三井住友海上あいおい生命の「&LIFE ガン保険スマート」を徹底分析
「&LIFE新ガン保険スマート」は、旧「&LIFE新ガン保険α」の後継商品として販売されたがん保険です。ガン診断給付金が2年に1回限度から1年に1回限度に短縮されたり、抗ガン剤治療給付特約が新設されたりと、以前よりも使い勝手がよくなっています。
《これだけは押さえる》保障内容の特徴
ガン診断給付金が1年に一回を限度に何度も受け取れる
ガンと診断されたら受け取れる診断給付金は、治療にも生活費にも自由に使えるので使い勝手が良いです。そのガン診断給付金が、&LIFE ガン保険スマートなら何度も受け取れます。2年に一回という保険会社が多い中で、この商品は前回の受取から1年以上経過していれば、再発・転移でも、上皮内ガンでも受け取れます。
ただし、2回目からはガンで「入院」することが条件になっています。
抗ガン剤治療も120月保障
抗ガン剤やホルモン治療で給付金されるのがこの特約です。対象の治療を受けたら1か月単位で給付金が出ます。他社では60月上限というところが多いので、倍の120月というのは手厚く感じます。
上皮内ガンにも手厚い
上皮内ガンに対しても、悪性新生物と区別なく給付されます。入院給付金はもちろん、ガン診断給付金も悪性新生物と同額の保険金が受け取れます。
その他のどの特約も、説明には「ガン(上皮内ガンを含む)」との記述があり、区別なく上皮内ガンまで対応していることがわかります。
ガンの通院は無制限?!
公式サイトによると、通院の特約は、ガンになった日から5年間の通院が対象です。その後にガンと診断されたら、その日から5年間が対象。また、5年で満了する日にガンで継続入院中なら、その日から5年間の通院が対象になっています。これは無制限でガンの通院を保障していると受け取れます。
基本情報と主な保障内容
あくまで概要ですので、詳細はパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。
契約情報
項目 | 詳細 |
---|---|
契約年齢 | 0~85歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身・60歳 |
保険料払込方法 | 年払・半年払・月払(口座・クレジットカード) |
主契約
給付金 | 主な支払条件・保障内容 |
---|---|
ガン入院給付金 (支払日数無制限) |
ガン(上皮内ガンを含む)の治療のため入院したとき ・日帰り入院から5日目までは一律5日分 ・6日目以降は日数×入院日額 |
ガン手術給付金 | ガン(上皮内ガンを含む)の治療のため手術の受けたとき ・ガン入院給付日額の20倍 ・回数制限なし |
※主契約に解約返戻金はなし(ただし、短期払いで保険料払込満了後はガン入院給付金日額の10倍)。
特約
給付金 | 主な支払条件・保障内容 |
---|---|
ガン先進医療特約 | ガン(上皮内ガンを含む)を直接の原因として先進医療を受けたとき ・保険期間通算2,000万円まで下記を給付 ・技術料・交通費・宿泊費(宿泊費は1泊につき1万円限度) |
ガン診断給付特約 | ・責任開始以降に、初めてガン(上皮内ガンを含む)と診断確定されたとき ・その後一年以上経過して、ガンで入院した時(再発・転移含む) |
ガン治療通院給付特約 | ガン(上皮内ガンを含む)治療のため、次の期間中に通院したとき ・責任開始日以降、初めてガン診断されたその日から5年間 ・最終支払日以降に再発・転移など該当したその日を含めて5年間 |
抗ガン剤治療通院給付特約 | ガン(上皮内ガンを含む)治療のため、抗ガン剤治療を受けたとき(月ごとに給付) |
ガン退院療養給付特約 | ガン(上皮内ガンを含む)により継続20日以上の入院をした後、生存して退院したとき |
ガン死亡保障特約 | ・ガン(上皮内ガンを含む)を直接の原因として・死亡したとき ・高度障害状態に該当したとき |
加入するなら
公式HP上での契約例で見積もってみました。
加入ケース例
- ガン入院給付日額1万円
- 手術20万円
- がん診断給付金100万円
- ガン先進医療特約
- ガン治療通院給付特約1万円
- 抗ガン剤治療給付特約月額10万円
- ガン退院療養給付特約一時金20万円
- ガン死亡給付金100万円
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20歳 | 3,248円 | 3,481円 |
30歳 | 4,262円 | 4,435円 |
40歳 | 5,985円 | 5,878円 |
50歳 | 8,872円 | 7,349円 |
知っておきたい2つのポイント
オプションでカスタマイズできる
診断給付金が何度も受け取れるなど、魅力ではありますが、お勧めプランではちょっと高いなぁという人は、欲しい保障だけを選んでカスタマイズするといいでしょう。
パンフレットには加入可能年齢の0歳から85歳までの保険料が細かく載っています。たとえば、40歳の男性ガン入院給付金1万円+ガン先進医療特約+ガン診断給付特約100万円のプランだと、月払3,411円になります。
死亡保障はほかの保険で用意できているなら、ガン保険では必要ないですし、ガンと診断されたときの一時金がばっちりあるなら、その他の給付金はなしでいいとの考えもできそうです。
保険料の払込免除の特約がない
ガンと診断されたらそれ以降の保険料が免除になるという、払込免除の特約ですが、この保険では取り扱いがありません。
この保険でよく頂く質問
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、公式サイトにも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
Q1:ガン保険スマートに加入するのに医師の診査は必要?
いいえ。告知書の提出のみで申込できます。
申込はできますが、引き受けるかどうかは保険会社の判断です。健康状態やその他の理由で加入できないこともあります。 告知項目は次の3点です。
- 生れてからこれまでガン罹患歴があるか(肉腫・白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫・上皮内ガンを含む)
- 過去5年以内の健康状態
- 過去2年以内の健康診断・人間ドック・ガン検診での指摘事項
Q2:ガン治療通院給付金はどんなときが対象?
ガンと診断されてから5年以内のガン治療を目的とした通院が対象です。検査のみや経過観察のための通院は対象になりません。
その5年の間に、再発・転移や新しくガンになった場合も、ガン治療のための通院が給付されます。
5年を過ぎた後、また新たにガンと診断され入院した場合、その時からまた5年間が支払い対象期間になります。ガン治療のための通院が給付金の対象です。また、5年満了になったその日に、ガン治療の入院中であれば、その日から5年間の通院が対象になります。
全体を通して
上皮内ガンでも減額なく保険金が受け取れることや、ガン診断給付の一時金や通院給付金が充実しているのは安心につながるでしょう(それが優れた設計なのかは別として)。
このページの試算では、やや保険料が高めになったので、欲張らずに自分が必要とする保障をチョイスすると良いと思います。