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当サイトの学資保険人気ランキングで人気の高いソニー生命とフコク生命の商品を、さまざまな視点から比較・検討します。
学資保険では安定した高評価を続けるソニー生命と、兄弟割引で人気の高いフコク生命、両保険の特徴を比べていきましょう。
ソニー生命とフコク生命とでは、短期の払込プランも受取方も違うため、厳密な比較は難しいのですが、それぞれで一番返戻率の高いプラン(ソニー生命・III型 VS フコク生命ジャンプ型)を比較してみました。
【比較条件】
契約者:男性30歳 / 子ども:0歳
ソニー生命 | フコク生命 | |
---|---|---|
商品・プラン | 学資保険(無配当)III型 | みらいのつばさ ジャンプ型 |
返戻率 | 105.5% | 105.5 |
総受取金額 | 200万円 | 200万円 |
払込期間/満期 | 10年間/22歳満期 | 11年間/22歳満期 |
受取方 | 18歳~22歳の一年毎40万円ずつ受取 | 17歳の11月と22歳に100万円ずつ受取 |
ソニー生命の105.5%に対しフコク生命は105.5%と、まったくの互角。昨今の低金利で元本割れする商品もあるなか、どちらの返戻率も頑張ってくれているほうと言えるでしょう。
これ以上の返戻率を希望するのであれば、ソニー生命には米ドル建ての学資プランがあり、保険料払込期間5年、18年満期で返戻率は128.6%となります。ただし、米ドル建てなので為替リスクがあり、日本円ではこの返戻率で受け取れるとは限りません。教育資金は必要となる時期が決まっていますから、元本割れリスクのあるものは簡単にはおすすめできません。
もちろん、予想より実際の返戻率が高い可能性もあるので、米ドル建てに魅力を感じているのであれば、信頼できるプロの保険アドバイザーなどに相談してみるといいでしょう。
ソニー生命には3つ、フコク生命には2つの受取プランがあります。大学や専門学校への進学に備える資金を積み立てるなら、授業料を納入する時期に合わせて受け取れるソニー生命のII型、III型が良いでしょう。
もし、子どもの成長に合わせて幼・小・中・高の入園、入学時にも少しずつ祝い金を受け取りたいということなら、フコク生命のステップ型がおすすめです。ただし、先に受け取ってしまう分、大学進学に使える祝い金、満期金は少なくなってしまうので、保険金額を多めにするなどして備えましょう。
ソニー生命 | フコク生命 | |
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受取方 | ・12歳、15歳で祝金。満期で満期金(I型) ・満期で満期金を受取(II型) ・18歳~22歳の一年毎(III型) |
・3歳、6歳、12歳、15歳、18歳、20歳で祝い金。22歳で満期金(S ステップ型) ・18歳で祝い金。22歳で満期金(J ジャンプ型) |
受取プランに両者の特徴が表れていますね。大学進学資金の積立に集中するならソニー生命が良さそうです。
ソニー生命は10年、フコク生命は11年または14年の短期払ができます。できるだけ短くして返戻率を上げたいならソニー生命の10年が有利ですが、月々の保険料が高くなってしまうので、ほどほどの年数で返戻率も少し上げたいということならフコク生命11年または14年が良いでしょう。
ただし、短期払にした場合には、全額を払い込んだ後に契約者である親に万一のことがあっても、「保険料払込免除」という学資保険の保障機能が働きません(既に払い込んでしまっているため)。この点を理解した上で払込期間の検討をすることをおすすめします。
ソニー生命もフコク生命も医療保障はありません。ありませんが、これはデメリットとは言えないというのが当サイトの主張です。多くの自治体には子どもの医療費助成制度があり、子どもが一定の年齢になるまでは医療費はほとんどどかからないこともあるからです。
お住まいの地域にどのような助成制度があるのか、調べてみて不満がある場合は、医療保障ありの学資保険を検討してもいいでしょう。ただしその場合、返戻率には期待できません。
前述しましたが、ソニー生命には外貨建てで学資金を積み立てるプランもあり、従来の円払のプランよりも高い返戻率が期待できます。保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受取は米ドルのほか、円建てでも可能です。養老保険ですので、死亡保障と貯蓄性を兼ねているのも特徴。
為替変動による元本割れのリスクがある点、最低加入が2万米ドルとハードルがやや高い点などが、ネックといえばネックですので、加入を検討する場合は専任のライフプランナーに相談するといいでしょう。
他社に見られない特徴として、フコク生命には兄弟割引があります。兄弟が同時に申し込まなくても有効で、月払の場合は満期保険金額10万円について10円割り引かれます。つまり、200万円の満期金なら毎月200円が割り引かれることになります。
兄弟割引で返戻率がどのくらい上がるのか試算したところ、返戻率が高いのはどっち?の紹介した《ジャンプ型・満期金額200万円・11年払で契約者30歳の場合》、105.5%が兄弟割引適用で106.2%になりました。
フコク生命では、18歳の祝い金を子どもが17歳の11月に受け取ることができるので、大学の入学手続きに使いやすいプラン設定となっています。ただ、2つのタイプとも受け取る給付金の1/2に当たる満期金が22歳受取なので、子どもの誕生日によっては学費納入時期に間に合わないことも考えられます。
個別のプラン変更は可能なので、前倒しで受け取るよう変更もできますが、返戻率は下がってしまうので注意が必要です。
以上をもちまして、保険ソクラテスの見解では、次のように比較できます。
全体としてソニー生命が有利という印象ですが、フコク生命の学資保険も個性が光ります。どちらを選ぶかは、当然ではありますが、各家庭の考え方にマッチした方でいいでしょう。
主婦200人が実際に選んだ学資保険ランキングでもさまざまな声が出ていますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。