帝王切開だからといって普通分娩より確実に高くなるとは限らない

先月、他ブログでこの記事が話題になっていたようです。

妊婦さん必読!知ってると出産費用が大幅に節約できる7つの公的制度

まとめられているように、妊娠・出産に関してはいろいろな公的な補助制度があるので、たとえ、出産費用として50万円程度かかっても、実際に払った金額は思ったより少なくなったということはあると思います。

それとは別に、この記事内では書かれていないことについて、勝手に補足を書きたいと思います。

目次

帝王切開の方が、普通分娩より医療費は高い?

帝王切開は、たしかに医療費がかかります。一種の手術なので、それは当然。ただし、病気やケガの治療と同じように、公的保険の対象にもなるんです。だから、医療費がかかっても、実際に支払うのはそのうち3割だけ。

また、高額療養費制度というものが存在し、手術費用が高額になった時、約8万100円を超えた分に関しては、還付されることになっています。

帝王切開に関しては、民間の医療保険に加入していれば、手術給付金や入院給付金が受けられ、高額療養費制度で負担した金額以上の戻りがある可能性があります。

そう考えると、(民間の医療保険に加入している場合)帝王切開のほうがトータルの医療費が安くなるケースもあるかと思います。

ただし、帝王切開の場合、入院期間が長くなりがち。そのため長く入院してしまうと、この入院費のぶんがかさむため、3割負担でも経膣分娩で長く入院しなかったケースと比べて、帝王切開のほうが高くなるケースももちろんあります。

ひとつ言えるのは帝王切開だから絶対費用が高くなる!とは言えないということです。

妊婦健診には母児手帳といっしょにもらえる補助券が使えるよ

妊娠後、出産までに10回以上、行かなくてはならない健診。妊娠・出産に関連する負担の中でも大きなものと言えます。

ですが、負担を理由に健診を受けない人を増やさないため、公的な補助制度があります。2009年から、妊婦健診に使えるクーポンのようなものが、14回ぶん、支給されるようになっています。国の予算ですが地方自治体からの支給という形になり、一般的には母子手帳を受け取るときに一緒にもらえるはずです。

ただし、完全に無料になるようなものではなく、一定額の補助になっていて、実際の検診費用が補助額を上回ってしまったときは差額は自己負担になります。

金額は自治体や発行された補助券の利用回によって違っています。時期的に必要な検査に対応するよう、1回目の補助券は2万円、2~7回目は5,000円、8回目は1万円……といった感じです。病院側からも、あまり高額にならないときは補助券を使わないように言われ、次は少し高額な検査をするので券使いましょうね~とか言われたりすることもあるようです。

母子手帳といっしょにもらえるので、説明してもらえないことはないと思いますが、こういう制度があるのは知っておいていいと思います。

ウチの奥さんも補助券あって助かったわ~って言ってました。…………というのはウソで正直に言いますと補助券を使っても毎回何千円かはかかっていて、奥さんはけっこう悪態をついていました。胎教に悪そうでしたが、でも補助券がなかったらもっと酷かったと思います。完全無料ではないものの、補助があるとないでは大違いですよね。

なお、補助券は自治体ごとに発行されているので、里帰り出産などをしたいとき、別の地域ではもらった補助券が使えないことがあります(提携している自治体同士でそのまま使える場合もあります)。その場合も、領収証をとっておいて、あとから補助券をもらった自治体で補助金を受け取ることもできるようですので、覚えておくといいでしょう。

いろいろな制度があっても、妊娠・出産になにかとお金がかかるのは本当。できれば帝王切開ではない出産も保険適用にしてほしいし、妊婦健診は完全無料にしてもらいたい。少子化対策にもいいと思うんですが、難しいんですかね~。

もぶ太からは以上です。

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この記事を書いた人

ソクラテス編集部です。

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