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当サイトの学資保険人気ランキングで人気の高いソニー生命と日本生命の商品を、さまざまな視点から比較・検討します。
学資保険では安定した高評価を続けるソニー生命と、国内大手で堅実なプラン設計の日本生命、両保険の特徴を比べていきましょう。
学資保険は払込期間や受取方に各社の個性が出るので、一般に違う保険会社の商品を比較するのは難しいのですが、ソニー生命と日本生命の場合は受取方が多少違うものの、かなり近い条件で比較することができました。
【比較条件】
契約者:男性30歳 / 子ども:0歳
ソニー生命 | 日本生命 | |
---|---|---|
商品・プラン | 学資保険(無配当)III型 | ニッセイ学資保険 |
返戻率 | 105.5% | 107.2% |
総受取金額 | 300万円 | 300万円 |
払込期間/満期 | 10年間/22歳満期 | 10年間/22歳満期 |
受取方 | 18歳~22歳の一年毎60万円ずつ受取 | 18歳に100万円、19歳~22歳の1年毎50万円ずつ受取 |
ソニー生命が2020年1月より返戻率を落とし、日本生命の107.2%に及ばなくなりました。日本生命には配当金があることを考えると、返戻率ではニッセイ学資保険に軍配が上がります。
ただし、日本生命では総受取金額が300万円未満の契約では、返戻率が下がってしまうので注意が必要です。これより高い返戻率を望む場合は、払込期間5年のプランにすると108.5%まで上がります。
一方、ソニー生命には米ドル建ての学資プランがあり、払込期間5年、18年満期で返戻率128.6%となりますが、為替リスクがあるため、日本円ではこの返戻率で受け取れるとは限りません。
受取プランでは、ソニー生命には違うタイプの3つのプラン、日本生命には小・中・高入学時の祝金が付くかどうかで2つのプランがあります。
プランの豊富さではソニー生命が有利となります。ただ、プランの数は少ないものの、日本生命のこども祝金なし型は、大学・専門学校進学に備えるには実用的な設計となっている印象です。
以上から、ソニー生命と日本生命はプランの内容は優劣付けがたい印象です。
ソニー生命 | 日本生命 | |
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受取方 | ・12歳、15歳で祝金。満期で満期金(I型) ・満期で満期金を受取(II型) ・18歳~22歳の一年毎(III型) |
・18歳~22歳の一年毎に学資年金(こども祝金なし型) ・5歳10カ月、11歳10カ月、14歳10カ月それぞれ直後の2月に祝金。18歳~22歳の一年毎に学資年金(こども祝金あり型) |
ソニー生命では10年間、日本生命では5年間、10年間の短期払いができます。できるだけ返戻率を上げたいなら日本生命の5年です。
一方で、短期払いにすると月々の保険料がかなり高くなってしまうこと、保険料払込後に被保険者である親に万一のことがあっても、保険料払込免除という学資保険の保障機能が働かないことは頭に入れておきたいところ。
返戻率だけでなく、家計の事情や他の保険とのバランスも考えながら、プランを検討しましょう。
ソニー生命も日本生命も、学資保険に医療保障はありません。ただ、各自治体で制度に違いはあるものの、子どもの医療費助成制度があるので、子どもが一定の年齢になるまでは医療費はあまりかかりません。
お住まいの地域にどのような助成制度があるか調べてから検討しても良いでしょう。
ニッセイ学資保険では、基準保険金額によって返戻率が違ってきます。たとえば、返戻率が高いのはどっち?で紹介した、こども祝金なし型の基準保険金額100万円(総受取金額300万円)・払込期間10年で契約者が30歳の場合、返戻率は107.2%ですが、基準保険金額を70万円~90万円(総受取金額210万円~270万円)にすると105.8%に、さらに基準保険金額を40万円~60万円(総受取金額120万円~180万円)にすると104.5%に下がってしまいます。
ソニー生命のIII型は、保険金額に関係なく107.2%ですから、総受取金額が300万円以上なら返戻率は同じですが、300万円未満の保険金額ではソニー生命が返戻率で有利となります。
日本生命には契約者限定の付帯サービスとして、「育児相談ほっとライン」があります。24時間365日、子どもの健康や育児について、小児科医、看護師・保健師、管理栄養士などの専門家に電話で無料相談することができます。
夜間や休日に病気になったときでも医療機関案内をしてもらえるので、利用できれば心強いでしょう。その他にも、女性の身体の悩みを電話で無料相談できる「Wellness-dial f」も利用することができます。
前述しましたが、ソニー生命には外貨建てで学資金を積み立てるプランもあり、従来の円払のプランよりも高い返戻率が期待できます。保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受取は米ドルのほか、円建てでも可能です。養老保険ですので、死亡保障と貯蓄性を兼ねているのも特徴。
為替変動による元本割れのリスクがある点、最低加入が2万米ドルとハードルがやや高い点などが、ネックといえばネックですので、加入を検討する場合は専任のライフプランナーに相談するといいでしょう。
以上をもちまして、保険ソクラテスの見解では、次のように比較できます。
全体としてソニー生命と日本生命の学資保険は特徴が似ていて、優劣つけがたい印象でした。シミュレーションで返戻率をチェックしながら、保険金額や払込プランを検討すると良いでしょう。
主婦200人が実際に選んだ学資保険ランキングでもさまざまな声が出ていますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。