SBI損保の「SBI損保のがん保険 自由診療タイプ」を徹底分析
「SBI損保のがん保険 自由診療タイプ」は、実費補償型のがん保険です。公的保険制度(健康保険など)が適用されない自由診療や先進医療の治療費(技術料)も実費分が補償されます。
がん治療のために入院した場合、入院中に手術を受けた場合、あるいは、がん治療のために通院した場合などに、その費用の実費部分の給付が受けられます。通院はセカンドオピニオン外来も補償の対象です。加えて、診断給付金も用意されています。
ちなみに、医療従事者向けの専門サイト「m3.com」において、「Ask Doctors医師の確認済み商品」に認定された保険業界初の保険で、約9割の医師が評価・推奨したそうです(同社発表)。
基本情報と主な保障内容
契約可能年齢 | 20歳~74歳 |
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保険期間 | 5年(自動更新) |
保険料払込期間 | 5年(保険期間と同じ。自動更新) |
払込回数 | 月払、年払 |
払込方法 | 口座振替、クレジット払、コンビエンスストア払 |
主契約
給付金 | 保障内容等 |
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がん診断保険金 | がんと診断された場合(回数無制限)一時金を給付 |
がん入院保険金 | がん治療のため、入院した場合、入院中に手術を受けた場合、入院中に先進医療、自由診療を受けた場合にかかった治療費の実費分を無制限に補償 |
がん通院保険金 | がん治療のため、通院した場合、通院して手術を受けた場合、通院中して進医療、自由診療を受けた場合にかかった治療費の実費分を最大1,000万円まで補償 |
ここに注目!
自由診療や先進医療の治療費も補償の対象
公的保険の治療費だけでなく、公的保険の適用外である自由診療や先進医療についても治療費の実費分が補償されます。治療方法を選択する時、治療費を心配する必要がなくなります。また、乳房再建手術(自由診療で二期的再建手術を除く)や緩和ケアも補償の対象です。
診断保険金を付加できる
がんと診断されたら一時金として受取る事ができる診断保険金を付加することができます。また保険料を抑えたい場合には、診断保険金を外すことができます。
受け取れる保険金には回数制限がない
入院保険金は無制限に保険金が受取れます。また通院保険金も上限が1,000万円までであれば、回数に制限なく保険金が受取れます。この1,000万円も更新の度に復活します。さらに、診断保険金も一定の条件を満たせば回数の制限なく受け取ることができます。
保険金は医療機関へ直接支払われる
治療費の支払いに充てる保険金は直接医療機関に支払われます。そのため一時的な自己負担する必要がありません(保険金は希望すれば本人受け取りを選択することもできます)。
知っておきたい
保険料が5年ごとに更新される
保険期間が5年で、5年ごとに自動的に更新されます。つまり更新のたび、保険料が上がります。特に男性の場合は、年齢が高くなるほど保険料の上がり幅が大きくなります。
治療費以外の費用は補償の対象外
入院や通院にかかる諸経費(交通費や日用品など)は補償の対象外です。一時金として診断保険金を充てることになるでしょう。
保険料
《見積条件》
基本契約(ありは診断保険金を付加する場合)
男性 | 女性 | |||
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診断給付金あり | 診断給付金なし | 診断給付金あり | 診断給付金なし | |
25歳 | 850円 | 410円 | 1,120円 | 390円 |
35歳 | 1,160円 | 620円 | 1,910円 | 970円 |
45歳 | 2,290円 | 1,360円 | 3,360円 | 2,010円 |
55歳 | 4,930円 | 2,810円 | 5,590円 | 2,800円 |
65歳 | 9,660円 | 4,190円 | 6,690円 | 2,930円 |
全体を通して
実費補償型のがん保険の代表的な商品です。自由診療や先進医療も補償対象になっていることは、高額な治療費を理由により良いと思われる治療法を諦める必要がなくなり、魅力的です。諸費用が補償外なのが気になるところですが、診断給付金がその対策になります。残る不安は収入減ですが、この商品の範囲内では、収入減へのはっきりした対策は行うことができません。また、5年ごとの更新で保険料が上がっていくことにも注意が必要です。