保険の加入にはさまざまなルートがあります。保険外交員との面談を通して入るルートもあれば、インターネットだけで完結できるルート、「保険ショップ」といって、保険販売専用のお店に来店して加入するルートもあります。いざ加入しようとしたとき、どの加入方法がいいのか迷うことがあるかもしれませんね。
各ルートともに、メリット・デメリットがあるので、以下の解説を参考に自分に合った加入方法を選んでください!
対面で加入
従来のオーソドックスなルートです。保険外交員や保険代理店の担当者と対面し、加入手続きを進めます。
メリット
電話1本で自宅や指定の場所まで駆けつけてくれ、個別の資産状況やライフプランに合わせて適切な提案をしてくれます。既に加入している保険がある場合は、見直しプランも提案してくれるでしょう。加入にあたって疑問や不安がたくさんある人や、慎重に契約を決めたい人に向いています。
デメリット
担当者を通してしか加入できないため、多忙で時間が作れない人には利用しにくいです。また、担当者が配置換えや退職で担当者がコロコロ変わる可能性もあります。人件費がかかっている分、他の販売ルートより割高になるのもネックですね。
ネットで加入
インターネットを通じて契約手続きを完了するルートです。インターネットの普及でネット販売に特化した保険会社も多数登場しました。
メリット
ネット保険最大のメリットは保険料の安さです。「インターネット限定割引」などもあり、人件費や事業費を押さえている分が価格に反映されています。時間に縛られない点も魅力ですね。24時間365日、自分のタイミングで手続が可能です。
デメリット
自分一人で完結できるということは、自分一人で判断するということです。 メールや電話での問い合わせや相談も可能ですが、対面加入に比べると頼りになく、書類の書き方等が誤っていても提出後に突っ返されることになります。いろんな煩わしさから開放される代わりに、自分がしっかりしないといけません。
店舗に来店して加入
保険ショップに来店して加入する方法もあります。保険ショップは、大手保険会社が自社商品を販売している「直販型」、保険代理店が契約している保険会社の商品のみ販売している「専属型」、複数社の商品を乗り合いで販売している「統合型」の3種類があります。利用は無料ですが、事前予約が必要です。
メリット
対面加入なのでプランの相談などがじっくりできるのが強みです。統合型では、複数社の商品から相談者のニーズを汲み取ったプランを提案してくれます。
デメリット
ごく一部ではありますが、自分の利益を優先したセールストークを繰り広げる担当者もいるため、保険の知識がないと気圧されてしまう恐れがあります。提案された商品は必ず持ち帰って検討するようにしましょう。
勤務先で加入
勤務先の福利厚生で保険を扱っている場合、会社を通じて加入することができます。これは「団体保険」、「グループ保険」などと呼ばれています。
メリット
団体で加入するため割引制度のようなものがあり、通常の半分程度の保険料で加入できます。ちなみに、保険料はお給料から天引きされるので払い漏れの心配はありません。更新期間は1年と短く、保険の見直しをこまめに行うことができるメリットがあります。
デメリット
退職すると保険契約も解約されてしまいます。退職後に保険に入りたいとき、年齢によっては他の保険に加入しにくい可能性があります。また、保険料は一律で決まっているため、会社の人数が少なかったり、平均年齢が高かったりすると若い人は損をすることになります。
まとめ
簡単にまとめます。
保険料 | コンサルティング | 手続きの容易さ | |
---|---|---|---|
対面 | △ | ◎ | ◎ |
ネット | ◯ | × | △ |
保険ショップ | △ | ◎ | ◎ |
団体保険 | ◎ | △ | ◎ |
団体保険だけがやや特殊ですが、他は基本的にあっちを立てればこっちが立たずで、どの加入ルートが優れているとは一概に言えません。はっきりと商品が絞り込めないうちは、販売方法にとらわれずいろんな保険を検討してみるといいでしょう。