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【格安SIMの選び方】 初めての乗り換え「料金プラン」「スマホ選び」「通信品質」の要点を分かりやすく

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「格安SIMに変えたら、毎月のスマホ代が半額以下になった!」なんて話を聞きますが、乗り換えに成功している人たちは、どうやって格安SIMを選んだのでしょうか?

格安SIMの乗り換えで失敗しないためには、「料金プランの選択」「通話料金の対策」「対応機種の見分け方」を押さえることが大切です。そのうえで、通信品質に優れたMVNO(格安SIM通信事業者)を選ぶようにしましょう。

初めて格安SIMに乗り換える人が知っておきたい、選び方のポイントをどこよりも詳しくまとめました。

目次

1.料金プランの選び方

  • 1-1.最適な容量プランの選び方
    ・データ通信量の目安 ・データ繰り越し
  • 1-2.データ容量別プランの特徴
    ・3GB ・5GB ・1GB ・大容量 ・無制限プラン
  • 1-3.利用者タイプ別おすすめプラン
    ・段階料金プラン ・SIMカード複数枚利用

2.通話料金の特徴と対策

  • 2-1.通話料金の仕組み
  • 2-2.格安SIMで電話を安く使う4つの方法
    ・通話料金割引サービス ・通話定額(かけ放題)サービス ・インターネット電話 ・IP電話
  • 2-3.音声通話付きプランを選ぶメリット

3.対応機種の条件とスマホの選び方

  • 3-1.手持ちのスマホが使えるか?対応機種の見分け方
    ・ドコモのスマホ ・auのスマホ ・ソフトバンクのスマホ ・SIMロック解除の条件
  • 3-2.SIMフリースマホの選び方
    ・キャリアスマホとの違い ・主要メーカー ・海外製と日本製の違い ・iPhoneシリーズ ・対応周波数 ・性能と価格 ・機能
  • 3-3.SIMフリースマホ購入方法
    ・購入場所(MVNO、ネット通販、家電量販店、Apple Store) ・セット購入特典(キャッシュバック、プレゼント、端末セール) ・分割払い

4.最後に、通信品質について

  • 4-1.各社の通信品質の違い
    ・電波のつながりやすさ ・通信速度 ・各社の通信品質を調べる方法

【知っトク】では、ちょっと知っているだけで、スムーズに格安SIMが選べるワンポイントアドバイスや、多くの人が感じている疑問点にスポットを当てて分かりやすく解説しています。是非参考にしてください。

1.料金プランの選び方

1-1.最適な容量プランの選び方

プラン選びの決め手は、自分に合ったデータ容量が他社よりもお得に利用できて、通信品質やサービス内容が良いことです。

データ容量とは、LTE、4G回線を使った高速通信が利用できるデータの容量を指します。データ容量が少ないプランを選べば、月額料金を安く抑えることができますが、1ヶ月のデータ利用が上限を超えると通信速度に制限がかかり、翌月まで低速通信での利用しかできなくなるため、自分にぴったりのデータ容量プランを選ぶことが大切です。

格安SIMのプランは、基本となるデータ通信プランがあり、そこにSMS(ショートメールサービス)機能と電話機能を追加した、3タイプから選ぶのが一般的です。

データ通信プラン 容量ごとの基本料金 LTE·4G(3G)回線を使ったインターネット通信のみ
データ通信SMS付きプラン + 140~160円 電話番号を使った短いメッセージのやりとりができる
音声通話付きプラン + 700~900円 電話回線を使った電話とSMSが利用できる

1-1-1.データ容量はどのくらい必要か

スマホの使用時間が長い人ほどヘビーユーザーのように思いますが、時間よりもスマホの使い方によって必要なデータ量は変わってきます。

■データ通信量の目安一覧

利用内容 データ通信量の目安 1GBでできること
WEB閲覧 ・10ページ:3~5MB
(読み込むファイルの種類による)
・2,000~3,400ページ表示
メール ・1通(文字のみ):5KB
・1通(ファイル添付):500KB~1MB
・文字のみ:約20万通
・ファイル添付:1,000~2,000通
LINE ・メッセージ1回:2KB
・スタンプ1回:5KB
・10分間の通話:5MB
・メッセージ:約50万回
・スタンプ:約20万回
・通話:約33時間
動画の視聴 ・You Tube(1分間の視聴)
・標準画質:18MB
・HD画質:137MB
・You Tube(1分間の視聴)
・標準画質:約55分視聴
・HD画質:約7分視聴
音楽のダウンロード ・1曲(4分ほど):4MB ・約250曲のダウンロード
ゲームアプリ ゲームで遊ぶ分にはデータ消費量は大きくありませんが、初回のダウンロードや定期的なアップデート(更新)時はデータ通信量を多く消費します。
※データ容量の単位:1GB=1,000MB 1MB=1,000KB

WEBを見たり、LINEやメール、ゲームアプリでプレイするだけなら、データの消費はそれほど多くはありません。使用時間は長くても、LINEやメールの利用だけで1GB以上データ容量を消費することはほとんどないと言っていいでしょう。

データ消費が大きいのは動画の視聴です。毎日10分間、標準画質で動画を見るとしたら、1ヶ月で5.4GBのデータ容量が必要になります。
また、スマホをWi-Fiルーター代わりに使って、パソコンやタブレットでネット接続するテザリングもデータをたくさん消費します。スマホとパソコンでは扱うデータ量が違うため、テザリングで通信してパソコンの大きな画面で動画を見ようものなら、1GBなんてあっという間です。

動画の視聴やテザリングを使わないユーザーなら、データ容量はそれほど必要ありませんが、アプリの定期的なアップデート(更新)では、データ通信量が大きいものもあります。LINEやFacebookではだいたい30~50MBですが、ゲームアプリだと内容によっては1GB以上使うこともあるため、そこも計算に含めてデータ容量を決める必要があります。

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1-1-2.データ容量を決めるポイント

データ容量は上手に使えば、通信制限にかかることなく、少ない容量プランでも十分使えます。データ容量の賢い使い方やサービスを確認しておきましょう。

(1)無線LANでデータ容量が温存できる

動画視聴や大きなファイルのダウンロードなど、データ通信量が大きい動作を行うときは、スマホの通信回線を使わず自宅の固定回線や公衆無線LANを利用することで、データ容量が節約できます。
外出先でデータ通信する機会が多い人は、Wi-Fiサービスの無料提供があるかも、MVNO選びの参考にしましょう。

(2)データ繰り越しが可能

格安SIMの多くは、キャリアと同様にデータ繰り越しができます。余ったデータ容量は翌月分に加算されるため、使わなかったデータ容量が無駄になることはありません。家族や友達にデータシェアすることもできるので、実際使ってみるとデータ容量にゆとりがある月が多いです。

(3)上限を超えてもデータ通信はできる

月のデータ容量を使い切ったら、インターネットが全く見られなくなる、メールやLINEが一切使えなくなる、というわけではありません。上限を超えると、通信速度は200kbps以下に制限されますが、通信すること自体は可能です。

まず、メールやLINEのやり取り、FacebookやTwitterの投稿は、高速通信時とほとんど変わらず利用できます。WEBの閲覧やIP電話も使えますが、ページの読み込みに時間がかかったり、ノイズが入ることがあります。動画は再生できないことはありませんが、途切れ途切れで視聴は厳しいと言えます。アプリのダウンロードはかなりの時間がかかります。

確かに、データ容量の上限を超えると速度制限のペナルティがありますが、スマホが全く使えないというわけではありません。無線Wi-Fiを使うという手もあるので、上限を超えたらどうしようと過敏になり過ぎることはないと思います。

【知っトク】格安SIMとキャリアの速度制限の違い

データ容量の上限を超えると、大手キャリア3社では128kbps以下に通信速度が規制されますが、格安SIMの制限速度は200kbps以下です。速度が128kbpsだと、Yahoo!のトップページを表示するのに20~30秒ほどかかりますが、200kbpsなら8~10秒ほど。WEBでサクサク検索とはいきませんが、慣れてしまえば使えない速度ではありません。メールやSNSの利用がメインなら、低速通信だけでも問題なく使えます。
プランの中には、DMM mobileの「シングル・データSIMプラン ライト(200kbps、440円/月~)」や、楽天モバイルの「ベーシックプラン(200kbps、525円/月~)」など、低速通信が無制限に使える割安なプランもあり、通信速度にこだわらない人におすすめです。

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1-2.データ容量別プランの特徴

1-2-1.「3GB定額プラン」

格安SIMユーザーの利用が最も多いのは3GB定額プランです。WEB閲覧、メール、LINEやFacebookなどSNSの利用が中心で、ごくたまに動画視聴をするといった一般的なスマホユーザーに適したデータ容量と言えます。自宅の無線LANを活用するなら、データ容量が足りなくなることはないと思います。
3GBプランの月額料金の相場は、(データ専用プラン)850~1100円/月、(音声通話付き)1,500~1,800円/月です。MVNOのほとんどが3GBプランを提供しています。

【知っトク】利用開始後に容量の変更が可能

容量の変更は申し込み後に無料でできます。まずは3GBで使ってみて、足りないと感じたら容量の大きいプランに変更することもできます。

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1-2-2.「5GB定額プラン」

3GBで事足りるユーザーが多いですが、500円/月ほどプラスして2GBの余裕が手に入るなら、5GBプランにしておく方がお得と考える人もいると思います。自宅に無線LANを引いていない人や、Wi-Fi 接続にいちいち切り替えるのが面倒という人は、安全策として5GBプランが無難かもしれません。
5GBも各社の主要プランなので、たくさんのMVNOの中から選択できます。
月額料金の相場は、(データ専用プラン)1,200~1,600円/月、(音声通話付き)1,900~2,300円/月です。

【知っトク】A社の5GBプランよりも、B社の6GBプランの方が安いことも

コストパフォーマンスの良さで選ぶなら、5GBの料金比較だけでなく、4GB、6GBの各社プランもチェックしましょう。

■データ通信専用プランの月額料金

容量 格安SIM業者(MVNO) 月額料金 1GB当たり
5GB DMM mobile 1210円 240円
楽天モバイル 1450円 290円
OCNモバイルONE 1450円 290円
U-mobile 1480円 296円
b-mobile 1500円 300円
FREETEL 1520円 304円
mineo 1580円 316円
NifMo 1600円 320円
6GB BIGLOBE 1450円 241円
イオンモバイル 1480円 246円
IIJmio 1520円 253円
4GB イオンモバイル 980円 245円

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1-2-3.「1GB定額プラン」

電話がメインでネットの利用が少ない人や、スマホの通信回線を使うのはメールやLINEだけという人は、1GBでも十分やりくりできます。
初めてスマホを持つシニア世代や、解約済みのスマホを再利用してキッズケータイ代わりに子どもに持たせる場合も、小容量プランがおすすめです。

1GBプランの月額料金の相場は、(データ専用プラン)500~800円/月、(音声通話付き)1,300~1,600円/月です。

1GB定額プランがあるMVNO

DMM mobilemineoFREETEL SIMBIGLOBE SIMb-mobileイオンモバイルU-mobile

【知っトク】音声通話の利用ではデータ容量は減らない

音声通話の利用では、データ通信量は減りません。インターネットよりも電話の利用が多い人は、少なめのデータ容量プランで対応できます。むしろ、この後説明する通話料金に注意が必要です。

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1-2-4.「10GB定額プラン」

10GB、12 GB、15 GB、20 GB、30 GB、40 GB、50 GBなど、様々な容量プランを選ぶことができます。動画をたくさん見たい、仕事でテザリングを使う機会が多い、家族で分け合ってデータを使いたいなど、利用環境に合わせて容量を決める必要があります。

料金の相場は10GBプランで、(データ専用プラン)2,100~2,800円/月、(音声通話付き)2,700~3,500円/月です。

10GB定額プランがあるMVNO

DMM mobilemineoFREETEL SIMIIJmio楽天モバイルNifMoOCN モバイル ONE

【知っトク】大容量プランと無制限プランどっちが得?

U-mobile の「プレミアム LTE使い放題(2,480円/月~)」やb-mobileの「SIM 高速定額(1,980円/月~)」など、高速データ通信が無制限に使えるプランも提供されています。月額料金は10GB、12GBの定額プランと同じくらい。それなら無制限プランを選ぶ方がお得に思えますが、デメリットがあることに注意してください。
高速無制限プランはヘビーユーザーの利用が多く、回線を使う人が集中する場所や時間帯は、ネットワークが混雑して速度が遅くなる傾向があります。また、大容量のデータ通信を連続利用すると制限がかかることがあり、いつでも好きなだけ高速通信ができる完全な無制限というわけではありません。
設備増強によって改善が図られていますが、安定した通信速度を望むなら、料金が割高でも定額プランをおすすめします。

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1-3.利用者タイプ別おすすめプラン

1-3-1.段階料金プランは、月々のデータ利用にムラがある人におすすめ

データの利用が多い月もあれば少ない月もある人や、実際に使ってみなければ自分にぴったりのデータ容量が決められないという人におすすめは、段階料金プランです。

定額プランとは違って、その月に使った分だけ支払うシステムなので、契約時にデータ容量を決める必要がなく、データ容量が余って勿体ないということがありません。定額プランだと上限を超えたら、速度制限を解除するのにデータ容量を追加しなければなりませんが、そのような手間も不要です。

段階料金の設定は各社異なり、代表的なものとして、FREETEL SIMの「使った分だけ安心プラン」、b-mobileの「おかわりSIM」があります。

・使った分だけ安心プラン(FREETEL SIM
100MB~10GBの6段階。料金は(データ専用プラン)299~2,470円/月、(音声通話付き)999~3,170円/月

・おかわりSIM(b-mobile
1GB~5GBの5段階。料金は(データ専用プラン)500~1,500円/月、(音声通話付き)1,300~2,300円/月

また、So-net モバイルサービスは、500MB未満の利用ならその月の基本料金が無料になる、「0円SIM」で話題を呼んでいます。

データ容量が効率的に使えることで、人気が高まりつつある料金プランですが、うっかり使い過ぎに注意が必要です。「先月こんなに使ったの?」ということがないように、データ利用量の管理は心がけておきましょう。

段階料金プランがあるMVNO

U-mobileFREETEL SIMb-mobile

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1-3-2.SIMカードが複数枚利用できるプランは、ファミリーにおすすめ

1つの容量プランで、SIMカードを複数枚発行できるMVNOもあります。
スマホとタブレットなど2つ以上の端末でデータ通信したい、家族みんなで格安SIMを使いたい場合に、複数のプランを申し込むことなく、SIMカードを追加発行して、それぞれの端末、家族がサービスを受けることができます。

家族の中にデータ利用量が多い人と少ない人がいる場合、SIMカードを人数分発行して、1つのデータ容量プランを分け合って使うほうが、家族それぞれがプランを契約するよりも通信費が大幅に節約できます。
これまでドコモのシェアプランなどを利用していて、今後家族みんなで格安SIMへの乗り換えを検討している人は、SIMカードが複数枚持てるMVNOに注目してみてください。

発行できるSIMカードの枚数や追加発行料は、各社で異なるため、事前に確認するようにしましょう。

SIMカード複数枚利用サービスがあるMVNO

IIJmioBIGLOBE SIMDMM mobileOCN モバイル ONEイオンモバイル

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2.通話料金の特徴と対策

2-1.通話料金の仕組み

キャリアから格安SIMへの乗り換えで、最も注意したいのが通話料金です。

格安SIMの通話品質はキャリアとほとんど同じですが、通話料金はかけた分だけ実費がかかる従量制になっており、かけ放題プランが基本のキャリアとは異なります。通話料金はどのMVNOも、30秒あたり20円です。毎日5分間の通話を行うと、1ヶ月で6,000円(200円×30日)かかる計算となり、公衆電話の約10円/分(区域内:午前8時~午後11時)よりも割高です。

電話をほとんど使わない人や着信用に使っている人なら、従量制のほうが好都合ですが、電話をかける機会が多い人は上手に使わないと、通話料金がふくれ上がって損をすることがあります。
格安SIMでは「音声通話機能をまともに使ってはいけない」が鉄則です。ここでは、格安SIMの電話の利用方法と通話サービスについてお話しします。

基本的な料金体系

price

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2-2.格安SIMで電話を安く使う4つの方法

2-2-1.プレフィックス型通話料金割引サービス

IIJ mioの「みおふぉんダイアル」、楽天モバイルの「楽天でんわ」、FREETEL SIMの「FREETELでんわ」などが、「通話料金が半額!」と宣伝していますが、これらはプレフィックス型の通話料金割引サービスというものです。MVNOの独自回線を利用することで、通常のNTTドコモ回線を使った通話よりも安く電話が使えるシステムです。

プレフィックスとは「先頭の領域」という意味で、相手の電話番号の頭に特定の番号を頭つけて発信することで、MVNOの独自回線を利用する仕組みになっています。実際は、電話をかける度にわざわざ指定番号をつけることはなく、専用アプリで簡単に発信できます。

電話回線を使うため、通話品質はキャリアとほぼ同じで、通話相手の電話には自分の番号がそのまま表示されます。サービス料金は不要のお得なサービスですが、デメリットはフリーダイヤルや緊急通報が使えないことです。

電話利用の多い人は、プレフィックス型通話料金割引サービスのあるMVNOがおすすめです。

プレフィックス型の通話料金割引サービスを提供しているMVNO

IIJmio楽天モバイルFREETEL SIMBIGLOBE SIMU-mobile

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2-2-2.通話定額・かけ放題サービス

音声通話プランにオプションで、通話定額サービスを付けることができます。サービス内容は、大きく分けると2種類あります。
1つは、「800円で最大30分の通話が可能」といった、通常の通話よりも割安な定額料金で一定の通話分が利用できるもの。1ヶ月のトータル通話量を把握している人におすすめです。

もう1つは「5分以内の通話なら何度でもかけられる」といった、1回の通話時間に制限があるかけ放題サービスです。通話は短いけど、かける回数が多い人に向いています。

今のところ、大手キャリアのような完全なかけ放題プランはありませんが、これらのサービスを上手に利用することで、通話料金を抑えることができます。

通話定額サービス、かけ放題サービスがあるMVNO

mineoFREETEL SIMIIJmio楽天モバイルBIGLOBE SIMOCN モバイル ONEU-mobile

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2-2-3.インターネット電話(LINE、Skype、Viberなど)

電話回線ではなく、LINE、Skype、Viberなどのインターネット回線を使う通話アプリを利用すれば、無料もしくは格安で電話がかけられます。

アプリユーザー同士なら基本的に、通話時間の制限なく無料で電話がかけられます。固定電話や携帯電話などアプリユーザー以外へ発信する場合は、LINEが 6.5円/分(LINE Out30日プラン)、Skype は17.5円/分というように有料になりますが、Viber は2016年8月から、固定電話や携帯電話への電話が最大10分間無料でかけられるサービスを試験的にスタートしており、サービス終了は未定とのこと。10分を経過すると自動的に通話が切れますが、通話回数の制限はないので何度でもかけ直すことができます。

通話品質は回線状況によって左右し、電話回線に比べると不安定ですが、コストをかけずに電話がかけられるインターネット電話は、格安SIM利用者の強い味方と言えます。
デメリットとしては、アプリユーザー同士なら着信が可能ですが、相手が固定電話や携帯電話の場合、こちらから発信はできても着信ができないことです。

【知っトク】通話アプリの新規登録で注意したいこと

LINE、Viberで新しくアカウントを作る際、なりすまし防止のためにSMS認証を行います。手順は以下の通りです。

  1. 登録画面に入力した電話番号にSMS で認証番号が送られてくる
  2. その番号を登録画面に入力
  3. 本人であると認証され、アカウントを持つことができる

格安SIMのデータ専用プランを「SMSなし」で申し込んでいる場合、SMS認証ができないことで新規登録がスムーズにいかないことがあります。
2016年9月にMVNO事業をスタートした「LINEモバイル」の利用者なら、SMS認証をスルーして新規アカウント作成をすることができるので、「LINEを使ってみたいけど、SMSはいらない」という人はチェックしてみてください。

「SMS」と「SNS」、似た言葉で間違えそうになりますが、「SMS」は、Short Message Service (ショートメッセージサービス)の略で、電話番号をもとに短いメッセージのやりとりができるサービスのことです。
「SNS」は、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略で、LINE、Facebook、Twitter、Instagram(インスタグラム)など、コミュニティ型のWEBサイトやネットサービスを指します。

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2-2-4.IP電話(050で始まる電話)

インターネット回線を使う通話にはもう1つ、IP電話があります。050から始まる電話で、代表的なものは、OCN モバイル ONEが提供する「050 plus」、mineoの「LaLa Call」、NifMoの「NifMoでんわ」です。

先ほど説明したLINEなどのインターネット電話は、WEB閲覧やメールと同じ回線を利用しますが、IP電話は「IP電話網」と呼ばれる音声専用のインターネット回線を利用します。電話回線ではありませんが、プロバイダーが管理している回線なので、通話品質の安定性は高いです。インターネット電話と違い、固定電話や携帯電話からの着信も可能です。

IP電話を申し込むと、今の電話番号のほかに「050」で始まるIP電話専用の番号が付与され、専用アプリを使って電話をかけます。通話料金はアプリ利用者同士なら無料、それ以外の通話は、固定電話は8円/3分、携帯電話は17円/1分が相場ですが、「NifMoでんわ」のように、かけ放題の定額制を採用しているものもあります。

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2-3.音声通話付きプランを選ぶメリット

音声通話付きプランにすると、毎月700~800円のコストがかかるうえ、かけた分だけ高い通話料金が発生します。インターネット回線で電話がかけられるのなら、そもそも音声通話付きプランにする必要があるのか?といった疑問も出てきますが、音声通話付きプランには、次のようなメリットがあることを知っておきましょう。

1.「090・080・070」の電話番号が使える

MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)を利用して、これまでキャリアで使っていた電話番号をそのまま使うことができます

2.通話品質はキャリアスマホの時と同じ

キャリアと同じ電話回線を使うため、キャリアと変わらない通話品質で電話が使えます。インターネット電話のように、混雑時は通話状態が悪くて使いづらいとか、固定電話や携帯電話からの着信が受けられないといったことはありません。

3.110番、119番の緊急通報が可能

インターネット回線を使う電話との違いは、110番、119番、118番(海上での事件・事故)の緊急通報や0120から始まるフリーダイヤルにも電話がかけられることです。緊急通報を利用する機会というのはそうめったにありませんが、いざと言うときに使えると安心です。

電話番号を引き継ぎたい人は音声通話プランが必須ですが、電話番号にこだわらない人は音声通話機能を付けるべきか、付けなくてもいいか判断が分かれるところだと思います。

1つの考え方として、着信のために音声通話付きプランにしておき、発信は通話料金がかからないインターネット電話などを基本的に利用し、通話が途切れては困る大事な電話をかけるときや緊急時に備えて、いつでも電話回線が使えるようにしておく、というのがベターな方法ではないでしょうか。

【知っトク】電話利用が多い人はガラケー2台持ちも

仕事や就職活動などで大事な電話をかける機会が多く、インターネット電話では通話品質が不安という人は、通話用にキャリアの3G携帯電話を併用するガラケー2台持ちという手があります。
どのキャリアも、携帯電話のかけ放題プランは2,200円/月ネットにつなげるときは格安SIMを契約しているスマホで、電話はガラケーでと使い分ければ、通話料金を気にすることなく、安定した電話回線の通話が利用できます。
デメリットは、端末を2台持ち歩く不便さですが、スマホ1台でガラケー2台持ちを可能にできる方法があります。
SIMフリースマホの多くは、デュアルSIMスマホといってSIMカードを複数枚差し込めるようになっています。1つのSIMスロットは格安SIMを、別のSIMスロットにはキャリアの音声SIMを差し込めば、1台のスマホでネットと電話の使い分けが可能となります。
ブログなどでよく紹介されている方法ですが、あまりおすすめできない理由があります。
まず、スマホ対応のかけ放題プランは2,700円と、ガラケー2,200円に比べて割高です。スマホの機種によっては、SIMカードのサイズや通信方式が合わない可能性もあります。
そして、最も大きな問題が、デュアルSIMスマホで2つのSIMを同時に待ち受けできないことです。キャリアのSIMを持ち受け設定にしているとネット通信ができず、格安SIMに設定している状態では電話が使えないため、着信があっても電話に出ることはできません。
転送電話サービスを申し込んでおき、着信があったらIP電話に転送されるようにしておけば問題は解消されますが、コストと手間を考えるとガラケー2台持ちの方がラクなように思います。

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3.対応機種の条件とスマホの選び方

3-1.手持ちのスマホが使えるか?対応機種の見分け方

3-2.SIMフリースマホの選び方

3-3.SIMフリースマホ購入方法

3-1.手持ちのスマホが使えるか?対応機種の見分け方

ドコモ、au、ソフトバンクでスマホの契約をする場合、通信契約(SIMの購入)とスマホ端末の購入が一緒でなければできませんが、格安SIMは同時である必要はありません。SIMだけを契約して、手持ちのキャリアスマホや中古機種を購入して使うことが可能です。

スマホが自由に選べることは利用者にとって大きなメリットですが、どのスマホでも格安SIMが使えるというわけではありません。大手キャリアで同時購入するのとは違って、SIMと対応機種の条件を知っておく必要があります。

まず、手持ちのキャリアスマホで格安SIM使う必須条件としては、スマホのキャリアとMVNOが借りている通信回線の会社が一致していなければなりません。

通信回線が一致しているというのは、

・ドコモのスマホ = ドコモ回線を借りているMVNO

・auのスマホ = au回線を借りているMVNO

通信回線が一致していないというのは、

・ソフトバンクのスマホ ≠ ドコモ回線を借りているMVNO、au回線を借りているMVNO

といったケースです。キャリアで販売されるスマホは、自社の回線でしか通信できないようにSIMロックがかかっています。ソフトバンクのスマホをどの会社の回線でも使えるようにSIMロック解除をすることで、格安SIMで使えるようになります。

通信方式や機能など、キャリアスマホを使う条件について、キャリアごとに分かりやすく説明します。

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3-1-1.ドコモのスマホ

MVNOのほとんどは、NTTドコモ回線を借りて通信サービスを提供しています。ドコモで購入したスマホは当然、NTTドコモ回線に適した仕様になっているので、基本的にどの機種でも格安SIMで使うことができます。

ですが、ドコモのスマホと一言で言っても、製造メーカー、性能、発売年はさまざまなので、自分のスマホが本当に問題なく使えるのか心配ですよね。対応機種であることを前もって確認したい人は、MVNOの公式サイトに掲載されている動作確認一覧を確認してください。実際にスマホ端末でテストした使用状況が紹介されており、使用可と書かれた機種なら問題なく使えます。

紹介されていない機種もたくさんありますが、それらが使えないというわけではありません。山ほどある機種すべてをMVNOが調べ切れていないのが現状で、動作確認一覧に機種名がないからと言って使用不可ではありません。心配な人はMVNOに問い合わせると、使える機種かどうか教えてもらえます。

【知っトク】ドコモスマホ+格安SIMだとテザリングできない

「ドコモのスマホ+格安SIM」の組み合わせでは、基本的にテザリングが使えません。テザリングをオンにすると、ドコモのネット接続サービスであるSPモード(iモードのスマホ版)に自動で切り替わってしまい、格安SIMでの通信ができなくなるためです。SIMロック解除をしても、SPモードへの強制切替は解除できないようになっています。
この挙動は、一般ユーザーが変更することはできません。パソコン操作で端末のプログラムを改変する「ROOT化」という裏技的な方法を使えば、テザリングができるようになりますが、難易度が高くOSの更新時に注意が必要になるので、初心者には推奨できません。
どうしてもテザリング機能を使いたい人は、モバイルWi-Fiルーターを入手し、SIMカードを差し替えて使うか、それが面倒ならルーター端末用にSIMカードを追加発行することで、パソコンでのデータ通信が可能になります。

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3-1-2.auのスマホ

au回線を使うmineo(Aプラン)、UQ mobile、Fiimo(Aプラン)の3社で、手持ちのauスマホがそのまま使えます。au系のMVNOでは、データ通信ができるのは4G LTE回線のみとなっていて、手持ちのスマホが3G回線にしか対応していない機種だと、ネット接続できないことに注意してください。ドコモと同様、MVNO各社の動作確認一覧で実際に通信テストをした機種の使用状況が紹介されています。iPhoneはバージョンによっては使えない機種もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

IIJmioも2016年10月から、au回線を使った通信サービスを開始していますが、auのSIMロックがかかったスマホをそのまま使うことはできません。VoLTEに対応したSIMフリースマホのみ利用可能となっています。

au回線のMVNO一覧

UQ mobilemineo(Aプラン)、Fiimo(Aプラン)、IIJmio(タイプA)

【知っトク】mineoでau版 iPhone5sは使える?使えない?

iPhone5s(16GB)は世界で最も売れたスマホ機種で、auユーザーの利用割合も高く、auで購入したiPhone5sで格安SIMに乗り換えたい人も多いはずです。
ところが、mineoの動作確認一覧には2016年夏ごろまで、iPhone5sが使えるのはiOSのバージョンが7.1.2までと書かれていました。iOS7.1.2の開始は2014年なので、すでに多くのユーザーがiOS9.3.1にアップデート済み。ならば、SIMロック解除してiOSのバージョンが関係なく使えるドコモ系MVNOに契約しようと思ったら、auではiPhone5sをSIMロック解除の対象外機種としています。
しかし以前から、mineoが運営するコミュニティサイト「マイネ王」には、iPhone5s(iOS9.3.1)でも使用できるといった投稿が数多く寄せられていました。新しい構成プロファイル(データ通信を行うための設定ファイル)をインストールすることで、多くの人が実際には使えたようです。
現在はmineoの公式サイトにある「持ち込み端末チェッカー」で、au版 iPhone5s/5c のiOS9.3.5バージョンは使用可と表示されています。
諦めかけていたユーザーもいるかもしれませんが、au版 iPhone5sそのままで格安SIMに乗り換えることは可能です
ただし、5s/5cより前のモデルはLTE非対応のため、au系MVNOの格安SIMを使うことはできません。

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3-1-3.ソフトバンクのスマホ

現在のところ、ソフトバンク回線を利用しているMVNOはありません。ソフトバンクのスマホで格安SIMを使うには、SIMロック解除をして、NTTドコモ回線を使うMVNOを利用することになります。

au系MVNOでは、データ通信はできますが電話は使えません。ソフトバンクが音声通話で使っている回線が、ドコモは同じ(W-CDMA)ですが、auは異なる通信方式(CDMA2000)を採用しているためです。
ソフトバンクのスマホをSIMロック解除して格安SIMで使うには、
(1)SIMロック解除対象機種か?
(2)スマホがドコモ回線のバンドに対応しているか?

この2つのハードルをクリアする必要があります。

ソフトバンクのスマホをSIMロック解除して使う条件

まず1つ目のハードルは、ソフトバンクがSIMロック解除の対象にしている機種が少ないことです。利用者の多いiPhone5SやiPhone5cは対象外機種のため、残念ながら格安SIMで使うことはできません。

■ソフトバンクでSIMロック解除が可能な機種一覧

2015年5月以降に発売された機種 【Android】

DIGNO® F、Xperia™ X Performance、
AQUOS Xx3、AQUOS Xx2 mini、AQUOS Xx2、
Nexus 6P、Xperia™ Z5、AQUOS CRYSTAL 2、
AQUOS Xx、Xperia™ Z4、Galaxy S6 edge

【iPhone】

iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE
2015年4月迄に発売された機種 【Android】

BLADE Q+、301F、201HW、009Z、008Z

【iPhone】

対応機種なし

2つ目は、ソフトバンクで購入したスマホだと、NTTドコモ回線で使えるバンド(周波数帯)が少ないため、電波がつながりにくいことが考えられます。

LTE回線というのは1本の線ではなく、バンドと呼ばれるいくつかの電波を使い分けて通信サービスを行います。キャリアによって使うバンドは異なり、ドコモ回線のLTEバンドは「1、3、19、21、28」ですが、ソフトバンク(Y!モバイルも含む)は「1、3、8、28、41」のバンドを使います。
バンド1が届かない場所では他のバンドを使うというように、電波を使い分けることで広いエリアで通信が可能となり、多くのバンドに対応できるスマホほど電波がつながりやすく、対応バンドが少ないスマホほどつながりにくいことになります。

キャリアで販売されるスマホは、国内すべてのバンドに対応しているわけではなく、自社回線のバンドに最適化した設計になっています。ドコモのスマホなら、バンド「1、3、19、21、28」のうち半分以上の電波をつかむことができますが、ソフトバンクのスマホだと、ソフトバンクで使うバンドには対応できても、ドコモ回線の「19、21、28」は非対応です。これらのバンドも対応できる機種は、iPhoneと Nexus 6Pのみとなります。

band_docomo
band_softbank

バンドにはそれぞれ違った特徴があり、バンド「1、3」は直進性が強く高速通信が可能ですが、障害物に弱く地下や建物内でつながりにくいといった弱点があります。一方、バンド19は速さよりも、障害物を回り込んで広いエリアに電波を送るのが得意で、バンド「1、3」が届きにくいエリアをカバーします。
ソフトバンク回線ではプラチナバンドと呼ばれるバンド8が、ドコモ回線のバンド19の役割を果たしていますが、ソフトバンクのスマホでドコモ系格安SIMを使う場合、バンド8もバンド19も使えないため、エリアによっては電波がつながりにくいことがあります。

ただ、LTE高速通信の主力バンド1が使えるので、ソフトバンクのスマホがまったく使い物にならないわけではありません。キッズケータイ代わりに子どもに持たせるとか、つながりにくいときは無線LANが利用できる人なら、SIMロック解除の手間はかかりますが(ネット手続きすれば無料ですが、店舗手続きは3,000円のコストがかかります)、実際に使ってみてつながりにくいと感じてから、スマホを買い変えても遅くはないと思います。

【知っトク】同じモデルでもキャリアで対応バンドが異なる

2016年夏モデルのシャープAQUOSは、大手キャリア3社から発売されています。

  • ・ドコモ版・・・「AQUOS ZETA SH-04H」
  • ・ソフトバンク版・・・「AQUOS Xx3」
  • ・au版・・・「AQUOS SERIE SHV34」

仕様やデザインはどれもほぼ同じですが、カラーバリエーションと対応バンドはキャリアによって異なります。
ドコモとソフトバンクの公式サイトを見ると、ドコモ「AQUOS ZETA SH-04H」はバンド「1、3、19、21」対応ですが、ソフトバンク「AQUOS Xx3」はバンド「1、3、8」対応となっており、同じメーカーのモデルでも、販売キャリアによって対応バンドは違います。

【知っトク】Y!モバイルのNexus5、Nexus6はSIMフリー

同じソフトバンク系列のY!モバイルでは、Nexus 5、Nexus 6はSIMフリーの状態で販売しているため、SIMロック解除をしなくても格安SIMに乗り換えることができます。ドコモ回線で対応できるバンドは、「1、3」となります。

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3-2.SIMフリースマホの選び方

3-2-1.キャリアスマホとの違い

スマホを新規で購入する場合、SIMフリースマホを購入することになります。SIMフリースマホとは、はじめからSIMロックがかかっていない、どの会社の回線でも通信サービスが受けられるスマホのことです。格安スマホと呼ばれることもありますが、格安SIMとセット購入できるSIMフリースマホのことを格安スマホと呼ぶのが一般的です。
SIMロックがかかっていない以外に、キャリアスマホといくつか違いがあります。

キャリアスマホは、特定のキャリアで使うことを想定して作られており、それぞれのサービスに適した機能や専用アプリが予め搭載されていて、自社の通信回線に合わせて通信方式が最適化されています。キャリアのサービスを利用するために、スマホを頻繁にアップデートする必要があります。

一方、SIMフリースマホは基本的に、どの会社のサービスにも対応できるように開発されています。機能はいたってシンプルで、その分自由度が高く、複数枚のSIMカードが差し込めるデュアルタイプなど、格安SIMの運用に適した仕様となっています。ほとんどがテザリングが可能ですが、おサイフケータイが使えない機種が多いです。

端末価格は、キャリアスマホが5万~10万円なのに対し、SIMフリースマホの価格帯は2万~6万円です。キャリアスマホは国産の最新モデルが中心ですが、SIMフリースマホはコストパフォーマンスに優れた海外製が多く、機能がスリム化されている分、価格はお手頃です。

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3-2-2.SIMフリースマホの主要メーカー

SIMフリースマホは、日本製、海外製とも、数多くの機種が販売されています。
日本のメーカーでは、SHARP(AQUOSシリーズ)、SONY(Xperiaシリーズ)、富士通(arrowsシリーズ)、京セラ(DIGNO L、KC-01など)、FREETEL(REI、MIYABI、KATANAなど)。
海外のメーカーだと、Apple(iPhoneシリーズ)のほかに、アジアブランドがコストパフォーマンスの高さで人気を集めています。

■海外アジアブランド一覧

国名 メーカー名
(MVNO)
価格帯 特徴 取扱MVNO
台湾 ASUS
(エイスース)
1~4万円台 人気の「ZenFone」シリーズは操作性に優れており、スマホに不慣れな人でも扱いやすい。
格安スマホとしてセット購入できるMVNOが多い。
IIJmio、BIGLOBE SIM、NifMo、
イオンモバイル、楽天モバイル、OCN モバイル ONE、
DMM mobile、U-mobile
HTC 2~4万円台 auやソフトバンクのキャリア向けのスマホを手掛けていたが、2015年にSIMフリースマホ市場に参入。
デザイン性の高さとカメラ機能のスペックの高さが注目を集めている
楽天モバイル、U-mobile
Acer
(エイサー)
1~2万円台 日本ではノートパソコンで知名度の高いメーカー。
簡単操作で、子供からシニアまで幅広い年代が使いやすい機種が多い。
楽天モバイル、BIGLOBE SIM、
DMM mobile
中国 HUAWEI(ファーウェイ) 2~7万円台 世界のスマホ市場でシェア第3位。
処理能力の高いCPUが搭載されており、コストパフォーマンスの良さに定評がある。取扱うMVNOが多い。
IIJmio、BIGLOBE SIM、NifMo、イオンモバイル、
楽天モバイル、OCN モバイル ONE、
DMM mobile、U-mobile
ZTE 1~3万円台 1万円台の機種でもスペックは十分。安くて魅力的なモデルが多いのが特徴。
「goo」が発売しているgooスマホはZTE製で人気が高い。
楽天モバイル、OCN モバイル ONE
、DMM mobile、U-mobile
韓国 LGエレクトロニクス 3万円台中心 iPhoneやMac向けの液晶パネル生産を行なっているメーカー。
ディスプレイの品質が高く、カメラ機能が充実している。
UQ mobile、J:COM MOBILE
【知っトク】GALAXY (ギャラクシー)は日本販売SIMフリーモデルがない?

高い人気を誇るSamsung(サムソン)のGALAXYシリーズですが、現在日本で発売されているのはキャリアモデルのみで、SIMフリー版は出ていません。GALAXYシリーズで格安SIMを使うにはドコモ版を入手するか、海外のSIMフリーモデルを購入することになります。ただし、海外のスマホを国内で使用する場合、「技適マーク」がない端末だと電波法違反となるため注意してください。

【知っトク】nexus(ネクサス)はどこのメーカーが製造しているの?

Nexusは、Googleが手掛けるスマホのブランドで、OSとソフトウェアはGoogleが、ハードウェア(機械部分)は端末メーカーとの共同開発により発売されています。製造メーカーは毎回変わり、2010年の「Nexus One」発売以来、新製品のリリースがささやかれる度に、端末の開発に抜擢されるのはどのメーカーなのか、ユーザーの関心を集めています。Nexusの製造に選ばれることは、Googleから高く評価された証拠であり、端末メーカーにとっては企業実績や今後の販売台数にも影響してきます。

■Nexus製造委託メーカー

Nexus One (2010年1月) HTC
Nexus S(2010年12月) Samsung
Galaxy Nexus(2011年11月) Samsung
Nexus 4(2012年10月) LGエレクトロニクス
Nexus 5(2013年11月) LGエレクトロニクス
Nexus6(2014年10月) モトローラ
Nexus 5X(2015年10) LGエレクトロニクス
Nexus 6P(2015年11) HUAWEI

同じく、検索エンジン「goo」が発売しているgooスマホも、端末メーカーに委託して製造されています。g01(ぐーまるいち)~g05(ぐーまるご)の5つの機種が出ており、g01、g02、g03、g05はZTEという中国メーカーが製造していますが、g04はSHARP製で「AQUOS SH-M02」をベースに開発されています。

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3-2-3.アジアメーカーが多い理由

現在のところ、SIMフリースマホは日本製よりも海外製の方が優勢です。その大半は中国や台湾などのアジアブランドで、日本では聞き慣れないメーカーばかりですが、世界のスマホ販売台数ランキング10位に入る、海外では知名度の高いメーカーです。

実はほとんどの国はSIMフリーが一般的で、特定の通信会社でないとスマホが使えない日本の方が珍しく、SIMロック解除の義務化を機に、世界でSIMフリースマホの販売を展開してきたアジアの端末メーカーが、日本の市場にどっと入り込んできたというのが現状です。

3-2-4.海外製と日本製、どちらを選ぶべき?

性能面については、海外製と日本製の違いというよりも、コストとのバランスによるところが大きいです。日本メーカーのスマホでも、実際は中国で製造されていたり、台湾メーカーの部品が使われていたりすることが多く、コストパフォーマンスの高さを重視するなら、アジアメーカーを選ぶのがおすすめと言えます。説明書は日本語なのでご心配なく。

一方、日本メーカーは、これまでキャリアモデルが中心でしたが、SIMフリースマホの需要が高まるにつれて、発売台数を増やしています。
国産のいいところは、日本の周波数帯(電波)に合わせて作られている点です。たとえば、ドコモ回線が使う周波数帯の1つ「バンド21」は日本独自の電波で、海外メーカーはほとんどが非対応ですが、日本製のスマホなら、「SONY Xperia J1 Compact」「富士通 ARROWS M01」「SHARP AQUOS SH-M01」がバンド21に対応可能です。また、厳しい規格をパスした国産スマホは丈夫で故障しにくいことは確かです。
アジアメーカーに比べて価格は割高ですが、購入後のメーカー保証など、安心して使えるのは国産スマホのメリットです。

【知っトク】国産がいいけどコストをかけたくない人にFREETELスマホがおすすめ

海外製が多い中、独自ブランドの端末を発売している国内ベンチャー企業がFREETEL(プラスワン・マーケティング)です。
日本製の品質と仕様にこだわり、SHARPや富士通など大手メーカーにない低価格のSIMフリースマホを展開。開発、製造を自社で行い、格安SIMの販売も行っています。
機種名には、SAMURAI、KATANA、MIYABI、KIWAMIなど、日本的なネーミングがつけられています。
電池交換ができるなど、ユーザーのニーズに合わせた仕様が好評で、在庫切れの人気機種も多くあります。

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3-2-5.iPhoneで格安SIMは使えるの?

格安SIMはAndroid(アンドロイド)端末が主流となっていますが、iPhoneでももちろん使えます。つながりにくいとか、設定がややこしいといったことは一切ありません。

OSからハードウェアまで一貫して手掛けるAppleのiPhoneと異なり、Googleの開発するAndroidはライセンスフリーでOSが提供されているため、世界中のメーカーによって端末が製造されています。自由度の高さが格安SIMに馴染みやすかったと言えますが、「格安SIM=Android」では決してありません

FREETEL SIMでは、iPhone/iPad専用版のSIMも販売されており、App Storeからアプリをダウンロードする際の通信料が無料になります。新規購入予定の人は、Apple Store(アップルストア)でSIMフリーモデルを購入するほかに、UQ mobileDMM mobile、もしもシークス、スマモバなど、iPhoneとSIMのセット購入ができるMVNOもあるのでチェックしてください。
キャリアモデルのiPhoneも当然使えますが、キャリアによっては使えない機種、バージョンががあることに注意してください。

■キャリアモデルのiPhoneを格安SIMを使う方法

ドコモ版iPhone SIMロック解除せずにドコモ系MVNOで利用可能
au 版iPhone SIMロック解除せずにau系MVNOで利用可能。(5s/5c以降のモデルのみ)
ソフトバンク版iPhone SIMロック解除をすれば、ドコモ系、au系MVNOで利用可能。
ただし、SIMロック解除ができる機種は、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SEのみ
【知っトク】iPhoneファンに朗報。7の登場でiPhone SEが値下げ!

iPhone7、iPhone 7s Plus の発売により、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SEなど、既存のモデルが値下げされました。人気のiPhone SEはこんなにお得に。

  • ・16GBモデル・・・47,800円(発売当初は52,800円)→ 44,800円
  • ・64GBモデル・・・59,800円(発売当初は64,800円)→ 49,800円

※Apple 公式サイト記載2016年9月の価格(税別)

防水機能やおサイフケータイなど新たな機能をプラスし、さらに進化したiPhone7も魅力ですが、スペックはiPhone SEで十分という人は要チェックです。

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3-2-6.対応機種の見分け方(対応周波数)

キャリアで購入するスマホは、自社の通信サービスに合わせて開発されているので、購入の際に電波がつながる機種かどうかまで気にする必要はなかったのですが、SIMフリースマホは世界中の様々な回線で使うことを想定して製造されており、格安SIMで使う回線と端末の通信方式が適しているかどうか、確認しておく必要があります。

LTE回線は、バンドと呼ばれるいくつかの周波数帯を使い分けてデータ通信が行わます。使うバンドは通信会社によって異なり、また機種によってどのバンドに対応できるかも違います。ドコモ系MVNOの格安SIMを利用するなら、NTTドコモ回線のバンドにより多く対応できるスマホほど電波がつながりやすく、対応できるバンドが少ないスマホほどつながりにくい、ということになります。

・NTTドコモのLTE回線・・・バンド「1、3、19、21、28」

・auのLTE回線・・・バンド「1、11、18、28、41」

ドコモで販売されるスマホなら、バンド「1、3、19、21、28」のうち半分以上に対応していますが、SIMフリースマホだとそうとは限りません。端末メーカーの公式サイトやパンフレットで、対応バンド(通信方式)を確認する必要があります。

基本的に、ドコモ系MVNOを使うなら「バンド1、19」、au系MVNOを使うなら「バンド1、18」が必須となります。バンド1は世界的に使われている周波数帯なので、海外製であってもほとんどの機種が対応可ですが、それ以外のバンドにどれだけ対応できるかが、つながりやすい機種を選ぶポイントになります。

また、バンドにはそれぞれ異なる特徴があり、住んでいるエリアやスマホを使う場所(建物内や地下、山岳部など)によっては、対応可であって欲しいバンドもあります。スマホの対応バンドを調べる際は、下の「周波数帯チェック表」を参考に、バンドそれぞれの特徴と必要度を確認して下さい。

なお、データ高速通信はLTE(4G)回線を使い、音声通話とSMS は3G回線が使われますが、ドコモ回線ではLTEがつながらないエリアでは、3G回線を使ったデータ通信(FOMAプラスエリア)が可能です。au系MVNOでは、3G回線は音声通話とSMSのみです。

■周波数帯チェック表

回線 バンド 必要性 特徴
ドコモ回線 LTE(4G)
高速データ通信
1 全国に基地局があり、高速通信が可能。
海外でも広く使われている周波数帯で、日本製、海外製の機種のほとんどが対応している。
3 東京・名古屋・大阪で使われているバンド。
エリア在住の人は要チェック。
19 建物内や地下、山岳部でも電波が届きやすい。
登山が趣味の人は対応機種を選びたい。
21 北海道、東北、四国、北陸など地方都市で広く使われているバンド。
エリア在住の人は要チェック。日本独自の周波数帯なので、海外製の機種はほぼ非対応。
28 開通したばかりで普及はこれから。
3G回線(W-CDMA)
音声通話、SMS、
LTE通信のカバー
1 3G回線(FOMA)の広域電波で音声通話のメイン。
6 FOMAプラスエリアといって、電波の届きにくい建物内や山岳部では、
3G通信を併用することで、電波改善が図られている。
9 東名阪で使われるバンドだが、ほとんどがバンド1で対応されている。
19 3G(W-CDMA)通信ではほとんど使われていないのが現状。
au回線 LTE(4G)
高速データ通信
1 全国に基地局があり、高速通信が可能。
海外でも広く使われている周波数帯で、現地のSIMを使って通信することも可能。
11 利用者が多いエリアへの対策バンドとして使われる。
18 建物内や地下へ電波が届きやすく、地方都市、山岳部でもつながりやすい。
登山が趣味の人は対応機種を選びたい。
28 開通したばかりで普及はこれから。
41 WiMAX2+の回線。都市部が中心だが使えるエリアは限定的。
3G回線(CDMA2000)
音声通話、SMS
1 au系MVNOは、LTE(4G)を使ったデータ通信しかできず、
3G回線を使うのは音声通話とSMSのみ。
2 ×
6 ×
18

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【知っトク】SIMフリースマホでau系MVNOが使えない理由

バンド1は、全国のエリアをカバーしている、言わば最強の周波数帯です。ドコモ、au、ソフトバンク、すべてのキャリアに割り当てられていて、国産、海外産ほとんどのSIMフリースマホが対応可能です。
バンド1がつながるなら、入手したSIMフリースマホでau系MVNOの格安SIMを利用するのもありでは?と考える人もいるかもしれませんが、現状ではやめておいた方がいいです。
結論から言うと音声通話→使えない、データ通信→使ってはいけないからです。
音声通話では通常、3G回線を使いますが、au回線の3Gは「CDMA2000」という特殊な通信方式を採用しています。ドコモやソフトバンクが使う「W-CDMA」のように、世界で一般的に使われる通信方式ではないため、SIMフリースマホのほとんどがCDMA2000に非対応で、対応機種はiPhoneシリーズくらいです。SIMフリースマホの大半がauの3G回線が使えない、つまりは音声通話を使うことができません。
データ通信に関しては、通信できないことはないですが、使ってはいけない事情があります。バンド1は、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア全社が使っていますが、その中でもauに割り当てられている領域はPHSのバンドと接近したところにあります。そのため、au回線には「PHSに干渉を起こさないように使わないといけない」といった、他キャリアにないルールが課せられていて、auのバンド1が使える端末は、PHSに影響を及ぼさない技術が総務省に認められた端末のみという決まりがあるのです。総務省のPHS保護の技適マークが付いていないスマホで通信すると、電波法違反となります。
auで購入したスマホや、mineo、UQ mobileなどのau系MVNOで取り扱っているスマホには当然、PHS保護の技適マークがついていますが、家電量販店や通販で買える人気のSIMフリースマホの多くはPHS保護の技適をパスしていません。技術的な理由よりも、申請していないからです。au系MVNOの動作確認端末一覧の記載が少ないのは、法律上使えない機種が多いといった事情があるのです。

【知っトク】世界に向けたiPhoneは対応バンド数がスゴイ!

iPhoneは世界中で一斉販売されるモデルなので、多くの国の周波数帯に対応できるように作られています。バンド21は日本独自の周波数帯なので、海外製スマホのほとんどは非対応ですが、2016年9月に発売されたiPhone7は対応可能となっています。
ドコモの3G(W-CDMA)回線で使われるバンド6が非対応ですが、バンド5がバンド6、19を内包しているため、3G回線でのデータ通信(FOMAプラスエリア)の利用が可能です。

■iPhoneシリーズの対応バンド一覧

機種 対応バンド
iPhone 7
Plus
1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、
18、19、20、21、25、26、27、28、29、
30、38、39、40、41
iPhone SE 1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、
20、25、26、28、38、39、40、41
iPhone 6
Plus
1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、
20、25、26、28、38、39、40、41
iPhone 5s
iPhone 5c
1、2、3、4、5、8、12、17、18、19、
20、25、26、28

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3-2-7.性能と価格の関係(CPUとメモリー)

SIMフリースマホの価格帯は、1万~4万円台が中心です。キャリアのスマホとは違いお手頃な価格が魅力ですが、安さだけを重視すると価格相応の性能の低さで、快適に使えないこともあります。

スマホの価格は、CPUとメモリーの精度でほぼ決まる、と言っても過言ではありません。

CPUとは、OSやアプリを起動させるために必要なパーツで、スマホの「頭脳」に当たる部分です。スマホがサクサク動くかどうかは、CPUの処理能力の高さで決まります。CPUの性能が低いと、スマホの動作が遅いだけでなく、バッテリーの消費が大きくなり、スマホが高温化する原因にもなります。

CPUのチェックは、「コア数」と「動作周波数(クロック周波数)」というところを見ます。スマホの動作を「人の作業」で例えたら、コア数は「作業する人数」、動作周波数は「作業する人の速さ」といったイメージです。

コア数は、低い順からデュアルコア(2つ)、クアッドコア(4つ)、ヘキサコア(6つ)、オクタコア(8つ)と表記されます。デュアルコアなら作業する人が2人、オクタコアなら作業する人が8人いる感じで、数字が大きいほどスマホの処理能力は高くなります。動作周波数はGHz(ギガヘルツ)という単位が使われ、標準モデルは1.2~1.8GHzですが、高性能モデルでは2.0GHz以上のものもあります。

一方、メモリー(ストレージ)は、データの保存領域の大きさを表します。写真や動画、ダウンロードしたアプリなどのデータを保存する「ROM(ロム)」と、プログラムの実行時に一時的にデータ保存する領域を表す「RAM(ラム)」の2つをチェックします。

ROMは「作業場全体」、RAMは「作業机」の広さに例えるとイメージしやすいのですが、数字が大きいほど動作に必要なデータをたくさん置くことができる、性能に優れたスマホということになります。

■CPUとメモリーのチェックポイントと目安

チェックポイント 低価格モデル 標準モデル 高性能モデル
CPU コア数(作業人数) 2(デュアルコア) 4(クアッドコア) 6(ヘキサコア)
8(オクタコア)
動作周波数(作業速度) 1.0GHz 1.2~1.8GHz 2.0GHz以上
メモリー ROM(作業場の広さ) 8GB 16GB 32GB以上
RAM(作業机の広さ) 1GB 2GB 3GB以上
本体価格の目安 1~2万円台 2~4万円台 5万円以上

複数のアプリを同時に立ち上げるなど、負荷が大きい動作を行う人は、コア数、動作周波数、RAMの優れた処理速度が速い機種を選ぶことをおすすめしますが、ほとんどのユーザーは標準モデルの性能があれば十分使えます。WEBの閲覧やSNSだけのライトユーザーなら、低価格モデルでもほぼ問題ないですが、RAMが小さいと対応できないアプリも一部あります。人気のポケモンGOは、RAMが2GB以上の機種でないと使えません。今後、スマホで様々なアプリを使ってみたい人は、ある程度のスペックを備えた機種をおすすめします。

ROMに関しては、SDカードにデータ保存ができるので、そこまで重視しなくても大丈夫です。iPhoneにはSDカードのスロットがないので、外部メモリーに頼ることはできませんが、ネット上にデータを保管できるクラウドストレージなどを活用すれば、メモリー容量不足を回避することができます。

SIMフリースマホ選びで大切なのは、価格と性能のバランスです。安さだけで飛びついて、「安物買いの銭失い」にならないように、「CPU」「メモリー」の確認は忘れないでください。

【知っトク】ポケモンGOなど電力消費が大きいアプリを使うならバッテリーもチェック

スマホの最大の弱点は、充電切れです。「ポケモンGO」のように、画面を長時間表示させた状態でGPS機能を使うゲームでは、バッテリーが早くなくなります。
充電切れの心配を減らすには、電池容量(バッテリー)が大きく、省エネ上手の機種を選ぶ必要があります。そこで、購入時に確認したいのが、電池容量と連続待受時間です。
最近の機種では、1500mAh~5000mAhのバッテリーが内蔵されていて、中級モデルの機種で2000mAh~3000mAhです。数字が大きいほど1度の充電でたくさん電気を蓄えられるため、電池が長持ちしますが、いくらバッテリーが大きくても、消費電力の高いパーツが使われているスマホでは電池は早く減ります。
消費電力性に優れたスマホを調べるには、連続待受時間を見ます。連続待受時間とは、満充電で電源を入れてからバッテリー残量がゼロになるまでの平均時間を表したものです。実際の時間とはかなりの開きがありますが、電池の持ちを示す指標となります。
中級モデルの機種で300時間(LTEの場合)が平均ですが、600時間を超える機種も続々出ており、消費電力の最適化が進んでいます。バッテリー節約機能省電力モードがあるかどうかも、節電上手なスマホ選びのポイントとなります。

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3-2-8.限定される機能(おサイフケータイ・防水・ワンセグなど)

キャリアスマホでは定番の機能でも、SIMフリースマホでは搭載されていないことがあります。ちゃんと調べてから買えばよかったと後悔しないために、おサイフケータイ機能、防水・防塵機能、ワンセグ機能、VoLTE、簡易留守録機能など、自分が使いたい機能がちゃんと付いているか、購入前に確認しましょう。

【知っトク】話題のAR、VRアプリが使えない機種

スマホの機能の1つに、ジャイロセンサーというものがあります。端末の傾きを測定するもので、通常の利用ではあまり使われないため、搭載されていない機種も一部ありますが、ゲームアプリの中にはジャイロセンサーがないと遊べないものが結構あります。その1つが、ポケモンGOです。
まるでモンスターがそこにいるようなリアリティ感覚が楽しめるポケモンGOでは、AR(拡張現実)という技術が用いられています。ジャイロセンサーによって、スマホが移動した角度がアプリに反映され、現実の世界とデジタル情報を重ね合わせる仕組みになっていますが、ジャイロセンサー非搭載の機種では「傾きが検知できません」と表示されて、ARモードでプレイすることができません
またARと並んで、最近注目されているのがVR(仮想現実)です。バーチャルリアリティとは、現実にないものを現実であるかのように体験できる技術で、専用のゴーグルにスマホを設置して装着すると、360°全周に映像が映し出され、その場にいるような臨場感溢れる体験ができるというものです。VR体験できるゲームや動画アプリが続々とリリースされていますが、ジャイロセンサーが搭載されていない機種ではVR対応ができないので注意してください。

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3-3.SIMフリースマホ購入方法

3-3-1.SIMフリースマホはどこで購入するのがベスト?

SIMフリースマホは、次のような場所で購入できます。それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

(1)格安SIMを取り扱うMVNO

ほとんどのMVNOが、格安SIMとスマホのセット販売を実施しています。セット購入なら購入後の初期設定はMVNOでやってもらえて、通信方式の心配をすることなく、キャリアで契約するような感じでスマホが購入できます。格安SIM初心者が失敗しない、最もおすすめできる購入方法です。

【メリット】

  • 初期設定が不要で、商品が届いたらすぐにスマホが使える。
  • 対応機種かどうかの確認をしなくてもよい。
  • SIMカードのサイズ間違いがない。
  • SIMカードと端末の申し込みが一度で済む。
  • キャリアと同様に、端末セット割引やアシスト割引が受けられる。(2年以内の解約では違約金が発生)
  • キャンペーン特典が利用できる。
  • 端末の修理・補償サービスがつけられるMVNOが多い。

【デメリット】

  • MVNOが提携しているメーカーの端末しか買えない
  • ネット申し込みなので、実物が確認できない。
  • 支払いは基本的にクレジットカード払い。
【知っトク】実店舗のあるMVNOが続々オープン

MVNOは実店舗を持たず、ネット申し込みが一般的ですが、最近は対面式で申込手続きができるMVNOが増えてきています。店舗申込みができるMVNOと言えば、イオンモバイルが代表的ですが、楽天モバイルも80ある店舗を100店舗以上に増やす計画で、U-mobileやmineoも首都圏を中心にアンテナショップを展開。家電量販店の一角にブースを設けるMVNOも増えています。
実店舗なら、端末を実際に試してから購入でき、分からないことがあればスタッフに直接相談できるので、スマホ初心者でも安心です。買ったその日からスマホが使えるのも嬉しいメリットです。

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(2)ネット通販(オンラインショップ・オンラインストア)

Amazonや価格.comなどのネット通販なら、マニアックな海外の機種から中古スマホまで、バリエーション豊富に選べます。使っている人の評価を参考にできるのもメリットです。

【メリット】

  • 選べる端末の種類が豊富。
  • 売れ筋や利用者のレビューで評価が分かる。
  • SIMカードパッケージを同時購入すると割引してもらえる。
  • キャンペーン適用でお得に購入できることがある。

【デメリット】

  • ネット申し込みなので、実物が確認できない。
  • 端末の仕様は自分で調査、確認する必要がある。
  • セット購入でのMVNOの端末割引などが受けられない。
【知っトク】AmazonでスマホとSIMパッケージを同時購入するとお得

格安SIMを申し込む際、どのMVNOも3,000円の初期手数料を支払います。格安SIMパッケージエントリーパッケージと呼ぶこともありますが、要はSIMカードを発行する料金です。
SIMパッケージは契約するMVNOでなくても、ネット通販、家電量販店、コンビニなどで購入することができ、先に格安SIMパッケージを購入しておいて、後日ネットでプランの契約手続きをすれば、すぐに使うことができます。その場合は当然、初期手数料はかかりません。
Amazonでは、SIMフリースマホと一緒にSIMパッケージを購入すると、MVNOで直接購入するよりも安くSIMパッケージが買えるメリットがあります。割引率はMVNOによりますが、半額以下で購入できることも多く、利用者にとっては初期費用が節約できるチャンスです。
ただ、注意したい点がいくつかあります。MVNOによっては、Amazonで購入した格安SIMパッケージにはSIMカードは入っておらず、プラン契約をした後でMVNOから直接送られてくることがあります。初期手数料だけを先に支払った状態で、結局は通常の申込みと同じタイムロスが生じます。また、パッケージ記載の利用期限までにプランを申し込まなければ、無効になってしまうことに注意してください。
そして、最も気を付けたいのが、SIMパッケージ購入後に条件を変更できないことです。MVNOを変えたいと思ってもできない、これは仕方がありませんが、データ専用プランから音声通話付きに変更したい、SIMカードのサイズを変更したいと思っても、後から条件を変えることはできず、契約後に変更手続きを行うことになります。
SIMパッケージは、SIMカードを複数枚利用するサービスの追加カードとしては使えません。SIMパッケージを別購入する際は、これらの点に注意してください。

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(3)家電量販店

ヤマダ電機、ビックカメラ、エディオン、ヨドバシカメラといった家電量販店でも、SIMフリースマホ専用コーナーはおなじみとなりました。各社のスマホを実際に触って比較ができ、操作方法や分からないことがあれば、直接スタッフに聞くことができるので安心です。

ただ、売り場スタッフの多くは端末メーカーからの派遣で、自社製品を積極的に売り込んでくるので要注意。格安SIMとセットで購入すると、即日開通も可能です。

【メリット】

  • 各メーカーのスマホを実際に操作して、比べることができる。
  • 分からないことがあれば、直接スタッフに質問できるので安心。
  • 即日開通が可能。
  • 家電量販店のポイントがもらえる、使える。

【デメリット】

  • 土日や時間帯によっては、キャリア並みに待たされる。(セット購入の場合)
  • 売り場のスタッフはメーカーからの派遣が多く、中立的な意見が聞けない。
  • セット購入でのMVNOの端末割引などが受けられない。
  • 量販店と提携しているメーカーの端末、MVNOのプランの中から選択しなければいけない。

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(4)Apple Store

iPhoneはキャリアやオンラインショップ以外に、Apple社の直営店であるApple Storeで購入することができます。首都圏を中心に全国に8店舗(2016年9月現在)あり、SIMフリーモデルの最新機種が買えるのが魅力です。

【メリット】

  • SIMフリーモデルが買える。
  • 購入後すぐに利用できるように、Appleのスタッフが初期設定など丁寧に解説してくれる。(パーソナルセットアップ)
  • キャリアの契約の縛りがかからない。

【デメリット】

  • キャリアのような端末サポート割引が適用されない。
  • どこのApple Storeもいつも混んでいて、予約なしだとかなり待たされる。
【知っトク】iPhone7の購入はApple Storeとキャリアショップどちらが得

一般感覚からすると正規店で買うのは高いイメージがあり、端末サポート割引を受けられるキャリアで購入する方がお得なように思いますが、高い月額料金を2年縛りで払い続けることを考えると、Apple StoreでSIMフリー版を購入して、格安SIMで運営する方がトータルコストは安く済みます。iPhone7(32GB)を例に挙げると、このようになります。

本体価格 ドコモで契約する場合 Apple Storeで購入し、
格安SIMを契約する場合
82,296円(税込) 78,624円(税込)
条件 ・新規契約
データMパック(5GB)
・カケホーダイライトプラン(5分以内かけ放題)利用
・端末は12回分割購入
・格安SIMの音声通話プラン(2,322円/月)
・通話定額(5分以内かけ放題)918円を利用(OCN モバイル ONEの料金を参考)
毎月の支払額 8,107円(2年目以降もずっと) 1年目9,792円
2年目以降は3,240円
毎月の通信料金 約7,000円
(基本料金1,700円+パケット定額5,000円+spモード300円)
3,240円
(基本料金2,322円+通話定額918円)
毎月の端末代金 約1,107円(2年間)
(分割代金3,429円-サポート割引2,322円)
※通信料金は契約形態や契約年数で違ってきます。
6,552円(1年間のみ)
 ※Apple Storeでの分割購入は12回までなら金利が0%です。
2年間の総額(機種代+通信費) 194,568円 156,384円
Apple Storeで購入する場合は、端末代金が完済するとその後の支払いがぐんと軽くなりますが、キャリアでは端末の支払いが終わるのと同時に、サポート割引が終了するため、2年目以降も高い月額料金を払い続けなければいけません。

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3-3-2.セット購入のお得な特典

MVNOで格安SIMとセットでスマホを購入すると、割引やキャッシュバックキャンペーンが有効利用できるなど、お得にスマホが購入できるメリットがあります。特典内容はMVNO各社さまざま。高額キャッシュバックや端末代金の大幅値引きなど、キャンペーン競争が激化しています。

キャンペーン重視で端末を選ぶのはおすすめしませんが、自分が使いたいスマホがキャンペーン対象機種なら、お得に購入できるチャンスであることは間違いありません。格安スマホセット販売の特典内容をまとめました。(2016年9月現在)

(1)キャッシュバックキャンペーン

対象機種をセット購入すると、キャッシュバックが受け取れる期間限定キャンペーンです。最大2万円のキャッシュバックが受け取れるMVNOもあり、欲しいスマホが対象機種ならかなりお買い得です。

ただし、注意点もあります。キャッシュバックがもらえるのは契約時ではなく、所定の手続きを行ったうえで、半年以上経ってから口座に振り込まれるケースが多いです。手続きをするのを忘れたり、プランを変更をしたりするとキャッシュバックをもらい損ねる可能性があるので気を付けてください。キャッシュバックに力を入れているMVNOと言えば、NifMoが代表的ですが、J:COM MOBILE、エキサイトモバイルなどでも実施しています。

(2)ギフト券やポイントプレゼント

ギフト券やポイントがもらえる特典もよく見かけます。IIJmiomineoでは対象機種のセット購入で、Amazonギフト券がもらえるキャンペーンを実施。DMM mobileでは、DMMの総合エンターテイメントサイトで利用できるDMMポイントが、BIGLOBE SIMでは航空マイルや電子マネーに交換可能なGポイントが付与されます(対象機種限定)。

(3)端末のバーゲンセール

楽天モバイルのように、定期的に端末のバーゲンセールを行っているMVNOや、FREETEL SIMのように数量限定でアウトレット特価販売を実施しているMVNOもあります。人気の機種が半額以下で買えることもあるため、セット購入を考えている人は要チェックです。

楽天モバイルのセールを狙う場合は、間違えて楽天市場で申し込まないように。楽天モバイル公式サイトではなく、楽天市場で申し込むとセール除外なので注意してください。

(4)その他の特典

  • プラン申込手数料(3,000円)が無料・・・BIGLOBE SIMmineo(要先行予約)、TONE
  • 対象機種ごとに、液晶保護フィルム、スマホカバーなどのアイテムをプレゼント・・・楽天モバイル
  • モバイルバッテリープレゼント・・・楽天モバイル、Fiimo、モバイル4G/D
  • 端末補償オプションが一定期間無料・・・IIJmio楽天モバイル

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3-3-3.分割払いも可能。端末代サポート割引も

端末を分割購入することも可能で、キャリアで当たり前となっている端末代サポート割引の適用や、お得な特典が付いた端末セットプランを用意しているMVNOもあります。

サービス名 MVNO 内容
マンスリー割 UQ mobile 分割払い(端末購入アシスト)の月々の金額が、基本料金から割引されて端末代が実質0円になる、キャリアと同様の端末割引です。
2年間の契約の縛りがあり、途中解約の場合は違約金が発生します。
0円スタートプラン FREETEL SIM FREETELスマホ、データ通信+音声通話(無料通話)SIM、PREMIUM補償、データ復旧サービス、32GBのSDカードの5つがセットになったプラン。
初期費用ゼロで始められ、月々の支払いは、データ容量(1~20GB)と無料通話(15~60分)により、2,990~4,940円となります。
【知っトク】スマホの買取サービスを実施しているMVNO

使わなくなったスマホの活用法として、下取りに出したい人もいると思います。ブックオフなどのリサイクルショップ、中古スマホ店、PCショップの他に、ネットオークションを利用する方法もありますが、楽天モバイルFREETEL SIMなど、MVNOでもスマホの買取サービスを実施しています。
各社の公式サイトでは、売却可能端末と買取価格の相場を掲載しています。
送料の負担はなく、高値で買い取ってもらえることもあるので、新しく購入するスマホ代の足しにしたい人におすすめです。

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4.最後に、通信品質について

4-1.各社の通信品質の違い

格安SIMを契約するうえで気になるのが、電波のつながりやすさと通信速度です。最後に、通信品質の各社比較について説明します。

4-1-1.電波のつながりやすさ比較

電波がつながるかどうかは、MVNOによって変わるものではなく、ドコモやauの通信エリア端末の通信方式が関係します。

NTTドコモ回線を使うMVNOであれば、通信エリアはどこも同じなので、A社がつながるのに同じドコモ系のB社はつながらない、ということは考えられません。申し込む前に、ドコモやauの公式サイトで通信エリアを確認しておく必要があります。

また、使う端末が通信回線のバンド(周波数帯)に対応していなければ、電波をキャッチできないため、通信エリア内であってもつながりません。SIMフリースマホの選び方で説明した、「対応機種の見分け方」を参考にしてください。

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4-1-2.通信速度の比較

通信速度は、同じドコモ系MVNOであれば、理論値(最も条件が整った時に出せる最高スピード)はどこも同じですが、実際に出る速度は、MVNOが借りている回線設備の規模や回線の提供元(MVNE)によって違ってきます。

利用者の増加に伴って、キャリアから借りる回線の帯域を増やし、通信設備の増強を行っている業者は、利用者が集中するエリアや時間帯でも速度が安定していますが、設備投資が間に合っていないMVNOだと、利用者の数に対して使える回線に余裕がないため、速度低下が頻繁に起こります。

バスの乗車で例えると、スペースにゆとりのあるバスは通信速度が速いですが、混雑しているバスだと通信速度が遅くなります。

利用者数が同じなら、大きなバスの方がスペースに余裕があり通信速度が安定

bus01
bus02

同じ大きさのバスなら、利用者数が少ない方がスペースに余裕があり通信速度が安定

bus01
bus03

バス会社が投資してもっと大きなバスに買い変えると、通信速度は速くなる

また、MVNOが支援を受けているMVNE(仮想移動体サービス提供者)によっても、通信速度に違いが生じます。MVNEというのは、回線の卸し業者のようなもので、MVNOはドコモやauから直接、回線を借りるのではなく、MVNEを仲介して回線が割り当てられています。

MVNEは回線の整備のほか、キャリアとの交渉やコンテンツの提供、コンサルティング業務など、様々な支援を行っています。通信設備やノウハウのない異業種の企業が、MVNO事業に新規参入できるのは、MVNEのサポートがあるおかげと言えます。

MVNEの会社はいくつかあり、MVNOのサービスの質や通信速度の安定性は、どのMVNEからサポートを受けているかによっても違ってきます。言ってしまえば、MVNEが優良ならMVNOも優良というわけです。

MVNE自体は支援業者という位置づけなので、直接通信サービスを提供することはありませんが、ほとんどのMVNEが独自のブランドを立ち上げ、自らもMVNO業務を行っています。回線の卸しと販売を同時にやっていることで、他社よりも有利なことは言うまでもありません。

格安SIM事業者の業界相関をちょっと知っておくと、MVNO選びのヒントになるかもしれません。

■主要MVNOのMVNE元

MVNE MVNE兼MVNO MVNO
OCN
(NTTコミュニケーションズ)
OCN モバイル ONE NifMo
LINEモバイル
ぷららモバイルLTE
ASAHIネット LTE
IIJ
(インターネットイニシアティブ)
IIJmio DMM mobile
イオンモバイル
BB.excite モバイル LTE
hi-ho LTE typeD
wonderlink LTE
Freebit (フリービット) U-mobile
TONE(元freebit mobile)
DTI SIM
もしもシークス
FREETEL
(プラス・ワン・マーケティング)
FREETEL SIM
楽天コミュニケーションズ 楽天モバイル
b-mobile (日本通信) b-mobile
BIGLOBE BIGLOBE SIM
So-net(ソネット) So-net モバイル LTE
ケイ・オプティコム mineo
UQコミュニケーションズ(KDDI) UQ mobile

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4-1-3.各社の通信品質を調べる方法

通信速度は、MVNOが借りている回線の規模やMVNE元など、ユーザーには分かりにくい要素が影響します。また、スマホを使う場所や時間帯によっても、かなり違ってきます。

どのMVNOが速いか遅いかといった通信速度の各社比較は、確実な指標がなく、実際に使い比べてみなければ分からないというのが正直なところです。

とは言っても、これから格安SIMを選ぶ人にとって、速度の安定性は気になる部分です。申し込んだ後で、「遅くて使えない」では困ります。

そこで参考になるのが、すでに格安SIMを使っているユーザーの評価実測データです。

当サイトでは、実際に使ってみなければ分からない通信速度や使用感について、格安SIM利用者にアンケート調査を実施したところ、契約中の格安SIMに対するリアルな評価を知ることができました。

格安SIM人気ランキング2016 ―利用者500人に満足度を調査―

また、サイト内に速度測定ツールを設置して、MVNO業者ごとに時間帯・エリア別の実測データを収集し、通信速度の現状把握を試みています。格安SIMを利用している多くのサイトユーザーが、速度計測に協力してくださるおかげで、かなり有効なデータが蓄積されているので、是非参考にしてください。

SIM速度 de 天気予報

すでに格安SIMを利用している人は、こちらで速度計測ができますので試してみてください。

速度計測ツール

冒頭でお伝えした通り、「料金プラン(MVNO)の選択」「通話料金の対策」「対応機種の見分け方」を押さえておけば、格安SIMで失敗することはありません。

格安SIMの乗り換えに成功したあかつきには、速度計測ツールを試してもらえたらと思います。

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