との整合性を確認するためです。

2.入院の有無

入院の有無を告知に記載しましょう。入院していなければ、保険に加入できる可能性があります。入院歴がある場合は加入が難しいと思われます。

3就業状況

現在の就業状況を記載しましょう。原則、就業していることが保険引受の条件となっていることが多いです。就業していない場合には、加入が難しいと思われます。

4.服薬中の薬剤名

どんな薬を飲んでいるかも判断材料になります。また、うつ病以外にも服薬している薬がある場合は、すべての薬剤名を記入しておきましょう。

某社の告知書を参考に作成
某社の告知書を参考に作成

残念ながら一般の保険に加入できない場合

これまで述べたポイントを踏まえても加入できない場合、次の手段として、「引受基準緩和型」または「緩和型」と呼ばれる保険の審査を受けてみるのも一手です。持病や病歴のある人でも加入できるよう、審査基準をやさしくした保険のことで、保険料は少し割高になりますが、それでも入りたいという人は意外に多いことから、保険会社が力を入れつつある分野の一つです。

特徴的なのは、この手の保険の審査基準が保険会社によってまちまちな点。A社ではダメだったものがB社では通ったり、逆にB社ではNGな症状がA社では問題視されていなかったり、各社でスタンスが異なります。つまり、「保険に入っておきたい」という目的を叶えるなら、数撃ちゃ当たる作戦が功を奏する可能性が高くなるということです。

具体的にどんな商品が販売されているのか、当サイトでタイプの違う商品をいくつかピックアップしてみましたので、参考になれば幸いです。あくまで要約ですので、詳細は資料請求するなどして確かめてください。

※詳細は必ず各社のホームページでご確認ください。

もちろん、これまで述べてきたように、うつ病でも引き受けてくれる蓋然性は高いとは言えません。

そこで、引受基準緩和型保険でも加入を断られた場合、最終手段として「無選択型」と呼ばれる告知なしの保険に頼るという手もありますが、当サイトではあまりお勧めしていません。「告知なし=誰でも加入できる」というだけあって、保障が限定的であったり、保険料がずば抜けて高かったりと、さほどメリットを見出だせないと考えているためです。

もちろん、保険は安心を買う商品でもありますから、真っ向から否定はしませんが、無選択型保険を選ぶ場合は、緩和型保険以上にその保障内容をきちんと理解したうえで加入するようにしましょう。

ところで:なぜうつ病だと保険の加入が難しくなるのか?

一般にうつ病は、程度がさまざまで病相もいろいろですので判断が困難になることが多くなります。精神的疾患は、直ちに死亡に至らなくても、ひとたび入院となると長期入院となりやすいという特徴があります。本人が気づかず、悪化してから周囲の人が気づくということもあります。

また、うつ病は病相が変化するため、先の予測ができません。うつ病の診断基準の一つとして、「死について繰り返し考える」という項目もあります。よって生命保険への加入は難しくなります。

(注)あくまで当サイトの考察であり、保険に加入できるかどうかの判断基準は保険会社により異なる点、ご留意ください。

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