掲載:
ここでは、学資保険で1、2を争う人気のソニー生命とJPかんぽの商品を、さまざまな視点から比較・検討します。
高い返戻率を維持し続けてきたソニー生命か、郵便局時代から築いてきた信頼と実績のかんぽ生命か。両保険の見どころを比べていきましょう。
返戻率の比較は、払込プランや学資金の受取方を同じにしないと正確にはできません。ソニー生命とかんぽ生命とではそれらを完全一致させることはできないため、できるだけ条件を一致させての比較となることをご了承ください。
【比較条件】
契約者:男性30歳 / 子ども:0歳
ソニー生命 | JPかんぽ生命 | |
---|---|---|
商品・プラン | 学資保険(無配当)III型 | はじめのかんぽ |
返戻率 | 105.5% | 97.5% |
総受取金額 | 200万円 | 200万円 |
払込期間/満期 | 10年間/22歳満期 | 12年間/21歳満期 |
受取方 | 18歳~22歳の一年毎40万円ずつ受取 | 大学1年~4年それぞれ50万円ずつ受取 |
かんぽ生命はまさかの元本割れ。2年間という払込期間の差以上の開きが出てしまい、ソニー生命の学資保険が圧倒的にリードです。加えてソニー生命には、従来の円建てのほかに外貨建てで備える学資プランもあり、その場合の返戻率は120%越えも可能です。
もちろん、外貨建ての保険ですから、受取時の為替レート次第では思うような結果を得られず、額面通り受け取ることはできないものの、スペック上の返戻率はソニー生命が有利と言えるでしょう。
大学入学時などにまとめて受け取ることを望んでいるのか、少額をこまめに受け取る方が助かるのか、受取り方の評価は各家庭それぞれだと思います。
当サイトとしては、できるだけ返戻率が高くなる受取り方をオススメしますが、ここでは選択肢の豊富さに注目します。
ソニー生命 | JPかんぽ生命 | |
---|---|---|
受取方 | ・12歳、15歳で祝金。満期で満期金(I型) ・満期で満期金を受取(II型) ・18歳~22歳の一年毎(III型) |
・満期に満期金(大学入学時コース) ・小・中・校で祝金。大学入学に満期金(小・中・高+大学入学時コース) ・大学1年~4年それぞれ祝金・満期金(同額)(大学入学時+在学中コース) |
受取プランはどちらも3種類から選べ、その内容も似通っていると言っていいでしょう。ここでの比較からどちらが優れているとは言えません。なお、赤字にしたものが最も返戻率が高い受取プランです。
ソニー生命、かんぽ生命ともに短期払は可能です。ソニー生命は10年間、かんぽ生命は12年と、早い時期に払込を完了できるのはソニー生命です。また、返戻率が高いのはどっち?で見たように、かんぽ生命は短期払にしたところで返戻率が100%を切ってしまうので、その意味でもソニー生命が有利といえるでしょう。
そもそもソニー生命に医療保障はなく、この比較ではかんぽ生命が有利となります。入院したとき、手術を受けたとき、さらに育英年金を追加することも可能です。
医療保障付きの学資保険について、当サイトでの評価は高くありませんが、そこは人それぞれです。子供への医療保障があった方が安心できるという人は、かんぽ生命を選んだ方がいいでしょう。
前述しましたが、ソニー生命には外貨建てで学資金を積み立てるプランもあり、従来の円払のプランよりも高い返戻率が期待できます。保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受取は米ドルのほか、円建てでも可能です。養老保険ですので、死亡保障と貯蓄性を兼ねているのも特徴。
為替変動による元本割れのリスクがある点、最低加入が2万米ドルとハードルがやや高い点などが、ネックといえばネックですので、加入を検討する場合は専任のライフプランナーに相談するといいでしょう。
どちらもインターネット上で契約を完了することはできません。
ソニー生命の場合は、同社専属のライフプランナーと対面相談したうえ、保障内容を詰めていくスタイルになります。
かんぽ生命では、最寄りの郵便局またはコールセンターに連絡し、同じく対面相談を経て見積もり・契約という流れをとります。
手続き上の手間等に差はないと言えるでしょう。
以上をもちまして、保険ソクラテスの見解では、次のように比較できます。
やはり、ソニー生命が一歩リードというところでしょうか。
主婦200人が実際に選んだ学資保険ランキングでも似たような評価が出ていますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。