自賠責保険(共済)は、交通事故の被害者を救済するために作られた強制保険です。原動機付自転車を含むすべての自動車に加入が義務づけられています。つまり、加入しなければ、運転することができません。
加入するには?
国土交通省のホームページにはこう記載されています。
自賠責保険(共済)は損害保険会社(組合)の支店等をはじめ、クルマやバイクの販売店などで取り扱っています。
また、原動機付自転車・ 125㏄を超え 250㏄以下のバイク(軽二輪)については、郵便局(一部取り扱いのない局もあります)からでも手続きができるほか、一部の保険会社(組合)では、インターネットやコンビニでも手続きができます。
国土交通省「自賠責保険ポータルサイト」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/jibai/insurance.html
実際には、車の購入時や車検時に同時加入しているのがほとんどでしょう。自賠責保険はたった1日でも切れていてはいけないので、車検とともに加入しておくのが安心ですし、合理的です。
加入に必要な書類は?
必要な書類は下記です。多くりませんし、複雑でもありません。
車検の必要がある車種
- 自動車検査証(車検証)
- 現在契約中の自賠責保険(共済)証明書
車検の必要がない車種
- 原動機付自転車
・標識交付証明書
・現在契約中の自賠責保険(共済)証明書 - 125㏄を超え 250㏄以下のバイク(軽二輪)
・軽自動車届出済証
・現在契約中の自賠責保険(共済)証明書
自賠責保険の加入手続きは簡単?
販売店での加入が一般的
自動車を購入する場合は、販売店で自賠責保険も加入することが一般的でしょう。また、車検を受けるついでに自賠責保険も一緒に加入する(更新する)ことが通例となっています。
これは、自動車を販売する業者も、車検を請負う業者も、損害保険会社の代理店として自賠責保険を販売できるようにしているからです。消費者としても、一ヵ所で手続きが全部済むと楽ですよね。
もちろん、自分で保険会社にコンタクトを取り、自賠責保険に加入することもできます。ひいきにしている会社があるなら、必要書類を揃え、損害保険会社に連絡してみるのも良いでしょう。ただし、保険料はどこで加入しても同じです。冒頭で説明したとおり、自賠責保険は国の強制保険だからです。もっとも、自賠責保険と任意保険を同じ保険会社で入ることで、なんらかの特典はあるかもしれません。
車検のない原動機付自転車や軽二輪は、保険会社のほか、コンビニなどでも加入できます。国土交通省のHPには「郵便局でも申込できる」とありますが、コンビニに比べると時間がかかる傾向にあります。
保険料を少しでも抑えたい人は、長期一括払いという払込方法があります。原動機付自転車、軽二輪に限る話ではありますが、長期( 5年や 4年など)一括払いすることによって保険料が割引されます。
(例)原動機付自転車の12か月分の保険料(離島以外)
・通常: 7,500円
→24ヶ月分: 9,550円
→36ヶ月分: 12,340円
→48ヶ月分: 14,690円
→60ヶ月分: 16,990円
なお、同居の家族が加入している任意保険に、「ファミリーバイク特約」を付けている場合もあるでしょうが、この場合も自賠責保険(共済)の加入は必須です。ファミリーバイク特約は、自賠責保険の上乗せの役割です。自賠責保険で払われる保険金で足りない分しか支払われません。