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近年、子育て世代にやさしい街として注目の千葉県松戸市。
日経DUAL「共働き子育てしやすい街ランキング2017」において全国編第1位(東京を除く)、ベビー&バースフレンドリーアワード財団からは「第1回ベビー&バースフレンドリータウン賞」を受賞しています。東京駅まで乗り換えなしで24分と都心へのアクセスが良く、共働き世帯に優しい街としての評価も高いのでしょう。
「やさシティ、まつど」の魅力を探ってみました。
まずは、医療の面を見てみましょう。
妊婦健診の助成や赤ちゃんの全戸訪問、中学3年生までの子どもの医療費の助成などはスタンダードです。夜間小児急病センターは、23時まで365日休みなく診療しています。松戸市総合医療センターもあり、いざというとき心強い存在。
そのほか、任意の予防接種の費用も一部助成しています。
共働き世帯にとって、絶対譲れない条件が保育。松戸市は3年連続待機児童ゼロを達成しています(2018年4月現在)。市では、特に待機児童が多い0~2歳児の預け先を確保するため、小規模保育施設を市内の23駅すべての駅ナカに整備、駅近にも61か所整備しています。通勤途中で預けることができるため保護者の負担も軽くなるでしょう。
「松戸駅前送迎保育ステーション」では、近所の保育施設に入所できず指定の保育所(幼稚園)を利用している子どもをバスで送迎しています。日中は保育所(幼稚園)で過ごし、夕方はまたバスで送迎保育ステーションに戻り、保護者のお迎えの時間まで保育してくれます。都心へのアクセスが良好なうえに、保育所に預けるのが最寄り駅でいいため、かなり負担減になるでしょう。
量だけでなく、保育の質にもこだわりがあります。公立保育所では年長(5歳児)から、ネイティブ講師と触れ合う英語あそびを導入しています。小・中学校と合わせると、10年間英語を学べる計算になりますね。
保育士確保にも積極的。「松戸手当」として給料の上乗せ(勤続年数に応じ4万5,000円から7万2,000円)や、家賃補助などをサポートしています。未来の保育士育成にも真剣で、資格取得資金の助成や奨学金返済のサポートなども行っています。
国から助成される私立幼稚園への就園奨励費に加えて、松戸市からも、収入に関係なく年間3万円の補助があります。また、保育が必要な世帯が、幼稚園の「預かり保育」を利用する場合には、「私立幼稚園預かり保育助成金」制度があります。「預かり保育」とは、保育が必要な場合に、通常の保育以外の時間(朝夕)や土日、長期休暇も保育が受けられるものです。
子どもが小さい家庭はライフスタイルも変化の多い時期です。親が仕事を始めても、子どもを今までと同じ幼稚園に通わせてあげられる体制があるとチャレンジもしやすくなりますね。
市内には乳幼児向け「おやこの遊び場」が23か所あり、そこではイベントも多く、参加者同士の交流も盛んに行われているようです。
松戸市は自然も豊かです。東京ドーム11個分の敷地を持つ「21世紀の森と広場」や乗り物に触れて交通ルールも学べる「ユーカリ交通公園」など人気のスポットがあります。保育に困ることがなく、お休みの日は一緒に遊ぶところも充実しているのは、親子にとって嬉しい環境です。
松戸市の学童保育は19時まで。これを聞いただけでもほっとするママが多いのではないでしょうか。「放課後児童クラブ」として小学校の空き教室などで過ごします。土曜日、長期休暇は朝から利用可能。
そのほか、放課後児童クラブに比べると時間は短くなりますが、学校の図書室を開放して学習スペースを提供する「放課後KIDSルーム」を実施している学校もあります。
市内に住む親世代と同居、または近居のために住宅取得する場合は、その一部を補助するという制度があります(詳しくは松戸市住宅政策課にお問い合わせください)。
そのほかにも、松戸市への引っ越しを検討中の子育て世代や若年のカップルを対象に「市外向け子育て実感バスツアー」も実施しています。松戸市の子育て支援を肌で感じる企画で、市の子育て支援への自信もうかがえます。誘致も熱心な印象。
以上、松戸市の子育てサポート体制を見てきました。仕事をバリバリ続けながら子育てもきちんとしたい世帯にとっても、これから仕事も始めたい(再開したい)という世帯にとっても、痒い所に手が届くところが人気なのでしょう。