逆流性食道炎でも保険に入ることができるのか?

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逆流性食道炎になったことのある人が一般の保険に入るには?

検査結果の詳細告知をすることが重要です。

逆流性食道炎は、胃で分泌される「胃酸」が食道に逆流し、食道の粘膜を刺激し傷つけることで、胸焼けなどの症状を起こす疾患です。

日本では、食生活の欧米化が患者の増加に大きく影響しているといわれています。脂肪や肉の摂取量の増加が胃酸の分泌を促進するからです。さらに、ストレスの増大は、食道の働きを弱めるといわれます。よって、脂っこいものが好きな人、腰のまがった人(逆流しやすい)、肥満の人、ストレスの多い人が、逆流性食道炎になりやすいといわれます。まさに現代病といえるでしょう。

ここでは、告知された内容を保険会社がどう見るか?という視点から、告知のポイントを考えてみましょう。

告知の際のチェックポイント

逆流性食道炎の既往症のある人が、保険に加入する際に告知をする場合は以下を記入するとよいでしょう。

  1. いつ発症し、いつ完治したのか
  2. 重症度(グレード)
  3. 食道内視鏡検査の結果
  4. 診療機関名

1.いつ発症し、いつ完治したのか

いつ発症し、治療をし、完治したのかを告知することが重要です。逆流性食道炎は、治療しないと、食道がんやバレット食道等の合併症の発症につながることもあるからです。

2.重症度(グレード)

逆流性食道炎には、重症度の分類(グレード)があります。自分のわかる範囲で結構ですので、告知してください。

3.食道内視鏡検査の結果

胃食道内視鏡検査(上部消化管内視鏡検査)の検査結果を告知しましょう。食道がん、食道潰瘍、バレット食道などと鑑別するための検査なので、結果の告知はとても重要となります。胃潰瘍の併発がある場合は、胃潰瘍についても記載してください。

4.診療機関名

告知の際には、受診している医療機関名を告知しましょう。近所の診療所なのか、医療センターなのか、保険会社は医療機関と病名との整合性を確認するためです。

残念ながら一般の保険に加入できない場合

これまで述べたポイントを踏まえても加入できない場合、次の手段として、「引受基準緩和型」または「緩和型」と呼ばれる保険の審査を受けてみるのも一手です。持病や病歴のある人でも加入できるよう、審査基準をやさしくした保険のことで、保険料は少し割高になりますが、それでも入りたいという人は意外に多いことから、保険会社が力を入れつつある分野の一つです。

特徴的なのは、この手の保険の審査基準が保険会社によってまちまちな点。A社ではダメだったものがB社では通ったり、逆にB社ではNGな症状がA社では問題視されていなかったり、各社でスタンスが異なります。つまり、「保険に入っておきたい」という目的を叶えるなら、数撃ちゃ当たる作戦が功を奏する可能性が高くなるということです。

もちろん、これまで述べてきたように、逆流性食道炎でも引き受けてくれる蓋然性は高いとは言えません。

そこで、引受基準緩和型保険でも加入を断られた場合、最終手段として「無選択型」と呼ばれる告知なしの保険に頼るという手もありますが、当サイトではあまりお勧めしていません。「告知なし=誰でも加入できる」というだけあって、保障が限定的であったり、保険料がずば抜けて高かったりと、さほどメリットを見出だせないと考えているためです。

もちろん、保険は安心を買う商品でもありますから、真っ向から否定はしませんが、無選択型保険を選ぶ場合は、緩和型保険以上にその保障内容をきちんと理解したうえで加入するようにしましょう。

ところで:なぜ逆流性食道炎だと保険の加入が難しくなるのか?

検査の結果に「バレット食道」や「食道潰瘍」という所見がある場合は、生命保険は加入できたとしても保険金削減の条件つきで、入院保険(医療保険)とがん保険については不承諾の可能性が高いと思われます。将来、がんになる可能性があるといわれているからです。また、逆流性食道炎は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と同様、再発しやすいので、入院保険については完治後しばらくの間は部位不担保の特別条件がつくかもしれません。

(注)あくまで当サイトの考察であり、保険に加入できるかどうかの判断基準は保険会社により異なる点、ご留意ください。

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