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  2. 自動車保険の基礎
  3. 加入後の手続き

気付かず二重契約になっていたらどうすればいい!?

自動車保険は1車両に対し1保険が原則です。自動車保険に限らず、損害保険の基本の考え方は『実損填補』です。

実損填補とは、事故を起こした場合、相手への賠償(人身・財物)や自身・同乗者の怪我、車の破損などの「実際の損害額はいくら?」という査定の基に支払われる仕組みのことです。生命保険とは違い、100万円の損害額に対して、それぞれ100万円の保険に2社分加入していても、倍額の200万円が支払われることはありません。

要するに、「補償をより手厚くしたい」と思って複数の自動車保険に契約を申し込んでも、先に有効になっている1つ以外は有効にはならないということです。

保険会社間でも不正を防ぐため、加入状況や保険金請求歴等の情報は共有化されます。その際、先に有効な契約が継続している状態では、ノンフリート等級(以下:等級)の引き継ぎはできませんので、実質的には有効な二重契約は不可能なはずです。

等級の引き継ぎにはルールがあり、前の契約の保険会社の満期日(解約日)から起算して、新しい保険会社の保険開始日が7日以内であることが定められています。7日間を過ぎると新規扱いとなり初回の契約である6等級に戻ってしまいます。

そもそも二重契約になってしまうことってあるの?

通常、契約時に他社契約の有無を告知する流れですが、何らかの理由で言い忘れるというケースが実際にあります。たとえば、直前の契約が長期契約や自動更新になっているのを忘れていて、新規にダイレクト型保険に契約してしまった場合などです。また、知人や親戚等から個人間で譲り受けた車にかかっている保険が継続のまま、車を譲り受けた契約者が新規に6等級から加入してしまった実例もあります。

もちろん、情報交換制度で2重契約はできないようになっているのですが、保険会社間での情報共有は2、3ヶ月程度時間がかかることがあります。

前者は等級を引き継ぐ必要がある関係上、比較的早めに保険会社の方で調べがついて連絡があると思いますが、後者のように契約者が違ううえに等級も引き継ごうとしていないケースでは、気づくのが遅れてしまうこともあるでしょう。

この場合、申込自体は可能ですが、実際には始期日(補償が開始される日)が早い方が有効になっており、遅い方は無効になります。二重契約にしてしまったことに対する罰則や罰金等はありませんが、たとえば2、3ヶ月後に発覚した場合、その間、支払った「有効でない自動車保険」の分の保険料は無駄になる可能性があります。

二重契約に気付いた場合、どちらの契約を活かすかにもよりますが、まずは有効でない状態の後者の契約を解約します。

仮に先の契約をA社、後からの契約をB社とします。予定通りA社の契約を止めてB社の契約に切り替えたいという場合でも、この場合B社の契約は有効に等級が引き継げていない状態になっていますので、まず一度B社の契約を解約します。同日にA社の契約が解約できる場合は解約し、その後改めてB社との契約を結び直すという手続きが必要になります。 

始期日以前に二重契約に気付いた場合は『解約』というより『取消』で「なかったこと」にし、無効な方(上記ではB社)の契約に払い込んだ保険料を返還してもらうことが可能です。

始期日以降に気付いた場合はさかのぼって解約してもらうことができないため、実際には気付いた月の月末まで加入し、それ以降に解約という手続きになります。先払していた場合は、有効でない契約の方の未経過相当期間の保険料を戻してもらうことになりますが、戻りは多くはないでしょう。 

そして、解約日当日にB社の保険加入の手続きを新たにすることで、以前の等級を引き続ことが可能になります。

全体を通して小まとめ

もし意図しない二重契約が発覚したら

  • まず無効な分の契約の保険料を払わずに済むように解約手続きをする
  • 有効な方の契約の解約日を決める
  • その解約日に合わせて空白期間のできないように改めて契約申し込みをする

 以上の手続きを忘れずに行ってください。

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