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「上皮内がん」の保障内容を比較

「上皮内がん」の保障内容は商品によりまちまちです。大きく分けて、がん(悪性新生物)と同等に保障するもの、一部保障にとどまるもの、まったく保障されないもの、という3つのタイプがあります。

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ここでは、各社の保険商品を、上皮内がんの保障内容に注目して比較してみました。


上皮内がんを保障する保険・保障しない保険

まず、上皮内がんの保障のタイプで、保険商品をグループ分けしてみましょう。

同等に保障する商品
  • SBI損保「SBI損保のがん保険 自由診療タイプ」
  • オリックス生命「がん保険Believe[ビリーブ]」
  • オリックス生命「がん保険Force [フォース]」
  • 共栄火災「がん保険」
  • JA共済「がん共済」
  • セコム損保「自由診療保険メディコム」
  • ソニー生命「終身がん保険」
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「勇気のお守り ソレイユ」
  • チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアム」
  • 三井住友海上あいおい生命「&LIFE新ガン保険α」
保障に差がある商品
  • アクサ生命「アクサの治療保障のがん保険」
  • アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」
  • アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」
  • アフラック「新 生きるためのがん保険Days(デイズ)」
  • FWD富士生命「がんベスト・ゴールドα」
  • 東京海上日動あんしん生命「がん支援治療保険NEO」
  • 東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」
  • マニュライフ生命「こだわりガン保険」
  • メットライフ生命「Guard X(ガードエックス)」
  • ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
  • 楽天生命「ガン診断プラス」
保障しない商品
  • アクサ生命「アクサの収入保障のがん保険」
  • 医師が考えた少額短期保険「医師が考えたがん治療のための免疫保険」

まったく保障しない商品は少数派で、保障するなかでは、同等に保障するタイプと一部保障タイプが半々に分かれるといった状況です。

各社の上皮内がん保障の内容は?

一部保障タイプは、その内容に幅があります。調べてみました。

保険会社・商品 上皮内がんの保障内容(悪性新生物との違い)
アクサ生命「アクサの治療保障のがん保険」 ・入院給付金なし(特約で給付可能)
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」 ・手術給付金の給付が保険期間を通じて1回のみ(悪性新生物は複数回給付)
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」 ・手術給付金の給付が保険期間を通じて1回のみ(悪性新生物は複数回給付)
アフラック「新 生きるためのがん保険Days(デイズ)」 ・診断給付金額が1/10
・診断給付金が初回のみ(悪性新生物は複数回。特約で上皮内がんも複数回給付可)
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」 ・診断給付金なし(特約で付帯可。限度額10万円)
東京海上日動あんしん生命「がん支援治療保険NEO」 ・診断給付金が保険期間を通じて1回のみ(悪性新生物は複数回)
東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」 ・診断給付金が保険期間を通じて1回のみ(悪性新生物は複数回)
マニュライフ生命「こだわりガン保険」 ・診断給付金額が1/2
メットライフ生命「Guard X(ガードエックス)」 ・診断給付金額が1/2
ライフネット生命「がん保険ダブルエール」 ・診断給付金額が1/2
楽天生命「ガン診断プラス」 ・診断給付金額が1/10
・診断給付金が初回のみ(悪性新生物は2回目以降の診断による入院で治療給付金が給付されるが、上皮内がんはこの取扱はなし)

パターンとしては、診断給付金が、「悪性新生物は複数回給付されるところ、上皮内がんは1回のみ」というパターン、給付金額が半額または1/10というパターン、またはそれらの組み合わせです。入院給付金の有無や、手術給付の給付回数で差をつけている商品もあります。

上皮内がんの保障はどれを選べばいいのか?

そもそも、上皮内がんの保障は必要なのでしょうか? 上皮内がんは、悪性新生物に比べて転移・浸潤もほとんどなく、きちんと対処すれば再発もありません。その死亡率は0%ともいわれ、「軽い病気」だと考えていいでしょう。治療にかかる日数・費用も、悪性新生物ほどではありませんから、上皮内がんのために高額な保障はいらないのではないか、という考えは成り立つでしょう。

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上皮内がんに悪性新生物と同等の保障を用意している商品は、その分、保険料に反映されているはずですから、そうでない商品より割高になっている可能性があります。この点を重く見るなら、上皮内がんは保障されない商品を選ぶべきです。しかし、軽い病気であっても、医療費が生じる以上は、まったく保障がないのは不安だというのであれば、上皮内がんも保障される商品のほうがよく、悪性新生物とは保障内容に差をつけているものが、合理的な保険ということになります。

なお、上皮内がんを悪性新生物と同等に保障する商品が、すべて割高かといえば、そうとは断言できないでしょう。その他の保障内容などが一律ではない以上、コストパフォーマンスは総合的に判断せざるを得ません。また、上皮内がんは、悪性新生物ほどの治療費を必要としない場合が多いでしょうが、受け取った給付金がもし余ったなら、貯蓄したり、他のことに使ったりしてもいいわけですから、その意味で必ずしもムダではないとする考え方もあります。

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