先日トイレで座ろうとしたら、けつ肉が邪魔してスマホをトイレにドロップさせたもぶ太です。
水没し、なんとか拾い上げるも、電源がつかなくなり、再度息を吹き返すことなくそのままご臨終。
「うああああああ」と思ってドコモショップに行ったところ、もぶ太はドコモプレミアムクラブ(無料)に加入しているので、落下などが原因の液晶破損などだったら上限5,250円で修理できるらしいのですが、水没・全損は補償対象外ということでした。ショック。
こんなことになるなら、有料(月額399円)で入れる「ケータイ補償サービス」入っておけばよかったなぁ……と後悔しても後の祭。そこで僕と同じような目にあう人がいなくなるように、携帯電話(スマホ)の補償サービスについて、調べて記事を書くことにしました。
各社の補償サービスを比較してみた
携帯電話会社が用意している補償サービスについて調べてみました。
まず、NTTドコモとauには、無料の補償サービスと、有料の補償サービスがあり、補償内容が違います。ソフトバンクには有料のサービスしかありません。
キャリア | NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||
---|---|---|---|---|---|
プラン名 | ドコモプレミアクラブ | ケータイ補償サービス | 無料会員サービス | 安心ケータイサポートプラス/安心ケータイサポートプラスLTE | あんしん保証パックプラス |
月額料金(税込) | 無料 | 399円 | 無料 | 399円 | 682円 |
補償対象内の故障の場合 | 無償で修理(購入から3年間) | 無償で修理(購入から3年間) | 無償で修理(購入から1年間) | 無償で修理(購入から3年間) | 無償で修理(年限記載なし) |
補償対象外の故障の場合 | 上限5,250円までで修理 | 上限5,250円までで修理 | - | 上限5,250円までで修理 | 上限5,250円までで修理 |
全損時に新品との交換 | - | 1年間に2回までリフレッシュ品と交換(無料) | - | 10,500円 (税込) でリニューアル | 同一機種か同社指定機種を会員価格で購入可能 |
ぱっと見わかりにくいと思うので違いを見ていきます。
補償対象内の故障について各社の対応
まず、補償対象の故障については、各社とも無料で修理してくれます。ここでいう「補償対象」とは、説明書どおりに、通常の範囲で使用していたのに起こった故障、ということです。
落下の衝撃などによる故障は対象外です。……いやいや普通に使っててもうっかり落とすことあるでしょ~!と言いたくなるのですが、これはダメみたいです。あくまでも、落としたりせずに使っていたけど突然、動かなくなった、とかそういう場合のみになります。
さらに、今回、もぶ太に起きたような水濡れや、なんらかの理由でこっぱみじんになったなど、どうしようもない感じの全損、および紛失は、補償対象外からも対象外。この場合は、すべての外装・部品や、電話機そのものを新品に交換するという対応になります。
NTTドコモとauでは、補償対象内であれば、無料の補償サービスにおいても無料で修理してもらえます。ただし購入から1年(au)または3年以内(ドコモ)という条件はついています。
ソフトバンクについては無料のサービスはないようです。ですが、メーカーの補償はあるので、一般の家電製品等と同様、購入1年以内は、補償対象内の故障は無料で修理してもらえる模様。もちろんソフトバンクの有料の補償サービスに入っている場合は、ソフトバンク側で無料で修理してもらえます。
補償対象外の故障について各社の対応
落下などの補償対象外の場合はどうでしょうか。こちらについては、無料での修理は全社ともムリで、料金がかかります。料金は各社揃えてきているのか、5,250円が上限ということのようです。各社とも購入から3年以内という制限です。
なお、これらの補償は、期間内であれば何回でも受けることができます。
そして問題の、水濡れなどの全損時の場合。無料のサービスでは、このケースには対応されません。新品を買いなおす(機種変更)しかないというわけです。
有料の補償サービスに入っていますと、ドコモの場合、年2回まで、新品と電話機と交換してもらえます。Auでは、10,500円で交換。ソフトバンクでは同一機種か同社指定機種を会員価格で購入可能という対応になっています。
上の表では、ぱっと見わかりづらいかもしれないので、さらにわかりやすく整理したものが以下になります。
補償サービス | 普通に使用していたのに動かなくなった | 不注意で落としてガラスが割れた | トイレに水没させて沈黙 |
---|---|---|---|
加入しない(メーカー補償) | ○ | × | × |
ドコモ無料サービス | ○ | △ | × |
ドコモ有料サービス | ○ | △ | ○ |
au無料サービス | ○ | × | × |
au有料サービス | ○ | △ | △ |
ソフトバンク有料サービス | ○ | △ | △ |
○…無料で補償あり △…有料で補償あり ×…補償なし
補償内容を比べてみますと、いちばんの違いはまさしく水濡れなどの全損時。ドコモは無料であるのに対して、au・ソフトバンクは有料です。ソフトバンクは補償サービスの月額料金自体高いですし、補償サービスについてはドコモが優れていると言えそうです。
有料の補償サービスは入っておくべき?
では、上記で挙げた有料の補償サービスは入っておくべきかどうか、そのコストパフォーマンスについて考えてみます。
まず、無料のサービスについては入っておいて損はないでしょう。
auは申込み不要で勝手に適用されますが、ドコモの無料サービスである「プレミアクラブ」は申込みが必要なので、加入しているか一度確認しましょう。ただ、基本メリットの方が多いのですが、ダイレクトメールなどがたまに届くので「それがいや」という方はやめるべきです。
補償対象の故障については無料サービスでも補償されるのはすでに述べたとおりです。そのうえ月額料金を払ってまだ有料サービスに入る価値はあるのかどうかという判断になりますが・・
まず、落下などで故障してしまった場合。補償サービスに入っていれば5000円くらいで修理できます。もし補償サービスに入っていなくて、修理しなくてはならなくなった場合、どれくらい料金がかかるのでしょうか。
この修理料金の相場がはっきりしないのですが、民間の修理会社(iPhoneの修理などを受け付けています)の料金表を見てみますと、以下のようなものが見つかりました。
ガラスが割れた。 | 11,800円 |
タッチが効かない。液晶が映らない。 | 13,800円 |
通話で相手に声が伝わらない。 スピーカーから音が出ない。 | 8,300円 |
充電できない、起動しない。 (バッテリーに異常がある場合) | 5,000円 |
また、Yahoo!知恵袋などの質問サイトでの相談や回答を見てみますと、1万円前後で修理できたというケースが多いようです(もぶ太調べ)。
3年間、補償サービスに加入すると料金は約1万5,000円(ドコモ・auの場合)。水濡れ・落下などで修理した場合、補償サービス加入時は約5000円かかり、加入していなければ1万円かかると仮定します。そうすると、出費額は以下のとおりです。
補償サービス | 修理した回数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
0回 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | |
加入している | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 | 30,000円 | 35,000円 | 40,000円 |
加入していない | 0円 | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
この計算では修理3回目でトントンになり、以後、お得に転じることになります。年1回以上、壊してしまうかも、という人なら入ったほうがいいことになりますが、さすがにそんなに壊すことはよっぽどの不運か、おっちょこちょいさんしかないと思います。
この計算だけで見ると、正直、いらないかな・・?というのがもぶ太の率直な感想です。
しかし、水濡れなどの全損時のことを考えに入れると話が違ってきます。
有料の補償サービスに入っていないと、全損時はどうしようもなく、再度機種を購入しなおすしかありません。スマホを新たに購入するとなると数万円はかかってしまうことを考えると、補償期間3年のうち、一度でも全損という不運にあってしまったら、補償サービスに入っていたほうが得だったねということになってしまうのです。
まとめ:全損の補償にどこまで価値を見出せるかがポイント!
水濡れなどの全損時の交換以外の、修理代金サポートやそのほかのサービスについては正直、そこまでのコストパフォーマンスはないと感じました。このサービスの価値は全損、紛失時の対応こそにあると考えていいと思います。
補償サービスに入らない人は、約3年間、ケータイを決して水没・全損・紛失させることなく守り抜く必要があります(笑)それができなかったとき、手痛い出費に見舞われることになります。
ただし、スマホでも発売から時間が経って値崩れを起こしている場合、端末が既にオークションなどで新品を購入しても1万5千円以下で購入できるなどの場合、そこまで入る価値はないかなぁというのが率直な感想です。補償サービスの料金と端末の価格が同じくらいになるからです。
もちろん上記の場合でも、端末を購入して次の日に水没事故を起こしたら、ケータイ補償サービスに入っていたらよかった~ということになりますが、保険とは未知のリスクに対して備えるもので、あらゆるリスクに対して備えていたら、保険料が膨れ上がってしまうという難しい判断を迫られるものです。
今回の事故を教訓に出した自分なりの結論としては、端末を購入したばかりでまだ本体の価値がある場合は補償サービスに加入しておく。端末が古くなってきて、端末の市場相場が値下がりしてきていると思ったら、補償サービスを解約するという方法がもぶ太的にはしっくりきました。
まあでもそんなことより、次の端末は防水機能付のものを買おうと思います。