SBI損保の「個人総合自動車保険」を徹底分析

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SBIグループのダイレクト損保です。サービス開始は2008年で、住信SBIネット銀行やSBI証券などで培ったインターネット金融事業のノウハウで高いサービスを提供すると謳っています。SBIグループという安心感があるせいか、ネットでは人気の高い保険会社ですが、商品の実力はどうでしょうか。

主な補償内容

相手方への補償 ・対人賠償保険
・対物賠償保険
・対物差額修理費用補償特約
ケガの補償 ・搭乗者傷害保険
・人身傷害補償保険
・人身傷害のご契約のお車搭乗中のみ補償特約
車の補償 ・車両保険
・車両損害に関するレンタカー費用補償特約
・全損時諸費用保険金特約
・車内外身の回り品補償特約
自動車付帯の補償 ・弁護士費用等補償保険
・自転車事故補償特約
・自宅・車庫等修理費用補償特約
・他の自動車運転危険補償保険
・自損事故損害保険
・無保険車傷害保険

一般的な補償のほかに、自動でセットされる補償としては「自損事故保険」「無保険車傷害保険」「他の自動車運転危険補償特約」があります。「弁護士費用等補償保険」や「対物差額修理費用補償特約」はオプションの特約になります。

他ではあまり見ない補償としては、自宅や自分の車庫にぶつけて破損した場合、自宅・車庫の修理費用が補償される「自宅・車庫等修理費用補償特約」です。車庫入れに不安がある初心者にはよさそうですが、車両保険とセットでなければ付けられない特約なため、保険料との相談になりそうです。

追記:2015年10月1日の商品改定

商品改定を受け、補償内容が一部変更されました。主な点は下記のとおりです。

「搭乗者傷害保険」・「自転車事故補償特約」の支払額が一律に

入通院が5日以上だった場合、それまでは部位・症状に応じて決定していた医療保険金を、搭乗者傷害保険は10万円、自転車事故補償特約は5万円と一律に変更されました。

弁護士費用等補償特約が停車中や駐車中の事故でも利用可能に

弁護士費用等特約の対象事故が拡大され、相手方が自動車以外の場合で、停車中や駐車中に起こった事故でも補償対象になりました。

対物差額修理費用補償特約の支払条件が変更

相手方の車の修理費が時価額を超える場合、その超過額を過失割合に応じて支払ってもらえる特約です。以前は、相手方の車両保険が実際に支払われたか否かにかかわらず受け取れる設計でしたが、今回の改定により、実際に支払われた場合はその差額分しか受け取れない設計になりました。

事故対応

初期対応受付時間 9:00~19:00(土日祝:~17:00)
インターネット事故受付 あり
事故対応体制 ・専任スタッフ(チーム)による対応
進捗状況の報告 ・契約者ホームページに進捗状況を掲載
・対応状況更新ごとにメールで通知

当日対応の受付時間も平日19時までと他社に比べて長いわけでもなく、特筆すべき点はありません。Web上のマイページで状況が確認できるのは、最近は珍しくはありませんが、更新のたびにメールで通知してくれるのは良い点です。

事故対応のクオリティそのものは、ネット上の評価は必ずしも最高とは言えないようですが、代理店を通さないダイレクト型であるため、対応はすべてSBI損保で行うことになり、サービスレベルは統一されているものと思われます。

主なロードサービス

車へのサポート ・レッカーサポート(最寄り提携修理工場まで無制限、それ以外50kmまで)
・ガス欠対応(10リットルまで。保険期間中1回のみ)
・バッテリー上がり
・パンク(スペアタイヤ交換)
・インドアロック
サポート拠点 全国約9,660ヶ所
人へのサービス ・現地復旧できず、帰宅または目的地まで移動する場合、交通費を1名あたり2万円まで補償
・現地復旧できず、やむをえず宿泊が必要な場合、宿泊費を1名あたり1万5,000円まで補償
・無料代車サービス(車の修理期間中、代車を用意)
・GPS位置確認サービス

無料レッカー距離は、50km(提携工場だと無料)と標準的、給油サービスも契約1年目から利用可能です。サポート拠点も十分にあるので、ロードサービスは遜色ないものと思われます。

中でも、やむをえず当日に代替交通機関で帰宅しなければならなくなったときや、宿泊が必要になった場合の費用の補償があるのは嬉しい点です。

保険料・割引

走行距離区分(※) ・5,000km以下
5,000km超~10,000km以下
・10,000km超~15,000km以下
・15,000km超
※2016年10月1日以降の契約に適用
割引 ・インターネット割引1万円
・証券不発行割引500円
・新車割引25ヵ月以内割引(最大9%)

走行距離に関係なく保険料が決まる「走り放題の保険料」がSBI損保の大きな特徴でしたが、最新の改定で走行距離区分が導入されました。これにより、2016年10月1日以降に契約を開始する人は、過去1年間の走行距離に応じて保険料が変動します。

では、次に、契約者の年齢と車両保険の有無を変えて、保険料を見積もってみましょう。

【見積条件】

年齢:21歳~25歳、26歳以上
車種:トヨタ アクア(1500 L・NHP10)
車検:平成27年9月~
運転者:契約者のみ
免許:ゴールド
使用目的、地域:日常、東京
補償される運転者:運転者のみ

プラン A:車両保険なし B:車両保険(一般)あり
保険料(一時払) 21歳以上:5万9,470円
26歳以上:4万1,680円
21歳以上:12万5,880円
26歳以上:8万6,690円
割引 インターネット割引1万円、証券不発行割引500円、新車割引
車の補償 車両保険:200万円
免責金額:5万-10万円
相手方への補償 対人賠償責任保険:無制限
対物賠償責任保険:無制限
ケガの補償 人身傷害補償保険:3,000万円
無保険車事故傷害保険:2億円
自損事故傷害保険:1,500万円
その他の補償 弁護士費用等補償保険:300万円
他の自動車運転危険補償保険

※執筆時点のものです

SBI損保の年齢区分は20歳以下、21歳以上、26歳以上の3パターンあり、20歳以下は免許の色が違うため比較から省きました。ご覧のとおり、他のダイレクト保険会社と比べて特に安いとは言えませんが、かといってひどく高いわけでもありません。ただ、今回の条件では、保険料の改定を受けて微増してしまいました。

全体を通して

走り放題のサービスに惹かれて契約していた人には少し残念な改定になりました。走行距離区分が導入されて合理的になったとはいえ、区分の細かさではソニー損保が上を行きます。もちろん、「区分が詳細=お得な結果になる」とは限らない点、付け加えておきます。

 

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