団体活動向けの自転車保険・スポーツ安全保険とは

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クラブやサークル活動など、競技として自転車に乗ることの方がメインの人は、チーム単位で加入できるスポーツ安全保険を利用する方法もあります。

公共財団法人「スポーツ安全協会」が取り扱う傷害保険で、原則5名以上のアマチュア団体を対象に損害補償保険を販売しており、スポーツ活動をはじめ、文化活動、ボランティア活動、地域活動を行う社会教育団体が広く加入しています。

補償の種類

スポーツ安全保険は、加入対象者の属性により補償対象や年間掛金が以下のように設定されています。

加入対象者 団体種類 加入区分 年間掛金(1人あたり)
子ども(中学生以下・特別支援学校高等部の生徒を含む) ・スポーツ活動・文化・ボランティア・地域活動

A1

800円

上記団体活動に加え、個人活動も対象 AW 1,450円
大人 高校生以上 ・文化・ボランティア、地域活動・団体員の送迎、応援、準備、片付け A2 800円
・スポーツ活動の指導・審判 C 1,850円
子どもへのスポーツ活動の指導・審判 AC 1,300円
65歳以上 スポーツ活動 B 1,000円
全年齢 ・スカイダイビングやハンググライダーの登場など、危険度の高いスポーツ活動 D 1万1,000円

※中途加入および中途脱退の場合でも年間掛金を適用(掛金の返戻なし)。また年度途中での加入区分の変更は不可

※加入は同一団体で1 口のみ

自転車はスポーツ活動に入るので「C」または「B」に区分されますね。65歳以下の場合は1,850円ですから、わずか月額約150円で保険に加入することができます。

では、それぞれの補償の詳細を見ていきましょう。

1.傷害保険

団体活動中およびその往復中に負った傷害を補償してくれます。対象となる事故を「急激で偶然な外来」としており、転倒や接触に限らず、熱中症および細菌性・ウイルス性食中毒などによる入院、手術、通院、死亡を補償します。

支払われる保険金額は以下(スポーツ区分のみを抜粋します)。

加入区分 対象範囲 死亡(※1) 後遺障害(最高)
(※1)
入院(1日につき)
(※1)
通院(1日につき)
(※2)
C 団体活動中とその往復中 2,000万円 2,000万円 4,000円 1,500円
B(65歳以上) 団体活動中とその往復中 600万円 900万円 1,800円 1,000円

※1:事故の日からその日を含めて180日以内
※2:支払日数は90日を限度とし、事故の日からその日を含めて180日以内の通院

このほか、手術給付金もあり、手術の種類に応じて入院給付日額の10倍、20倍、40倍と加算して支払われる仕組みです。

2.賠償責任保険

一般的な賠償責任保険と同じですが、傷害保険と同じく、団体活動中およびその往復中に限り支払い対象となります。

加入区分 支払限度額
C・ B(65歳以上) 身体・財物賠償合算1事故5億円までただし、身体賠償は1人1億円まで

通常の賠償責任保険と少し違うのは、スポーツをするうえで起こりうる必然的な事故や、注意していても起こってしまうプレー中の事故については補償されないことがある点です。

(例)サッカーを競技中、蹴ったボールが他のプレーヤーに当たってメガネを破損させた

このように、一般に法律上の賠償責任はないと考えられるケースでは保険金が支払われないと考えてください。ちなみに、損害賠償金は被害者と加害者の責任割合を勘案して決定しますが、その際に必要な示談交渉における代行サービスはありません。

3.突然死埋葬保険

被保険者が団体活動中またはその往復中に突然死し、親族が通夜、裁断、仮想、お布施、墓石等の埋葬費用を負担したときに支払われる補償金です。突然死とは、急性心不全や脳内出血などを指し、傷害保険の死亡保険金の対象となる死亡には支払われません。

また、明らかな体調変化がチームメイトなど第三者によって確認され、そのときから24時間以内(※)に死亡した場合に限られます。

加入区分 支払限度額
C・ B(65歳以上) 突然死(急性心不全、脳内出血など)葬祭費用 180万円

※24時間経過時点で延命または集中治療を行った場合での180日以内の死亡を含む
※生存前に購入された墓石や仏壇等には適用されず

さいごに

チームでの活動時にしか支払われない特殊な保険ではありますが、掛金が非常に安い割に補償内容が充実しているため、スポーツとして自転車を楽しむ人には良質な保険ではないでしょうか。

保険未加入の人には検討する価値があると思います。

【参考】http://www.sportsanzen.org/index.html スポーツ安全協会

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