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格安SIMが使えるスマホ、使えないスマホ。端末の条件と相性について

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格安SIMへの乗り換えをためらっている人の中には、格安SIMで使えるスマホの条件が分からないという声をよく聞きます。

SIMカードと端末の同時購入が条件のキャリアでは、すでにSIMカードが挿入されたスマホが手渡されるため、気にしなくてよかったことですが、格安SIMは端末を購入しなくても買うことができ、手持ちのキャリアスマホや購入予定のスマホが格安SIMを入れて通信できるか、調べておく必要があります。

格安SIMが使えるスマホ・使えないスマホの見分け方をしっかり確認しておきましょう。

キャリアスマホで格安SIMを使う条件

今のスマホそのままで、通信会社の乗り換えができるところが格安SIMのメリットですが、端末のなかには格安SIMが使えないものが一部あります。

格安SIMをキャリアスマホで使う大前提として、

「スマホを購入したキャリア」「格安SIMの回線のキャリア」

これが同じでなければ、格安SIMを入れても通信できません。

なぜならキャリアスマホには、契約したキャリアの通信回線しか使えないように、SIMロックという制限がかかっているからです。SIMロックというのは、契約ユーザーが他社に乗り換えしづらくするために大手キャリア3社がとっている防衛策で、「キャリアで購入したスマホは他キャリアの通信サービスが受けられない」というのが日本の常識(世界の非常識)となっています。

MVNOは自社で通信回線を持たず、キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しています。SIMロックがかかったキャリアスマホで格安SIMを使う場合は、MVNOがどのキャリアから回線を借りいるか確認し、「スマホを購入したキャリア」と「格安SIMの回線のキャリア」が同じであることが絶対条件となります。

SIMロックのないSIMフリースマホ(キャリア以外で購入したスマホ)であれば、そこまで気にしなくても大丈夫です。
ちなみに、Android(アンドロイド)とiPhoneでは違いはなく、どちらも同じように格安SIMが使えます。

MVNOが利用している通信回線

キャリアごとの解説

ドコモスマホで格安SIMを使う

MVNOの9割以上は、NTTドコモ回線を借りて通信サービスを提供しているので、たくさんの業者の中から自分に合ったサービス、プランを選ぶことが可能です。ドコモで購入したスマホは当然、NTTドコモ回線に適した仕様になっているので、基本的にどの機種でも問題なく格安SIMが使えますが、一点だけ注意したいのはテザリングが使えないことです。

テザリングをオンにすると、ドコモのネット接続サービスであるSPモード(iモードのスマホ版)に自動で切り替わってしまい、格安SIMでの通信ができません。SIMロック解除をしても、SPモードへの強制切替は解除できないようになっています。

この挙動は、一般ユーザーが変更することはできません。パソコン操作で端末のプログラムを改変する「ROOT化」という裏技的な方法を使えば、テザリングができるようになりますが、難易度が高くOSの更新時に注意が必要になるので、初心者には推奨できません。

外出先でパソコンでデータ通信したい人は、モバイルWi-Fiルーターを入手して、1つのプランでSIMカードが複数枚発行できるMVNOを申し込むのがおすすめです。追加発行したSIMカードを使えば、コストをかけずに複数の端末で通信することがで可能です。

auスマホで格安SIMを使う

auから格安SIMに乗り換える場合は、mineo(Aプラン)、UQ mobileなどのau回線を使うMVNOに申し込めば、手持ちのauスマホがそのまま使えます。

その際に注意したいのは、au系のMVNO各社のデータ通信が4G LTE回線のみという点です。なので、3G回線にしか対応していない古い機種だと、ネット接続ができません。iPhoneの場合、5s/5cよりも前のモデルはLTE非対応のため、格安SIMで通信できないことに注意して下さい。

IIJmioも2016年10月から、au回線を使った通信サービスを開始していますが、auのSIMロックがかかったスマホをそのまま使うことはできず、VoLTE対応のSIMフリースマホのみ利用可能となっています。

ソフトバンクスマホで格安SIMを使う

現在のところ、ソフトバンク回線を利用しているMVNOは現れていません。ソフトバンクユーザーが格安SIMに乗り換えるには、スマホをSIMロック解除して、ドコモ系MVNOを利用することになります。

au系MVNOだとデータ通信はできますが、電話が使えません。ソフトバンクが音声通話で使っている回線が、ドコモは同じ(W-CDMA)ですが、auは異なる通信方式(CDMA2000)を採用しているためです。

SIMロック解除の方法

SIMロック解除をすれば回線の制御がなくなるので、ソフトバンクで購入したスマホでも格安SIMが使えるようになります。

SIMロックは利用者が自分で解除することはできず、ソフトバンクのショップに行くか、会員ページ(My SoftBank)で手続きを行いますが、SIMロック解除の対象機種でなければ受け付けてもらえません。対象機種は限定されており、利用者の多いiPhone5SやiPhone5cは残念ながら対象外となっています。

SIMロック解除は、購入後180日(6ケ月)以上、経過していることが条件となります。すでに解約済みの場合は、解約後90日(3ケ月)以内となります。回線契約が確認できなかったり、故障や水濡れがある場合は、SIMロック解除に応じてもらえないことがあります。ショップに持っていくと手数料が3,000円かかりますが、ネット手続きの場合は無料です。

■ソフトバンクでSIMロック解除が可能な機種一覧

2015年5月以降に発売された機種 【Android】
DIGNO® F、Xperia™ X Performance、
AQUOS Xx3、AQUOS Xx2 mini、AQUOS Xx2、
Nexus 6P、Xperia™ Z5、AQUOS CRYSTAL 2、
AQUOS Xx、Xperia™ Z4、Galaxy S6 edge
【iPhone】
iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE
2015年4月迄に発売された機種 【Android】
BLADE Q+、301F、201HW、009Z、008Z
【iPhone】
対応機種なし

SIMロック解除したソフトバンクスマホを使うデメリット

ソフトバンクスマホだとSIMロック解除をしても、ドコモ回線の電波を有効にキャッチできず、電波がつながりにくいことがあります。

通信回線というのは1本の線ではなく、バンド(周波数帯)と呼ばれるいくつかの電波を使い分けて通信サービスを行っています。キャリアによって使われているバンドは異なり、またスマホ端末によって対応できるバンドは違います。つかめるバンドが多いスマホほどつながりやすく、少ないスマホほど電波がつながりにくくなり、キャリアで販売されるスマホは当然、自社回線のバンドに最適化した設計になっています。

ドコモのスマホなら、ドコモ回線のLTEバンド「1、3、19、21、28」のうち半分以上の電波をつかむことができます。ソフトバンクのスマホならソフトバンク回線のLTEバンド「1、3、8、28、41」の大半に対応していますが、ドコモ回線のバンドに適した仕様にはなっていません。
広いエリアに電波が届く、プラチナバンドと呼ばれるソフトバンク回線のバンド「8」は、ドコモ回線ではバンド「19」に当たりますが、ソフトバンクのスマホでドコモ回線を使う場合、バンド「8」はなくなり、バンド「19」はiPhoneやNexus 6Pなど一部を除き、ほとんどのアンドロイド端末が受信できないため、ソフトバンク契約時よりつながりにくくなります。

band_docomo
band_softbank

ソフトバンクのスマホでも、LTE高速通信の主力バンド「1」は使えるので、まったく使い物にならないわけではありません。キッズケータイ代わりに子どもに持たせるとか、つながりにくいときは無線LANが利用できる人なら、実際に使ってみて不便だと感じてから、スマホを買い変えても遅くはないと思います。

格安SIMと相性の悪い機種ってあるの?

よく言われる格安SIMとスマホの相性というのは、周波数帯の問題です。
ドコモスマホでドコモ系MVNOを使う人、auスマホでau系MVNOを使う人はあまり気にすることはありませんが、SIMロック解除をして他キャリアの回線の格安SIMを使う場合や、SIMフリースマホを新規購入する場合に知識として覚えておくと有利です。

先ほど、「ソフトバンクスマホの使い方」のところで触れましたが、LTE回線にはバンドと呼ばれるいくつかの周波数帯があり、いくつかのバンドを使い分けてデータ通信が行わます。どのバンドが使われているかはキャリアによって異なり、どのバンドに対応できるかは端末によって異なるため、契約MVNOの回線のバンドに幅広く対応できる機種であることが、相性の良いスマホを選ぶポイントとなります。

下の「周波数帯チェック表」のように、バンドにはそれぞれ異なる特徴があり、住んでいるエリアやスマホを使う場所(建物内や地下、山岳部など)によっては、対応可であって欲しいバンドもありますが、基本的にドコモ系MVNOならバンド「1、19」、au系MVNOならバンド「1、18」に対応した機種でわれば、ほぼ問題なく使えます。

通常、データ高速通信はLTE(4G)回線を使い、音声通話とSMSは3G回線が使われますが、ドコモ回線ではLTEがつながらないエリアでは、3G回線を使ったデータ通信(FOMAプラスエリア)が可能です。au系MVNOでは、データ通信はLTE(4G)回線のみとなり、3G回線を使うのは音声通話とSMSだけです。

■周波数帯チェック表

回線 バンド 必要性 特徴
ドコモ回線 LTE(4G)
高速データ通信
1 全国に基地局があり、高速通信が可能。
海外でも広く使われている周波数帯で、日本製、海外製の機種のほとんどが対応している。
3 東京・名古屋・大阪で使われているバンド。
エリア在住の人は要チェック。
19 建物内や地下、山岳部でも電波が届きやすい。
登山が趣味の人は対応機種を選びたい。
21 北海道、東北、四国、北陸など地方都市で広く使われているバンド。
エリア在住の人は要チェック。日本独自の周波数帯なので、海外製の機種はほぼ非対応。
28 開通したばかりで普及はこれから。
3G回線(W-CDMA)
音声通話、SMS、
LTE通信のカバー
1 3G回線(FOMA)の広域電波で音声通話のメイン。
6 FOMAプラスエリアといって、電波の届きにくい建物内や山岳部では、
3G通信を併用することで、電波改善が図られている。
9 東名阪で使われるバンドだが、ほとんどがバンド1で対応されている。
19 3G(W-CDMA)通信ではほとんど使われていないのが現状。
au回線 LTE(4G)
高速データ通信
1 全国に基地局があり、高速通信が可能。
海外でも広く使われている周波数帯で、現地のSIMを使って通信することも可能。
11 利用者が多いエリアへの対策バンドとして使われる。
18 建物内や地下へ電波が届きやすく、地方都市、山岳部でもつながりやすい。
登山が趣味の人は対応機種を選びたい。
28 開通したばかりで普及はこれから。
41 WiMAX2+の回線。都市部が中心だが使えるエリアは限定的。
3G回線(CDMA2000)
音声通話、SMS
1 au系MVNOは、LTE(4G)を使ったデータ通信しかできず、
3G回線を使うのは音声通話とSMSのみ。
2 ×
6 ×
18

対応機種かどうか簡単に確認する方法

自分のスマホが対応機種かどうかが、すぐに分かる方法があります。MVNOの公式サイトに掲載されている動作確認一覧には、実際にスマホ端末でテストした使用状況が紹介されており、使用可と書かれた機種なら問題なく使えます。

紹介されていない機種もたくさんありますが、それらが使えないというわけではありません。山ほどある機種すべてをMVNOが調べ切れていないのが現状で、動作確認一覧に機種名がないからと言って使用不可ではありません。心配な人はMVNOに問い合わせると、使える機種かどうか教えてもらえます。

SIMカードのサイズ確認を忘れずに

SIMカードは、「nano SIM」「micro SIM」「標準SIM」の3種類があり、端末ごとに使うサイズが違異なります。サイズを間違えて申込んでしまうと、あとから変更するのに手数料を取られるので、手持ちのキャリアスマホを活用する人は事前にサイズを確認しておきましょう。
実際にSIMカードを取り出してみるのが手っ取り早いですが、動作確認端末一覧ページで調べることもできます。

simsize

SIMフリースマホ、格安スマホを新規購入する

SIMフリースマホとは、はじめからSIMロックがかかっていない、どの会社の回線でも通信サービスが受けられるスマホのことです。

キャリアで販売されるスマホは、そのキャリアで使うことを想定して製造されおり、利用サービスに適した機能や専用アプリが予め搭載されていますが、SIMフリースマホはどの会社のサービスにも対応できるように開発されています。
機能はいたってシンプルで、その分自由度が高く、複数枚のSIMカードが差し込めるデュアルタイプなど、格安SIMの運用に適した仕様になっています。

機能が絞られている分、価格はお手頃で、キャリアスマホの相場が5万~10万円なのに対し、SIMフリースマホは2万~6万円の価格帯が中心。1万円をきるエントリーモデルも販売されています。

数年前までは、新品のSIMフリースマホは市場にほとんど出回っておらず、海外のモデルを独自入手するしかなかったのですが、最近は国内外問わずたくさんのメーカーがSIMフリースマホを販売しており、格安SIMを扱うMVNOだけでなく、家電量販店やネット通販でも購入できるようになりました。
格安スマホと呼ばれることもありますが、格安SIMとセット購入できるSIMフリースマホのことを格安スマホと呼ぶのが一般的です。MVNOでセット購入すると、次のようなメリットがあります。

格安スマホをセット購入するメリット

気に入ったスマホがあるなら、格安SIMとスマホをセットで購入するのが、1番ラクでお得な方法と言えます。

MVNOが用意するスマホは、動作確認を行って合格した機種なので、周波数帯の対応状況を気にすることはありません。初期設定はMVNOで行うため、商品が届いたらすぐにスマホを使うことができます。SIMカードのサイズ間違いの心配もありません。
分割購入が可能で、キャリアで契約するのと同じような感覚で格安SIMに乗り換えでき、スマホの設定や対応機種の確認が面倒な人や初心者におすすめです。

MVNOによってはセットでスマホを購入すると、割引キャンペーンやキャッシュバックが適用されて、単体購入するよりも端末コストを抑えることができます。楽天モバイルでは定期的に端末のバーゲンセールを行っており、人気の機種が半額以下で買えることもあるので要チェックです。

格安スマホ選びで迷っている人は、当サイト主催の特別企画【格安スマホ持ち寄り座談会 2017】を是非参考にしてください。HUAWEI、ZenFone、arrowsなどの人気モデルを徹底検証し、スペック、機能、操作性、デザイン、価格を、座談会参加者がユーザー目線で比較しました。

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