海外旅行保険に加入するメリットとデメリット

海外旅行を申し込むと案内を受ける「海外旅行保険」。私たちは保険や旅行先の国の事情について詳しくないため、海外旅行保険に加入する必要性を判断しにくいです。そこで、海外旅行保険のメリットとデメリットをまとめます。

目次

海外旅行保険に加入するメリット

海外旅行保険に加入するメリットは大きく3つあります。下記で詳しくみていきましょう。

1つ目のメリットは、日本語でトラブルのサポートをしてくれることです。海外旅行でまず心配になるのは言葉が通じないこと。意思疎通が不便になるなかで何かトラブルが起きた場合、なかなか解決することができません。

海外旅行保険では、たとえば海外旅行中に病院に行きたい場合に、症状などに合わせて病院を案内してくれたり、難しい治療内容の説明を通訳してくれるサービスがあります。また携行品が盗まれたときの届け出や他人にケガをさせた場合の交渉のアドバイスなど、事故のトラブルにも応えてもらえます。これらのサポートは電話などで受けられます。トラブルの補償範囲は商品によって異なるため、検討している保険会社に電話や窓口で確認しましょう。

2つ目のメリットは、キャッシュレスサービスです。保険会社と提携している病院であれば、補償額までの医療費の支払いをその場で補償してくれます。現地での支払いは補償を超えた部分だけですみます。補償額によっては自己負担なく治療を受けられるでしょう。

3つ目のメリットは自分に必要な補償を自由に設計しやすいことです。保険商品にもよりますが、必要な補償を必要な保険金額だけ加入することが可能です。無料のクレジットカードについている海外旅行保険では、補償内容や補償額がカードの種類などで一律で、補償額も比較的小さめなのが一般的です。

また、日本では「海外療養費制度」といって、現地でかかった医療費を、帰国後に一部払い戻しが受けられる制度がありますが、国内で同じ治療をした場合にかかる医療費を基準に計算されます。そのため実際の自己負担は想定外に大きくなる可能性もあり、海外旅行保険で十分な補償をつけておくと安心です。

海外旅行保険に加入するデメリット

海外旅行保険のデメリットは、必要以上の補償を付けて保険料が割高になってしまう可能性があることです。海外旅行保険は「航空機遅延費用」「救助者費用」などトラブルが細かく分けられ、任意でつけられる補償の数が多いです。海外事情が分からず不安であれもこれもと補償をつけていくとその分保険料も高くなってしまいます。

また、このように補償が細分化されているために補償内容が複雑に感じられるのもデメリットと言えばデメリットでしょう。必要性も見分けにくいため、電話などで直接相談したいところですが、インターネット専門の保険だと問い合わせがメールに限られていたり、旅行代理店で案内された場合は保険の専門家でなかったりと、十分な説明が受けられないケースもあるでしょう。

まとめ

メリット

  • 日本語サポート
  • 現地での自己負担の緩和(キャッシュレス)
  • 自由な設計が組める

デメリット

  • 補償の付けすぎによる割高な保険料
  • 補償が細分化され複雑で分かりにくい

渡航先の言葉や事情が分からないなかでのトラブルは本当に大変です。スムーズに解決し楽しい海外旅行にするためにも海外旅行保険は欠かせません。一方、必要以上の保険料を払わないためにも、保険代理店やカスタマーセンター、保険に詳しいファイナンシャルプランナーに相談するなどして納得した補償を備えたいですね。旅行出発日の申し込みでも間に合うので、それまでにじっくり検討することが大事です。

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