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抗がん剤治療保障の保障内容を比較

がん保険には、抗がん剤治療を受けたときに、給付金が受け取れる商品があります。がん治療が長引いて治療費の負担が増すのは、抗がん剤治療であるケースが多いという話もありますから、抗がん剤治療に絞った保障があれば助かりそうです。各社の抗がん剤治療保障の内容を比較しました。

各社の抗がん剤治療保障を比較

抗がん剤治療保障は特約として用意されていることが多いです。主契約としてある場合、抗がん剤治療に限らず、なんらかの治療開始を給付条件として給付される「治療給付金」などの名称になっていることが多いでしょう。他には、実費補償型の保険であれば、抗がん剤治療も実費で補償されます。

なんらかの形で抗がん剤治療保障がある各社の保障内容を調べてみました。

※保険料はことわりのない限り40歳・男性の月払保険料(終身払)として試算しています。抗がん剤治療保障が主契約に含まれないものは特約で付加した場合の試算です。定期と終身が選べる場合は終身タイプで調べました。保険料は2017年9月時点のものです。

終身タイプの保険
保険会社・商品 保険期間 抗がん剤治療保障の給付タイプ・限度回数 保障内容(試算条件)※ 月払保険料
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」 終身 定額給付・通算60ヵ月限度 診断給付金100万円、入院給付金日額1万円、抗がん剤治療給付金月額10万円 2,770円
アフラック「新 生きるためのがん保険Days(デイズ)」 終身 定額給付・限度額は給付倍率の120倍まで 診断給付金100万円、入院給付金日額1万円、通院給付金日額1万円、手術給付金20万円、放射線治療給付金20万円、抗がん剤治療給付金月額5~10万円 4,310円
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」 終身 定額給付・回数無制限 診断給付金100万円、抗がん剤治療給付金5~30万円 4,045円
ソニー生命「終身がん保険」 終身 定額給付・通算120ヵ月限度 ※抗がん剤治療特約を付加した場合の試算例なし 不明
チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアム」 終身 定額給付・回数無制限 診断給付金100万円、放射線治療給付金月額10万円、抗がん剤治療給付金月額10万円 ※払込免除特約つきで試算 3,320円
東京海上日動あんしん生命「がん支援治療保険NEO」 終身/定期 定額給付・通算60ヵ月限度 診断給付金100万円(初回は200万円)、入院給付金日額1万円、通院給付金日額1万円、手術給付金20万円、抗がん剤治療給付金月額10万円 5,712円
東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」 終身 定額給付・通算60ヵ月限度 診断給付金100万円、手術給付金20万円、抗がん剤治療給付金月額10万円、先進医療特約つき 5,762円
マニュライフ生命「こだわりガン保険」 終身 定額給付・通算60ヵ月限度 診断給付金100万円(重度ステージなどは200万円)、克服サポート給付金50万円、入院給付金日額1万円、通院給付金日額5,000円、抗がん剤治療給付金10万円 ※標準保険料率での試算 6,585円※
ライフネット生命「がん保険ダブルエール」 終身 治療サポート給付金による定額給付(定額給付・回数無制限) 診断給付金100万円、治療サポート給付金月額10万円 3,222円
定期タイプの保険
保険会社・商品 保険期間 抗がん剤治療保障の給付タイプ・限度回数 保障内容(試算条件)※ 月払保険料
アクサ生命「アクサの治療保障のがん保険」 定期 定額給付・通算60ヵ月限度 手術給付金20万円、放射線治療給付金月額10万円、抗がん剤治療給付金月額10万円、疼痛緩和ケアきゅうふきん月額10万円 1,810円
SBI損保「SBI損保のがん保険 自由診療タイプ」 定期 実費補償 実費で補償。入院時は無制限、通院で受ける場合は他と合算して1,000万円まで補償 900円
セコム損保「自由診療保険メディコム」 定期 実費補償 診断給付金100万円、治療費は実費で補償。入院時は無制限、通院で受ける場合は他と合算して1,000万円まで補償 1,930円

抗がん剤保障は、抗がん剤治療を受けた月ごとに定額給付されるのが一般的です。給付回数は限度がある場合と無制限の場合があります。抗がん剤治療が長引くリスクを考えると無制限のほうがありがたいですが、保険料に反映されているかと思いますので、他の保障と合わせてコストパフォーマンスを見極めたいところです。がん治療は5年をひとつの目安にすることが多いため、60ヵ月あれば安心でしょうか。

注意したい点として、多くの抗がん剤治療保障は通院を条件としていることがあります。抗がん剤治療を受ける際に、たとえばある月に通院して3ヵ月分の抗がん剤を処方されたとします。その後、3ヵ月は実際には抗がん剤を使用するのですが、通院はしなかったとすると、通院を条件とする保障では2ヵ月目と3ヵ月目は給付金を受け取れないことになります。これは処方をひと月ごとにしてもらうことで防げますが、遠方の病院に通院したくないので数ヵ月分の処方だけもらいたいという人は、通院を条件としないものを選ぶと良いでしょう。ライフネット生命「がん保険ダブルエール」などがそういったタイプの保険になります。

また、終身タイプのがん保険でも、抗がん剤治療保障だけは定期になっている場合があります。その場合、一定の年齢で更新できなくなってしまいますので、終身保障を望む人は注意が必要です。

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