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女性特有の病気はいつかかる? 発症する可能性を年代別にチェック

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子宮、卵巣、乳房など、女性特有の部位にかかる病気は本当に怖いものです。厚生労働省の調査によれば、女性特有の病気をかかえる患者数は全国で約100万人以上、受療率そのものも男性より高いため、病気に対する備えは男性以上にしておいた方がいいかもしれません。

女性特有の病気とは、具体的にどのような病気があるのでしょうか。代表的なものを以下にまとめてみました。

傷病名 主な症状や特徴
子宮内膜症 本来は子宮の内側にある子宮内膜が卵巣や腹膜などに入り込んでしまう病気。月経期に剥離・出血するも体外に出ることができず、激しい痛みを伴うことがある。
子宮筋腫 子宮にできる腫瘍。特に症状として表れないことが多いものの、不妊や流産の原因になることもあり、定期検診での早期発見に努めたい病気。
子宮頸がん 子宮頸部(子宮の入口付近)にできるがん。自覚症状がほとんどなく、進行すると子宮摘出に至ることもある危険な病気。
子宮体がん 子宮体部(胎児を育てる場所)にできるがん。月経とは無関係な不正出血があり、おりものや腹痛がある場合は子宮体がんのサインである可能性も。
卵巣がん 初期症状があまりないことから、発覚したときには既に転移していることがあるがん。下腹部の痛みや圧迫感を伴い。茎捻転や破裂の恐れもある。
卵巣のう腫 卵巣に液体や脂肪が溜まる病気。初期状態に目立った痛みはないものの、肥大してくると腹痛、湯痛、頻尿、便秘などの症状が出てくる。最終的には茎捻転を起こす恐れもある。
乳がん 乳腺にできる腫瘍で、胃、肺、大腸がんと共に高い死亡率で知られている。しかし必ず深刻化するわけではなく、治しやすいがんの一つでもある。
バセドウ病 新陳代謝を盛んにする甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気。この影響で頻脈、動悸、また眼球突出(前方に突き出す)が見られる。
関節リウマチ 両手指の軽い痛みに始まり、やがて他の関節にも激しい腫れや痛みが生じる病気。発熱や食欲不振の症状が見られることもある。男性も発症するが女性の方が圧倒的にかかりやすい病気の一つ。
帝王切開 腹部と子宮を切断して外科的に胎児を取り出す。ここ20年間で急増していて、5人に1人が帝王切開による出産というデータがある。
異常分娩 通常の経過をたどらない分娩の総称。母体や胎児が傷ついてしまう可能性のある分娩はすべて異常分娩と呼ばれるが、結果的に無事に出産できれば正常分娩として取り扱われる。
不妊 健康的な男女が2年以上、性行為を続けていても妊娠しない状態。男性に原因があることも明らかになってきたが、治療を受けるのは女性の方が多い。
月経不順 月経の周期が通常よりも短くなったり長くなったりする症状。ホルモンバランスの乱れで起こると考えられている。
更年期障害 ホルモンバランスの乱れで身体的・精神的な異常が乱れる状態。閉経前後の女性に多く、動悸、頭痛、不眠、不安、イライラ、食欲不振等、さまざまな症状が表れる。

ご覧のように、「女性特有の病気」と一括りにいっても、部位も違えば病気の種類も違い、また発病する原因もそれぞれです。関節リュウマチなど、男性もかかるはずの病気がなぜ女性にだけ多いのか、その理由がよくわかっていないものもあります。

そこで本稿では、傷病に関する医学的知識や対策についてはひとまず置いておき、単純に「どの年代で」、「どんな病気に気をつけるべきか」、年代別の発症リスクの方に目を向けたいと思います。20代のうちは心配ないなら保険はいらないですし、若いからといって油断できない病気があるなら、その心積もりで何らかの備えが必要でしょう。

以下、厚生労働省『平成23年患者調査』の詳細統計を参考に、女性特有の病気のかかりやすさを年代別に見てみます。

女性特有の病気に注意すべき年齢

同資料より、かかりやすさの注意度を以下の4種類に分けて表記します。

◎=要注意

○=注意

△=注意が必要

×=心配ない(または傷病の対象ではない)

なお、がんは良性・悪性合わせてまとめています。

傷病名/年代 20代前半 20代後半 30代前半 30代後半 40代前半 40代後半 50代前半 50代後半 60代以降
子宮内膜症 × ×
子宮筋腫 × ×
子宮頸がん × × ×
子宮体がん × × ×
卵巣がん × ×
卵巣のう腫 × × ×
乳がん × ×
バセドウ病 × ×
関節リウマチ × ×
帝王切開 × × × ×
異常分娩 × × × ×
不妊 × × ×
月経不順 × ×
更年期障害 × × × ×

※参考:厚生労働省『平成23年 患者調査』を元に編集
※宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏及び福島県を除く

20代 ~バセドウ病、妊娠・出産関連のトラブル

若いからといって油断できないのがバセドウ病です。一般的には馴染みの薄い病気ですが、20~30代の女性は甲状腺機能の異常を起こすケースが多く、就職・妊娠・出産とライフステージが変化する年代なだけに注意したいところです。

晩婚化が進んだとはいえ、異常分娩、帝王切開など妊娠・出産関連のトラブルのほか、子宮内膜症、子宮筋腫などにかかる女性も少なくないようです。30代ではさらに気をつけなければいけませんが、20代でも油断できないということです。

30代 ~子宮内膜症と子宮筋腫、卵巣のう腫のリスク

20代に引き続き妊娠・出産関連のトラブルが多いのは言うまでもありません。特に注意したいのは35歳以上の女性。いわゆる高齢出産に分類され、20代よりも分娩リスクが高くなります。

また、30代は子宮内膜症と子宮筋腫になる可能性が急激に上がるので要注意です。これらは不妊や流産の原因になることがあるため、定期的に検診を行うなどして自分を気遣いましょう。同じく子宮内に起こる卵巣のう腫も警戒すべき。卵巣は「沈黙の臓器」と言われ自覚症状が出にくく、自己管理が大切になります。

40代 ~高まる乳がんの危険性

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がんと、女性特有の部位が特に心配になる年代です。乳がんもその一つで、日本では閉経後にかかる人が多くなるため、40代後半~50代にかけては特に注意が必要です。

また、この年代から関節リウマチにかかる女性が多いようです。もっと年配の人がかかりやすいイメージでしたが、女性は40代から発症する可能性が高いです。

50代 ~乳がん、関節リウマチ、更年期障害に注意

40代のリスクをそのまま引き継ぐ50代は、同じく乳がんや関節リウマチにかかる危険性があります。閉経後10年前後でかかるといわれている更年期障害にも注意すべきですね。

身体のあちこちが衰えてくるため、女性特有の病気でなくとも病院にかかる可能性が上がっていく年代です。

60代以降で警戒すべき病気

乳がんや子宮関連のがんにかかるリスクを抱えながら、手足の骨折など、女性特有の病気以外にも注意すべき年代です。一度病気になると回復も遅くなることから、病気に対する全般的な備えが必要です。

比較的時間の作りやすい年代なだけに、健康に注意して過ごしたいものです。

さいごに

症状の度合いにかかわらず、若い年代でも油断してはいけない病気があることがわかりました。発症のサインがわかりにくい病気もあり、気付かずに放って置くと次の年代にリスクを引き継ぐだけなので、定期的に検診するなどして早期の発見に努めましょう。

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