日本生命の「GranAge(グランエイジ)」を徹底分析

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日本生命の個人年金です。「長寿生存保険」を謳い、長生きした場合の生活費の保障(生存リスク)を重視したものになっています。そのため、基本は終身年金で、解約返戻金・死亡返戻金を抑えることで、年金額を確保するという仕組みです。

通常、個人年金保険は払込期間中に死亡すると払込相当額が返戻されますが、この商品は返戻額が抑えられているため元本割れしてしまいます。そのかわり年金額は高めになっており、これは早期に亡くなってしまう人の払った保険料を、長生きした人の年金にあてているとも言えます。この性質を「トンチン性」と呼び、グランエイジは、トンチン性を高めたことで特徴を際立たせた商品です。

基本情報

詳細
契約可能年齢 50歳~87歳
払込回数 月払・半年払・年払
払込方法 口座振替・カード払
保障内容 5年保証期間付終身年金または
10年確定年金
主な特約 指定代理請求特約など

保険料・返戻率例

■5年保証期間付終身年金の契約例
契約者 年金開始年齢 月額保険料 払込総額 年金額
男性50歳 70歳 5万790円 1,218万6,600円 60万円
女性50歳 70歳 6万2,526円 1,500万6,240円 60万円
年金受取年数 返戻率
男性 女性
5年(~75歳まで) 24.6% 19.9%
10年(~80歳まで) 49.2% 39.9%
15年(~85歳まで) 73.8% 59.9%
20年(~90歳まで) 98.4% 79.9%
25年(~95歳まで) 123.0% 99.9%
30年(~100歳まで) 147.7% 119.9%
■10年確定年金の契約例
契約者 年金開始年齢 月額保険料 払込総額 年金額 返戻率
男性50歳 70歳 2万3,424円 562万1,760円 60万円 106.7%
女性50歳 70歳 2万2,848円 548万3,520円 60万円 109.4%

ここに注目!

50歳以降から加入でき、老後資金の準備に出遅れた人にも優しい

個人年金保険の契約可能年齢は早いものでは40代までという商品もあり、それ以降に加入できるものでも、40代以降から始めると返戻率が低くなってしまうのが一般的です。高齢からの加入だと、保険料払込期間が短く、年金原資の十分な確保ができないためで、当然と言えば当然のこと。

対してこの商品は、加入が50歳からとなっています。そのぶん、年金開始時期が70歳と遅め(一定条件で早めることは可能)ですが、40代までに個人年金を始められず、老後資金準備に出遅れた人の受皿になれる可能性を持っています。告知も不要で、簡単に加入できるのもメリットです。

知っておきたい

払込期間中の解約・死亡は元本割れに

先述のとおり、この商品は払込期間中の死亡でも途中解約と同等に扱われ、しかも解約返戻金は払込相当額よりも低い額(約7割)に設定されています。すなわち低解約返戻金型の特徴を持っているため、途中解約は常に損をする商品となっています。

終身年金は長期間受け取らなくてはうまみが少ない

終身年金は「一生涯、年金が受け取れる」という安心感がありますが、ある程度以上の期間、受け取らないと、受け取った年金総額が保険料払込総額を上回らず、「元が取れていない」という状況になります。この商品も、年金総額が保険料払込総額を超えるのは、前掲の契約例(50歳時加入)の場合、男性で90歳以上、女性で95歳以上のときです(マイナス金利の影響で保険料が値上がりしたため)。終身受け取れるということで長生きリスクには備えているものの、「かなりの長生き」をしなければ元は取れないということになります。もし100歳まで生きれば、その返戻率は男性で約150%となり、長寿の人にはお得な商品には間違いないのですが……。

全体を通して

終身年金の特性として、年金の受取期間が短い(受取開始後、早めに亡くなってしまう)と、結果的に返戻率が低く終わってしまうという問題がありますが、この商品はそれが際立っています。フォローとして、年金開始時点で健康に不安がある場合、終身年金ではなく、10年確定年金や一括受取に変更することもできる仕組みがあります。受取形式を変更する場合、確定年金では返戻率105~110%前後、一括受取では返戻率105%前後になるので、特段に有利な商品ではなくなるのですが、少なくとも損はしません。

「長生きできる人は得だが、長生きできなかった人はそうではない」というトンチン性の高さをどう考えるかで評価が分かれる商品と言えるでしょう。

公式サイトはこちら

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