持病や既往症がある人は保険をあきらめるしかないのでしょうか?

持病を持つ人や、直近2年以内に手術を受けた人は保険の加入審査が通らないと聞きました。確かに、健康に不安のある人を迎えてしまうと保険金の支払いが増えますし、運営上の問題から敬遠されるのは分かるのですが……そういう人たちは皆保険に入れないのでしょうか?

そんなことはありません。審査基準は各社によりまちまちです。

保険会社が行う審査は、加入希望者が「健康かどうか」を見るものですが、もう少し正確にいうと「自社の基準に合うかどうか」を確認するものです。その基準や方法は各社によって違い、医師の診査を求められる場合もあれば、告知書(質問)に答えるだけの場合、生命保険面接士と面談が必要な場合など、本当にさまざまです。

そのため、A社ではダメだったのにB社では通った」なんて話は珍しいことではありません。いいなと思った保険があれば、2社、3社とめげずに受けてみることをお勧めします。

もちろん、それでも落ちてしまうことはありますが、当たり前ですが、だからといって健康告知をごまかすなどの行為は絶対に止めましょう。発覚したら保険契約を一方的に解除されるばかりか、詐欺罪で訴えられる恐れもあります。

詳細は、告知義務に違反したらどうなるの?のご質問でも詳しく解説しています。興味のある人はそちらも参考にしてください。

合わせて知っておきたい:持病がある人でも入れる保険は本当にいいの?

CMや雑誌広告などで「持病があっても入れる保険」等のキャッチコピーで宣伝している保険を見たことはないでしょうか。持病や既往症があっても受け入れてくれるということで、それまで審査で悔しい思いをしてきた人にとっては嬉しい商品かもしれません。

こうした保険は、正確には「引受基準緩和型」「無選択型」と呼ばれるものです。審査基準を緩めたものが引受基準緩和型、審査基準を取っ払い、誰でも加入できるものが無選択型です。

メリットは、健康状態のよくない人でも保険に入れる、この点に尽きます。引受基準緩和型は、一応審査はあるものの、告知事項が3~5個などかなり簡略化されていて、なおかつ通常の保険以上に各社の基準がバラバラなので、どこかに加入できる可能性は高いです。

ただ、保険料は通常の保険より高くなります。保険金・給付金を支払う可能性のある人ばかり集まっているのですから、それをカバーするために一人ひとりの保険料が割高に設定されています。また無選択型は、契約から90日以内は保障されない免責期間が設けられていたり、既往症での入院は保障されなかったりと、厳しめの制限がかけられていることがあります。単純に「入りやすくて良い保険」ではないということです。

保険に入るのは、万一の経済リスクに備えるための手段であって目的ではありません。商品の特性をきちんと理解したうえで選んでくださいね。

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