学資保険の保険料を払っていないとどうなる?保険料未納のときに起こること

満期まで続けてこそ!の学資保険。無理のないプランで加入しているとは思いますが、想定外のことが起こり、保険料を払えなくなることがあるかもしれません。

もし、保険料未納となってしまったら、どうなるのでしょうか?

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保険会社の人が訪ねてくる。場合によっては自宅にまで!

まず、保険会社から未納の連絡があります。郵便、電話、もしくはその両方というのが一般的ですが、契約して数ヶ月しか経っていないのに未納となると、保険会社の職員が自宅に訪ねてくることもあります。

借金取りに追われているような気分になりそうですが、保険会社の立場からすると、未納の理由が契約者死亡かもしれない訳です。すると保険料免除になりますので、そこまで想定して、契約者へきちんとコンタクトを取ることが責務となっています。

保険料は自動で「立替」になる

保険料の払い方が、銀行口座引き落としで月払の場合は、翌月2回分まとめて保険料が落ちます。年払、半年払の場合は、翌月もう一度同じ金額が請求されます。

それでも保険料が納められず猶予期間が過ぎてしまったら、解約返戻金がない場合は、猶予期限翌日から保険の効力がなくなります(=「失効」と言います)。

解約返戻金がある場合は、その範囲内で保険料の立替が自動で行われます(=「自動振替貸付制度」)。つまり、将来使うつもりで貯めてきたお金から、今払えない保険料を借りて払うということが自動で行われます。

学資保険は貯蓄性のある商品なので、加入して早い時期から、保険の中にお金(解約返戻金)が貯まっていきます。ですので、よほど契約してから間もない時期でなければ立替ができるケースが多いでしょう。注意すべきは、立替も保険会社にとっては運用のうちのひとつ。当然、利息がかかります。契約者貸付と同じです。

自動振替貸付制度を利用したくない場合は、契約者が保険会社に申し出る必要があります。通常は、加入するときに無料でついてくる特約です。自分の保険から借金して利息を取られるのがイヤであれば、保険会社にその旨を申し出てください。

そのほか、学資保険と同じ保険会社で、アカウント型の保険(積み立て部分を主契約にいろいろな保障を特約として追加できる保険)に加入している人もいるでしょう。契約によっては、アカウントの中に貯まったお金から、払っていない保険料に充当されることがあります。自分がどんな契約をしているのか、詳細は加入している保険会社に確認してください。

失効しても「復活」は可能だけど…

払込保険料猶予期間を過ぎ、保険料の立替制度の利用も拒否した場合、期限の翌日から保険は失効します。失効しても3年以内であれば復活することができますが、安易に考えるのは危険です。

理由は2つあります。

1つは、健康状態によっては「復活」できないということ。復活は、新規に保険に入るときと同じように健康状態を問われます。ですから、最初に加入した後、健康状態が悪くなった人が復活を希望しても保険会社から断られてしまうこともあります。

2つめは、保険会社から復活に条件を付けられるケースもあるということ。初めての失効・復活手続きなら問題ないのですが、何度も繰り返すと、保険会社から復活に際し条件が付けらえれることもあります(普通は何度も失効・復活はしません)。「今までは月払だったけど、年払のみ復活可能」などといった例があります。

他の契約に比べ、健全な契約とは言えない(契約を維持していくための経費が掛かりすぎてしまう)ので、不公平がないようにということでしょうか。

そうでなくても、復活するときにはこれまで払っていなかった保険料に加えて利息も一括して払い込む必要があります。どうせ利息を取られるなら、「失効して復活」するよりも、自動振替で保険料の立替のほうが面倒もリスクも少ないようです。

全体を通して

以上、保険料が払えなかったら起こることを調査しました。繰り返しますが、満期まで払い続けてようやくプラスになるのが学資保険です。契約プランは決して無理をせず、多少のトラブルがあっても払っていける程度の保険料で契約するようにしましょう。

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