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今の保険で大丈夫? 保険見直しの3つのポイント

保険は長期に渡って契約するもの。しかし、時間の経過とともに、自分と家族のライフスタイルや、社会の状況は変化していきます。そこで、保険については定期的な見直しが必要になってきます。ファイナンシャルプランナーの森田和子さんに、保険見直しの必要性やコツについて、お話をうかがいました。

森田和子さんお話をうかがった方
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 DCA(確定拠出年金アドバイザー)
FPオフィス・モリタ代表 森田和子さん
大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年FPオフィス・モリタ開業。お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。「進学マネープランセミナー」は首都圏のほか東北地区でも行っている。

「保険料の安さ」にとらわれず、保障不足にならないようプロに相談を

――森田さんはFPとして保険見直しのご相談もよく受けておられるのですか?

森田:最初から「保険相談をしたい」と言って来られる方は多くはないのですが、お話を聞いているうちに、保険について相談されることは多いですね。私は住宅ローンのご相談をよくお受けしていて、最近は老後資金のご相談も増えています。ですが、何の相談であっても、保険の見直しについては含まれてくることが多いんです。

でも、最近の方はみなさん保険についてお詳しいですね。とても研究熱心で、「保険ソクラテス」のような情報サイトをご覧になったり、よく調べてから相談に来られる方が多い印象です。

でも、それなのに、保険を見させていただくと、良い入り方ではないことも多いんですね。若い方に多いんですが、「保障不足」のケースが目立ちます

――それは意外です。入りすぎよりも、足りないという人が多いのですね。

森田:もし大黒柱に万一のことがあっても、「遺族年金があるから」とか、「奥さんが働けばいいから」とか仰います。でも、公的保障だけで本当に不足がないのか、奥様が働くと言うけれど、どんな仕事に就けるのか、など、深く突き詰めてゆくと、そう簡単な問題ではないんです。もしものときのリスクを甘く見すぎているのではないでしょうか。

「保険料を安くしたい」という方が多いのですが、そこは慎重になるべきだと私は思いますね。

おそらく、一般の方が言う「安い保険」と、私たちFPが思う「安い保険」は意味が違っているんです。私たちは、保障に対するがコストパフォーマンスが良いものを「安い保険」と考えます。単純に「保険料が安い保険」にとらわれてしまうと、保障不足に陥ってしまいます。

もちろんお金には限りがありますから、すべてのリスクを完璧にカバーするように保険に入ることはできません。そのとき、どのような妥協をするのか。

最近はネットにさまざまな情報があふれていますが、一般の方がすべて鵜のみにしすぎるのは危険かもしれませんね。プロの意見を一度は聞いてほしいなと思います。死亡保険や火災保険のような金額の大きい保険は特にです。

Point1
保険料を安くすることだけにこだわらない
保障不足になってしまっては本末転倒。保障と保険料のバランスが大切です。

今の保険を活かしつつ「保険のリフォーム」をする道も。解約を焦らないで

――今回、「保険ソクラテス」で、保険相談サービスを利用した方の声を集めました。相談の動機は「今の保険でいいかわからないと感じた」からというものが最多でした。

保険相談のきっかけは?(複数回答)
順位 回答 人数
1 今の保険でいいかわからないと感じた 19
2 現在保険に入っていないため検討したい 12
3 今の保険料が高いかもと感じた 11
4 子どもができた 10
5 結婚した(する予定) 8
6 「更新の案内」がきた 5
7 離婚した 3
8 病気になった・持病がある・健康の不安を感じた 3
9 老後の不安を感じた 3
10 家を買った 2

※クラウドソーシング「クラウドワークス」「ランサーズ」にて、過去5年間に保険相談をしたことがある方 41名を対象に調査(2018年1月)

森田:知識はなくても「今の保険でいいのかな?」となんとなく不安を感じたということですよね。そういう人間の直感って結構鋭いものですよ。そう感じたのなら、従ったほうがいいと思います。

――他にもいろいろなきっかけで相談している人がいますが、どんなときが保険見直しのタイミングでしょうか?

森田:やはり「結婚」「子どもができた」「家を買う」といった大きなライフイベントですね。特に子どもができたタイミングで、死亡保障をしっかり充実させておくことをお勧めしたいです。

保険は、あとから保障を減らすのは簡単にできます。しかし、あとから増やすのは難しい場合があります。不要になれば下げていけばいいのですから、最初にしっかり手厚い保障を確保しておくのは大事だと思います。

「老後の不安を感じた」「病気になった」などの理由で見直したいという人も多いのですが、これらの場合、その状況になったときにはもう遅い、ということもあります。老後や病気への備えは早めにしておきたいですね。その意味で、保険会社の人に声をかけられたとか、どんなきっかけでもいいので、今だと思ったら見直しの機会にするといいでしょう。

――「更新の案内」がきて、保険のことを思い出すという人も多いですね。

森田:更新も、見直しのタイミングとしては絶好です。知り合いから入ってしまった、などの理由で、保険を解約しづらいという人もおられるでしょう。更新時期は、もっとも担当者をキズつけずに解約できる機会ですから(笑)。保険をやめるには「解約」の他に「更新しない」という方法もあります。

ただし、解約は少し慎重になってください。

「更新で保険料が高くなって、もう払えない」という相談もよくあります。そこで「続けるか、解約するか」の二択になってしまわないようにしたいのです。保障額を下げて保険料を抑える、といった方法もあるからです。私は、保険見直しではそういった「保険のリフォーム」をお勧めすることがよくあります。

すでに入っている保険は、これから入る保険に比べて、より安い保険料で加入できている可能性があります(これから入ろうとすると、年齢が上がっているぶん、高くなることがあります)し、告知も済んでいる。このメリットを活かさない手はありません。

Point2
解約は慎重に。今の保険を活かせないかを考える
保険の見直し=継続か解約の二択ではありません。保険のリフォームも検討しましょう。

保険見直しの相談相手は「経験豊富」で「長く信頼されている人」に

――保険のことを誰かに相談するとしたら、どんな人に相談するのがいいでしょうか?

森田:無料の保険相談サービスや保険代理店にも玉石混交な面があり、一般の方が見抜くのは難しい面もあると思います。1つの目安は、経験年数ですね。利用者のことを本当に考えずに保険を案内している人は長く生き残れないと思います。誰かに相談に乗ってもらって、結果、「だまされたな」と感じたら、その人とはもうお付き合いをしませんよね。その意味で、誰かが長いお付き合いをしているような人は信頼できる可能性が高いと思います。人からの評判を聞くのもポイントですね。

実際に相談してみて見極めるなら、

  • こちらの要望をきちんと反映した提案をしてくれているか?
  • 先のことまでを考えた提案になっているか?

という2つを、チェックしてみてください。

後者は、たとえば、「この保険は将来更新していくと、保険料がここまで上がります」とか、「このあたりで、この保険はやめてもいいと思います」といった、将来の状況や着地点を考えてくれているか、といったところです。

――保険の相談をするときに、相談者のほうが心がけるべきことはありますか?

森田:正直になることです。保険料を抑えたいなら、「月○○円までしか払えません」と最初に言ってしまう。提案された保険を断りたい場合も、ごくシンプルに「結構です」と言っていいと思いますね。

あと、とても大事なこととしては、どんないい提案だと思っても、即決せずに一度持ち帰り、考える時間を持つことです。自分の頭でもう一度よく考えてみて、良いと思う保険を選んでもらえればと思います。迷うときにはFPや他のセールスマンにセカンドオピニオンを求めてもいいのではないでしょうか。

Point3
信頼できると思うプロの意見を一度は聞く
保険に関して、一般の方が自分一人で決めるのは難しい面も。相談の機会を持ちましょう。

取材を終えて
一人で悩まず、誰かに相談することはとても大切

森田さんのお話をもとに、保険見直しのポイントを3つにまとめてみました。

  1. 保険料を安くすることだけにこだわらない
  2. 解約は慎重に。今の保険を活かせないかを考える
  3. 信頼できると思うプロの意見を一度は聞く

森田さんからは、保険の相談に関して「本当に信頼できる人に出会えたら、とてもラッキーです」というお話もありました。保険は専門的な金融商品で、大きな買い物になるからこそ、一人で悩むのは危険です。自分で勉強をすることも大切ですが、誰かに相談してみるということの価値は思った以上にあるのではないでしょうか。

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