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がん保険のパンフレットの読み方

がん保険は、保障内容が複雑な商品も多く、商品ごとの違いが大きい保険です。各社の保険商品を比較するために、パンフレットのどの部分をチェックすればよいかを図解入りでわかりやすく紹介します。

まずはパンフレットをお手元に用意しましょう

①保険会社はパンフレットを無料で提供しています

多くの保険会社は、ご契約の前に保障内容をしっかりと理解してほしいとの思いから、パンフレットを無料で提供しています。

②なぜパンフレットを請求したほうがいいの?

がん保険は商品ごとに特徴が異なります。自分に合った保険を選ぶために、パンフレットを見るのがとても役立ちます。
保険会社の人に話を聞く前に、いくつかの商品を比較しながら、自分が気になる点をチェックしましょう。

③商品がたくさんあるけど、どれを請求すればいいの?

保険の比較対象は2~3社に絞り込むのが適切です。保険ソクラテスでは、ファイナンシャルプランナーの方の意見を参考に「最新のがん保険ランキング」を紹介しています。
パンフレット(資料)の請求もできますので、上位のもの+自分が気になった商品を2~3社ピックアップして、資料をお取り寄せください。

最新のがん保険ランキングをみる

がん保険は、商品の特性上、単純に保険料だけで比較することはできません。商品Aと商品Bで、Bのほうが保険料が安かったとしても、AとBの保障内容がまったく違っているのなら、一概にどちらが優れているとは言えないからです。がん保険を比較するときは、それぞれの保障内容の違いを理解することが大切。資料から、その違いを読み取るコツをまとめました。ポイントは大きく3つあります。

■がん保険のパンフレット例(イメージ)

(1)給付金のラインナップを確認する

がん保険の保障内容は非常に多岐に渡ります。まずは、「どんなときに給付金(保険金)が受け取れる保険なのか」ということを理解しましょう。一般的には、診断給付金を中心に数種類の給付金が用意されているはずです。どんな給付金の種類があるのか、そのラインナップを知ることが第一歩となります。代表的なものは以下になります。

  • 診断給付金
  • 入院給付金
  • 通院(外来)給付金
  • 手術給付金
  • 抗がん剤治療給付金
  • 放射線治療給付金
  • 先進医療給付金
  • 死亡給付金

商品によって、給付金の種類(保障内容)の呼び方は変わります(「〇〇一時金」という名称のこともあります)。上記すべてに該当する給付金を揃えた商品もあれば、絞り込んだ内容の商品もあり、上記にはない保障がついている商品もあるでしょう。給付金の種類は、数が多いから良い商品とは限りません。まずは、どんなものがあるのか、全体を把握してください。

そのうえで、「契約したら必ずついてくる給付金(保障)」はどれか、「つけるかどうかを選べる給付金(保障)」はあるのかを確認しましょう。前者が主契約という保険商品のメイン部分で、後者は特約というオプション部分になります。

一般に、給付金の種類が多いほど(特約であればそれを選択してつけるほど)、保険料は高くなっていきます。

(2)各給付金の条件を確認する

次に、それぞれの給付金の内容を確認していきます。資料では、給付例(支払い例)として、具体的な金額が書かれていることもあります。「診断給付金:100万円」などといった感じです。この金額については、あまり気にしなくて構いません。あくまでも「例」であって、契約によって変えられるからです。

それよりも大切なのは、給付の条件やルールです。給付金は原則、「〇〇したとき・〇〇な状態になったとき、給付金が支払われる」というものですが、その条件や支払われ方に細かい決まりがあるので、その違いを読み取らなくては、正しい比較ができません。

たとえば「抗がん剤治療給付金」は、抗がん剤治療を受けたとき給付金が支払われるというものですが、「商品Aの抗がん剤治療給付金」と、「商品Bの抗がん剤治療給付金」は、名称は同じでも、給付の条件・ルールが異なることがあるのです。

給付金の条件にルールについて、注意したい点を挙げてみましょう。

給付金はどのように給付される?

給付金の給付のされ方(支払われ方)は、4つのパターンあります。それぞれの給付金がどのように給付されるのかを確認しておきましょう。

(1)一時金

条件に当てはまったときに一括で給付されます。診断給付金は一時金タイプが主流です。

(2)日額給付

条件に当てはまっていた日数に応じて、「契約した日額×日数」という形で給付されます。入院給付金は日額給付で給付されます。

(3)変動(倍率)給付

日額×〇倍」というように、日額給付の金額に対して、所定の倍率をかけた額が一括で給付される形式です。手術給付金がこのタイプで、手術の内容に応じて倍率が変わります。

(4)実損てん補(実費補償)

実際にかかった費用の額」が支払われるという形式です。

給付金は何回受け取れる? 回数制限はないの?

給付には回数制限がある場合があります。条件に当てはまった最初の1回だけ給付され、以後は再び条件に当てはまっても支払われない、ということもあれば、条件に当てはまるたび何度でも支払われる場合も。複数回支払われるときも、「2年に1回を限度」など、頻度に制限があることもあります。また、この頻度(「2年に1回」など)が何を基準にしたものかも(「2年に1回」の「2年」は何から「2年」なのか?)確認が必要です。

給付の頻度とその基準

給付金額は契約で変えられますが、その範囲(上限・下限)が定まっていることがあります。この点が問題になることはあまりありませんが、給付金額を高く契約するほど保険料は上がるので、保険料を抑えたいときに給付金額を下げて契約できるのかを知っておく意味で、確認しておいてもいいでしょう。

「入院」が給付の条件になっていないかに注意!

給付の条件に「入院」が定められていることがあります。たとえば「通院給付金」は通院(外来治療)1日ごとに給付金が支払われる日額給付ですが、どんな通院でも支払われるわけではなく「所定の入院から退院した後の通院」と定められているなどです。自分の希望する保障として適切かどうか考えてみましょう。

この条件を見落としていると、「もらえると思っていた給付金がもらえない」ということになりかねません。

その保険、上皮内がんは保障されますか?

上皮内がんとは、ごく大雑把な説明をすると「軽度のがん」のようなものです(医学的にはやや不正確な表現ですが、ここではこのくらいの解説にとどめます)。上皮内がんを、がん(=悪性新生物)と同等のものと考えて保障するかどうかは、商品によって異なっています。「まったく同じように保障する場合」「保障するが、給付金額などに差をつける場合」「まったく保障しない場合」の3パターンがあります。

上皮内がんの保障内容

上皮内がんは、比較的、治療が難しくない場合が多いため、がんほど手厚い保障はいらないとする意見もあり、だとすると保障しない(=そのぶん保険料は安い)ことが合理的と言えます。一方、軽いとはいえ、がんに近しいものであるなら保障してほしいという気持ちになるのももっともです。どちらが正解とも言えませんので、大事なのは、その商品が、上皮内がんをどう扱っているのかを理解し、それが自分の考えに合っているかを見極めることです。

(3)保険期間(定期/終身)を確認する

がん保険は、定期タイプと終身タイプの2種類があります。資料から「保険期間」という項目を探してみましょう。「終身」と書かれていれば終身タイプで、そうでなければ定期タイプです。

終身タイプは保障が一生続き、その間、契約時点から保険料が変わりません。定期タイプは保障に期限があり、それを超えて保障を継続したいときは更新の必要があります。更新のたびに保険料は上がっていきますが、その他の条件が同じだと、契約時点では定期タイプのほうが保険料は安いでしょう。

主契約は終身タイプでも、特約だけは定期タイプになっていることがあります。この場合、定期タイプの特約部分だけ更新があり、保険料のうち特約にあたるぶんだけが上がっていきます。

また、保険には契約可能年齢がありますので、定期タイプの保険は一定年齢に達するとそれ以上更新できなくなる点にも注意しましょう。

その他のチェックポイント

以上の3つで、がん保険については理解ができると思いますが、ほかに、次のような点もチェックしておくと、参考になります。

・払込免除の仕組みについて

一般的には特約(オプションとしてつけられる保障)としてあることが多いですが、「がんと診断された場合、以後の保険料を支払わなくてよくなる仕組み」です。逆に言うと、払込免除がついていない保険は、がんになって給付金を受け取ったとしても、それとは別に、保険料自体は払い続けなくてはなりません(払込を終えてしまっている場合はもちろん不要です)。

払込免除があると、気持ち的には嬉しいですが、この仕組みをつけた場合、保険料自体は少し上がります。

・付帯サービス

保険会社によって、がん保険の契約者向けにがんに関する相談や、セカンドオピニオンの医療機関を紹介してくれるサービスを提供していることがあります。費用は無料のことが多いので、せっかく保険に入っているなら積極的に利用したいサービスです。

付帯サービスはあくまでも「おまけ」のようなもので、商品選びの主軸にはなりません。しかし、いくつかの商品で迷ったとき、付帯サービスの充実度に目を向けて考えることもできますので、参考までにチェックしておくのもいいでしょう。

がん保険のパンフレットでよく見かけるこんなワード

「入院給付金は日数無制限」

入院給付金の給付される日数に上限がないことを大きく謳っているパンフレットを見かけます。がん治療は長引くことがあるので、入院日数の上限なく入院給付金が受け取れれば嬉しいですね。医療保険の場合「最大120日」などの制限があります。

しかし、実は、基本的にすべてのがん保険で入院給付日数は無制限です。したがって、おさえておきたいポイントではあるのですが、「入院給付金は日数無制限」というのは、「ほかのがん保険に比べて優れた点」にはなりませんので、注意してください。

「責任開始日から90日(3ヵ月)間は保障されません」

パンフレットのどこかに、比較的小さく書かれているこの注意書き。せっかく加入したのに、保障されない期間があるなんて……と思うかもしれません。これは待機期間、免責期間などと呼ばれる仕組みで、原則として、すべてのがん保険に設けられています。

待機期間がないか短いというがん保険はきわめてまれですので、待機期間があるからといって、よくないがん保険であるとは言えません。がん保険としては普通のことだと理解しましょう。

ちなみに責任開始日とは、「申し込み」「告知・審査」「1回目の保険料の払込」のすべてが完了した日のことをいいます。

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