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チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」VS FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」

当サイトのがん保険ランキング1位のチューリッヒ「終身ガン治療保険プレミアムDX」と、ランキング2位のFWD富士生命「新がん・ベストゴールドα」は、どちらも人気が高いん保険です。

しかし両社のがん保険のコンセプトは異なっています。この2つのがん保険それぞれの特徴や、似ている点・異なる点を見ていきましょう。

コンセプトからくる保障内容の違い

長引くがんの治療費にどのように備えるか。チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」は、抗がん剤・ホルモン剤治療を自由診療にまで広げて保障し、治療の可能性を広げることをコンセプトにしています。

主契約は放射線治療給付金抗ガン剤ホルモン剤治療給付金自由診療抗ガン剤自由診療ホルモン剤治療給付金です。9つある特約には、ガン手術給付金、ガン緩和治療給付金、ガン診断後後ストレス性疾病給付金など治療方法や段階に合わせた保障が用意されていいます。また、一時金が受け取れるガン診断給付金(上限100万円)も用意されているので、加入者のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

もう一方のFWD富士生命「新がん・ベストゴールドα」は、まとまった資金(一時金の上限300万円)を確保することで、治療方法の選択の幅を広げたり、治療費以外の費用に備えたり、治療中に減少する収入をカバーしたりなど、幅広い用途に対応できることをコンセプトにしています。

主契約は悪性新生物給付金と保険料払込免除、また保険料の支払方法が短期払の場合には死亡給付金があります。特約は、抗がん剤治療・ホルモン剤治療・放射線治療に備えたがん治療給付金特約。また、女性向けとして女性がんケア特約があり、一定の卵巣・子宮・乳房にがんの手術を受けた場合の手術給付金と乳房再生術給付金があります。

  チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」 FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
主契約 ・放射線治療給付金
・抗ガン剤・ホルモン剤治療給付金
・自由診療抗ガン剤・自由診療ホルモン剤治療給付金 
・悪性新生物診断給付金
・死亡給付金
 ※払込期間が終身以外の場合のみ
・保険料払込免除
特約など ・ガン先進医療給付金
・ガン診断給付金
・ガン通院給付金
・ガン入院給付金
・ガン手術給付金
・ガン緩和医療給付金
・ガン長期入院時差額ベッド保障特約
・ガン診断後ストレス性疾病給付金
・悪性新生物保険料払込免除特約
・上皮内診断給付金特約
・悪性新生物初回診断給付金特約
・がん先進医療特約
 (がん先進医療給付金、がん先進医療一時金)
・がん治療給付金特約
 (抗がん剤治療給付金、放射線治療給付金)
・女性がんケア特約
 (女性がん手術給付金、乳房再建術給付金)
契約可能年齢 6歳~80歳 20歳~80歳
保障期間 終身 終身
保険料払込期間 55歳/60歳/65歳/70歳/75歳/80歳/10年/終身 終身/60歳/65歳
払込回数 月払・半年払・年払 月払・半年払・年払
払込方法 口座振替・カード払 口座振替・カード払

似ている点・異なる点

がん治療のための入院日数が減少しているなか、通院・入院に関係なく、がん治療(抗がん剤治療・ホルモン剤治療)を受けた場合、月ごとに給付金を受け取れる点で、チューリッヒ生命とFWD富士生命は共通しています。しかも、チューリッヒ生命は通算2,000万円まで、FWD富士生命は回数無制限なので、治療が長引く場合にも安心です。

異なる点としては、がん治療に対する給付(抗がん剤治療・ホルモン剤治療)が、チューリッヒ生命が主契約に対して、FWD富士生命は特約としています。チューリッヒ生命が抗がん剤治療・ホルモン剤治療などがん治療に重点に置いているに対して、FWD富士生命はまとまった資金の確保に重点を置いている両社のコンセプトの違いによるものです。

その違いが保険料払込免除にも現れています。チューリッヒ生命は特約としているのに対して、FWD富士生命は主契約に組み込まれています。さらに、一時金の上限についても、チューリッヒ生命が100万円に対して、FWD富士生命は300万円としています。

さらに注目すべき点は、抗がん剤・ホルモン剤治療の範囲の違いです。FWD富士生命では厚生労働省に承認された範囲が保障の対象ですが、チューリッヒ生命では、他社ではほとんど保障対象としていない、日本では承認されていないが海外では承認されている自由診療の抗がん剤・ホルモン剤まで保障対象にしています。

ただし、チューリッヒ生命は抗がん剤・ホルモン剤治療給付金の上限が通算2,000万円なのに対して、富士生命の抗がん剤治療給付金にはこの上限がありません。

保険料がお手頃なのはどっち?

保険料を比較してみましょう。比較するには、保障プランを同じにしなければならないのですが、全く同じにはできないので、できるだけ揃えて比べることにします。

そこで、FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、がん治療給付金特約と上皮内悪性新生物診断給付金特約を付加、チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」はガン診断特約と悪性新生物保険料払込免除特約を付加しました。

  チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」 FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
保障プラン ・放射線治療給付金:10万円
・抗ガン剤・ホルモン剤治療給付金:10万円
・ガン診断特約:100万円 ・ガン手術特約:10万円
・ガン先進医療特約:あり
・悪性新生物保険料払込免除特約:あり
・悪性新生物診断給付金:100万円
・がん治療給付金特約:10万円
・がん先進医療特約:あり
・上皮内新生物診断給付金特約:50万円
  男性 女性 男性 女性
20歳 2,536円 2,348円 1,759円 2,138円
30歳 3,209円 2,841円 2,341円 2,793円
40歳 4,365円 3,445円 3,307円 3,523円
50歳 6,522円 4,137円 5,006円 4,122円
60歳 9,841円 4,898円 7,503円 4,703円

※払込機関は終身・月払

上記のプランの場合 、男性はチューリッヒ生命が50歳まで若干割高ですが、その差は年齢が上がるとともに縮小されています。女性は30歳以降、FWD富士生命が割高で、その差が年齢とともに拡大。男性とは逆のトレンドになっているので、単純に保険料だけで判断するのは難しいようです。

全体を通して

医療技術の進歩でがんが治る病気になってきたことで、治療期間が長引くこともあり、経済的な負担がより心配されるようになっています。チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」、FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、どちらも治療が長期化した場合に備えられる保障となっています。

チューリッヒ生命は、抗がん剤・ホルモン剤治療の保障を軸に、自由診療やカスタマイズを幅広くできることで、がん保険への多様なニーズに対応していますが、富士生命は、まとまった資金の確保を軸にすることで、多様なニーズに対応しています。

どちらを選ぶかは、両社のがん保険に対するコンセプトの違いが、加入者の考え方や家庭の事情とどこまで合っているかが決め手になると思います。また、両社の保障以外の契約者サービスに注目するのもひとつの方法です。

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