平成24年8月に『子ども・子育て関連3法』が成立して以来、各自治体が行う子育て支援が多様化しています。2018年4月からは、認可保育施設に入れない待機児童の解消を進める『改正子ども・子育て支援法』も施工され、地域・企業を含む社会全体での取り組みとして注目を集めています。
まだまだ不景気が続くなか、地域の経済的・精神的サポートは子育て世帯にとって嬉しいもの。制度は変革中ではあるものの、現段階で実施している子育て支援がどのようなものか、東京23区を例に比較・考察します。
項目解説
【妊婦健診公費負担】
妊婦健診の公費負担度。厚生労働省は14回が望ましいと各自治体に通知している。里帰り出産等で居住地以外の医療機関で受診した場合でも助成されるが、詳細は市区町村により異なる。
【子供医療費助成】
通院・入院時にかかる医療費助成の年齢制限について。東京23区では『マル乳(乳幼児医療費助成制度)』、『マル子(義務教育就学児医療費の助成)』と呼ばれる。全ての区で所得制限が設けられていない。なお、食事についての自己負担額は自治体により異なる。
【認可外保育施設の援助】
児童福祉法に該当しない保育施設への援助度。東京都独自基準の認証保育所を含む。
【私立幼稚園への補助】
「就園奨励費」は国から補助金が、「保護者補助金」は東京都からの補助金が交付される。就園奨励費は所得制限があり、生活保護世帯・第三子以降で最大30万8,000円(年額)が補助される。基本的に就園奨励費については省略する。
都心部
港区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波2回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | 認可外保育料と10万円(3歳未満児)*のいずれか低い額と認可保育園の保育料との差額 *3歳以上なら9万7,000円 |
私立幼稚園への補助 | 保護者補助金:一律27万2,400円/年 |
認定こども園 | 1 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート・(育児サポート子むすび) ・一時預かり ・二人目の保育料が半額、三人目以降無料 ・区独自の保育料の無料化制度あり(保育園等や特別支援学校幼稚部等に通う兄弟がいる場合、二人目から保育料が無料) |
平成30年4月から保育園料の最高階層が二つ増え、3歳未満児の保育料の最高は8万3,200円となりました。その他の階層も3%程度が上がったようです。
https://www.city.minato.tokyo.jp/kodomo/index.html
中央区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | 最大5万円/月 |
私立幼稚園への補助 | 保護者補助金:最大6,200円/月 |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・育児支援ヘルパー ・小3までの子供を上から数えて、二人目の子の保育料半額、三人目以降無料(保護者の所得が360万円未満またはひとり親家庭の場合は上の子の年齢を問わない) ・新生児誕生祝品(区内共通買物券3万円分) ・出産支援祝い品(タクシー利用券1万円分) ・子育て交流サロン「赤ちゃん天国」無料 |
赤ちゃん天国は、妊娠中から子供が3歳になるまでの親子が利用できます。子育て親子の交流だけでなく、育児の相談ができる専門スタッフが常駐。高齢者やキッズボランティアとも交流が可能です。
https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/index.html
新宿区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波3回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | 最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料:最大8万円 ・保護者補助金:最大25万4,400円/年 |
認定こども園 | 16 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・二人目の保育料半額、三人目以降無料*1 ・民間賃貸住宅家賃助成(抽選:子育てファミリー世帯で3万円/月を5年間)*2 |
*1.子供の数え方は、区民税の所得割が16万円未満の家庭の場合、兄姉の年齢を問いません。区民税の所得割が16万円以上の家庭は上の子供の定義が小3までの兄姉となります。
*2.民間賃貸住宅家賃助成は人気で、例年6倍近い応募があります。詳細は区のHPでご確認ください。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/living_07.html
千代田区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波2回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 高3まで(高校に通学していなくても可) |
認可外保育施設の補助 | ・認可保育園より2割程度安くなるよう助成 ・認証保育所等単願入園補助(単願の場合は認可保育園の5割の保育料になるまで助成) |
私立幼稚園への補助 | ・保護者補助金:最大7,200円/月 |
認定こども園 | 1 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・次世代育成手当:16~18歳の子供一人につき5,000円/月 ・在園中の子が複数の家庭の保育料は、二人目半額、三人目以降は無料 |
教育費が負担になる高校生の時期を支援する「次世代育成手当」は、千代田区独自の制度。ほかに、千代田区子育て応援見守り隊として、地域で子供たちに声をかける運動などもあります。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/kosodate/index.html
文京区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波3回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料:最大3万円 ・保護者補助金:最大16万4,400円/年 |
認定こども園 | 1 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・3人目以降の子供の保育料は無料、二人目の子供は未就学児が上にいる場合は半額 ・子育て訪問支援券 |
子育て訪問支援券は、2歳未満の子供がいる家庭に配布されます。また、ベビーシッターの利用券は、2歳未満の子がいれば、小学校就学前の兄弟も一緒に見てもらえます。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku.html
渋谷区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・区外認証保育所:最大7万円/月 区内認証保育所:最大4万5,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料:最大4万円 ・保護者補助金:最大1万3,700円/年 |
認定こども園 | 6 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・育児支援ヘルパー派遣 ・休日保育 ・ハッピーマザー出産助成金(一人の出産につき最大10万円) ・二人異常在園している場合、二人目の保育料半額~7割 三人目以降無料 ・子育て訪問支援券 |
中学生以下の子供と保護者を対象に、親子ふれあい入浴デーとして、月2回公衆浴場が無料開放されています。ほかに、昨年の給与収入が400万円以下の家庭が私立幼稚園に通う場合、幼稚園が無償になるよう助成されます。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/index.html
東部
江戸川区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大2万5,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大8万円 ・保護者補助金:最大2万6,000円 |
認定こども園 | 2 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・乳児育成手当 1万3,000円/月 ・保育料は上の子の年齢にかかわらず、第二子半額、第三子以降無料 |
乳児養育手当(ゼロ歳児)は江戸川区独自の制度です。所得制限はありますが、赤ちゃんが1歳になるまで、保育に専念できるよう支援しています。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kosodate/kosodate/index.html
足立区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波2回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大2万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大10万円 ・保護者補助金:2歳児は一律3,500円/月、3~5歳児は最大3万8,567円/月 |
認定こども園 | 12 |
その他注目の支援 | ・産前産後の家事支援 ・ショートステイ・ファミリー・サポート ・子ども預かり・送迎支援 ・あだち子育てパスポート(協賛店舗での割引・優待) ・保育園に二人以上入所の場合、第二子は半額、第三子保育料は無料 |
あだち子育てパスポートは妊娠中から中学3年生まで有効です。また、あだち子育て応援隊の月ぎめ一時預かり制度は、残念ながら平成30年3月末で終了します。
https://www.city.adachi.tokyo.jp/k-kyoiku/index.html
葛飾区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大3万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大10万円 ・保護者補助金:最大2万8,000円/月 |
認定こども園 | 4 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート ・三人乗り自転車購入費助成 ・多子世帯の保育料減免・免除 |
保育園だけではなく、区立幼稚園でも、小3までの兄弟がいれば、下の子の保育料も減額されます(三人目以降なら免除)。ほかに、保育園は中学3年生までの兄姉のいる世帯で、第二子半額、第三子以降は無料になります。
https://www.city.katsushika.lg.jp/lifeevent/lifeevent2.html
江東区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大5万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大7万円 ・保護者補助金:最大18万2,400円/年 |
認定こども園 | 4 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・地域SNSアプリ「PIAZZA」 ・第三子保育料免除(二人目は0~半額) |
区と民間企業が連携し子育てアプリ「PIAZZA」を導入。行政情報のほか、地元の口コミや、子供用品のお下がりなどの交換などもできます。
https://www.city.koto.lg.jp/kodomo/index.html
荒川区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大6万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大7万円 ・保護者補助金:最大15万7,200円/年 |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・第三子保育料免除(第二子は半額~7割) ・ツインズサポート(ふたごや三つ子を育てる過程にタクシー利用料補助、一時保育料の補助) |
多子世帯(18歳未満が3人以上)の家庭が区民住宅を希望する場合、使用料から毎月2万円減額されます。
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kosodate-kyoiku/index.html
墨田区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大4万円 ・保護者補助金:就園補助費とあわせて最大50万2,400円/年 |
認定こども園 | 2 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・訪問型保育支援事業“すみだ子育て支援ネット「はぐHug」” ・就学前の子供が3人以上の場合、第二子は半額、第三子保育料は無料 |
子育て支援ネット「はぐHug」では、子育てサポータが子供の自宅に訪問。一時的に保護者が保育できない状態になったときに利用できる仕組みです。
https://www.city.sumida.lg.jp/kosodate_kyouiku/index.html
台東区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
---|---|
子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大5万円 ・保護者補助金:8,600円/月(第三子以降9,900円/月) |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・二人以上在園の場合の保育料は、第二子半額、第三子は無料 ・にぎやか家庭応援プラン |
にぎやか家庭応援プランでは第三子以降が「出生」「小学校入学」「中学校入学」のとき、お祝品として2万円相当の商品券などが贈られます。結構嬉しい。
https://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/kosodate/index.html
南部
太田区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大11万円 ・保護者補助金:最大17万6,400円/年 |
認定こども園 | 2 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・休日デイサービス ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・就学前の子供が3人以上の場合、第三子保育料は無料(第二子は4割) |
第二子の保育料が通常保育料の4割というのは、他の区より安いです。
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/index.html
品川区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
---|---|
子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大5万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大10万円 ・保護者補助金:最大15万8,400円/年 |
認定こども園 | 6 |
その他注目の支援 | ・産後の家事・育児支援のヘルパー等の利用助成 ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・小3以下、第三子以降の保育料免除(第二子は半額) |
平成30年4月より、産後の家事・育児ヘルパー等の利用料の助成がこれまでの1,000円/時から2,000円/時に。上限20時間(双子以上で40時間)。
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kodomo/index.html
世田谷区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
---|---|
子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大4万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大9万円 ・保護者補助金:最大1万3,200円/月 |
認定こども園 | 6 |
その他注目の支援 | ・せたがや子育て利用券(1万円分、2年間の利用期限) ・ショートステイ・ トワイライトステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・在園中の子供がいる場合第二子半額、第三子以降無料(所得の低い家庭は兄姉の年齢を問わない) |
妊娠期面接で「せたがや子育て利用券」を配布。家事支援、ベビーシッターなどに利用可能です。ショートステイに赤ちゃんショートステイの制度もあります。
https://www.city.setagaya.lg.jp/index.html
目黒区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大5万円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大6万円 ・保護者補助金:最大1万6,200円/月 |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・第三子保育料免除 |
保育料の見直しがあり、平成30年9月以降、保育料が上がります(二人目は現行に比べ下がる)。
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashimenu/shussan/index.html
北西部
板橋区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大3万5,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大4万円 ・保護者補助金:最大15万8,400円/月 |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・「いたばし子育てナビアプリ」 ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・「すくすくカード事業」 |
2歳未満の乳幼児のいる家庭を対象に「すくすくカード」を配布。子供が2歳になるまで使えます。家事育児支援のほか、区立美術館やスポーツクラブなどで利用できます。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/sub04/
練馬区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
---|---|
子供医療費助成 | 中3まで。入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大2万5,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大5万円 ・保護者補助金:最大1万1,200円/月 |
認定こども園 | 3 練馬こども園という制度もあり、合計で16 |
その他注目の支援 | ・第3子誕生祝い金 20万円 ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・子育てスタート応援券(1歳未満がいる家庭) ・保育料は二人目半額、三人目以降無料(就学前の子供が複数の場合) |
第三子以降の子供が誕生すると、祝い金として20万円。所得制限なしです。子育てスタート応援券は、行政によるサービスが受けられます。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/bamen/kosodate.html/
北区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。入院時の医療費を高3まで助成 |
認可外保育施設の補助 | ・最大5万5,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大4万円 ・保護者補助金:最大1万4,200円/月 |
認定こども園 | 3 |
その他注目の支援 | ・産後ショートステイ ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・親元近居助成(最大一世帯20万円) ・保育料は就学前の子供二人目が半額~7割、三人目以降無料 |
所得制限なしで、高校生(18歳到達後の年度末までの子)の子供の医療費も、入院の場合に限り助成されます。
https://www.city.kita.tokyo.jp/kosodate/index.html/
中野区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | ・最大6万2,000円/月 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大4万5,000円 ・保護者補助金:最大1万4,200円/月 |
認定こども園 | 2 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・トワイライトステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・年末保育(12月29日30日) ・週末保育 |
定期的・継続的に乳幼児親子の居場所づくりに取り組む団体や、「まちなかサロン」といって、仲間づくりができる集いの場の情報も区のホームページに多数紹介されています。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/guide/003/index.html
豊島区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
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子供医療費助成 | 中3まで。就学前の乳幼児は入院時の食事代も助成 |
認可外保育施設の補助 | 認可保育園の保育料との差額 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大3万円 ・保護者補助金:最大1万2,200円/月 |
認定こども園 | 1 |
その他注目の支援 | ・ショートステイ ・ファミリー・サポート ・一時預かり ・未就学児が複数の場合、保育料が二人目半額、3人目からは無料 |
子育てサークルやボランティア活動をしたい人に、子ども家庭支援センターが会場を無料で貸し出しています。
https://www.city.toshima.lg.jp/kosodate/index.html
杉並区
妊婦検診公費負担 | ・14回 ・超音波1回 ・子宮頸がん1回 |
---|---|
子供医療費助成 | 中3まで |
認可外保育施設の補助 | 認可保育園の保育料との差額で最大3万円 |
私立幼稚園への補助 | ・入園料補助金:最大6万円 ・保護者補助金(就園奨励費補助金とあわせて):最大46万2,800円 |
認定こども園 | 2 |
その他注目の支援 | ・産前産後ヘルパー ・一時保育 ・一時預かり ・ファミリー・サポート ・子育て応援券 ・多子世帯の保育料減免 |
区民税所得割が5万7,700円未満の家庭は子供の年齢を問わず、二人目が半額、三人目以降無料。区民税所得割が25万6,300円未満で第三子以降で28年4月2日以降の生まれの子供は保育料が無料。
税額にかかわらず、小学校入学前の二人目の子は3割から5割の減免、三人目以降は無料になります。
https://www.city.suginami.tokyo.jp/kosodate/
※2018年8月調べ
ここに注目!
目を引く医療費助成の充実さ。高校生まで無料の区も
他の市区町村と比べて支援内容が充実している東京23区。すべての区が例外なく中学3年生までの医療費助成を行なっており、数年前までは設けられていた所得制限も撤廃。千代田区と北区にいたっては、助成の対象年齢を高校生にまで拡げています。両区に負けじと、他の区でも対象年齢の引き上げが検討されており、子育て世帯にとっては非常に嬉しい環境が整備され続けています。
地域全体で子どもを育む仕組み
直接的な金銭的支援に加え、育児を全般的に支援するサービスも積極的に展開されています。たとえば、杉並区の『子育て応援券』もその一つ。一時保育や子育て講座、親子参加イベントなど有料の子育て支援サービスに利用できるチケットで、就学前の子どもがいる家庭に無料で発行されます。
応援券で支払われた利用料は、サービス事業者が杉並区に請求することができる仕組みなので、事業者は保護者に選んでもらえるための質の向上やサービスの工夫に努めるようになります。自治体が実施する事業が、子育て世帯と子育てを応援する地域の人々の交流を盛んにした好例といえるでしょう。
プレママ時期から支援する「不妊治療助成」にも注目
子どもがいる世帯に留まらず、これから子どもを持ちたい家庭を積極的に支援する区もあります。港区の不妊治療費助成がまさにそれで、1年間で最大30万円、通算5年で最大150万円を所得制限なしで助成しています。この額は2位の世田谷区(最大100万円)を大きく引き離して堂々の1位、他地区の2倍~3倍にあたるほどの額です。
不妊治療にかかる経済的負担は予想以上に重く、金銭的な問題で治療を諦めるカップルも少なくありません。助成を行なっていない区もあることを考えれば、こうした支援は非常に評価できるものです。