みんなはどんな保険に入り、どれだけ保険料を払っているの?
ここでは、生命保険文化センターの統計(平成27年度 生命保険に関する全国実態調査)をもとに、一般的な家計と保険の状況を見ていきたいと思います。
保険に入っている世帯はどれくらい?
まず、どのくらいの人が生命保険(個人年金保険含む)に加入しているのかを、世帯加入率で見ると、89.2%となり、およそ9割の世帯がなんらかの生命保険に加入しています。この値は年々減少傾向にはあるのですが、それでも「ほとんどの世帯が保険に入っている」と言って差し支えないでしょう。
■生命保険の世帯加入率
※世帯加入率の推移(全生保)、生命保険文化センター「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査」(以下、すべて同じ)
これは世帯全体の数値で、世帯員個別に見ると、世帯主は85.4%、妻(男性世帯主の配偶者)は77.2%。夫婦ともに加入している世帯は74.2%という統計になっています。
■夫婦の加入率
※夫婦の生命保険(全生保)への加入形態
保障はどのくらい手厚くしてる?
保険の中身を見ていきましょう。世帯が加入している生命保険の件数は3.8件が平均です。死亡保険の死亡保険金額は平均2,423万円となっています。世帯主の年齢別に平均額を比べると30代~50代の間は3,000万円台で、50~54歳がもっとも高い3,388万円となりました。
■年齢別・死亡保険金額の平均
※世帯普通死亡保険金額(全生保)[世帯主年齢別]
医療保障は、世帯主の平均で、入院給付金日額9万6,000円となっています。
保険料はどれくらい支払っているの?
次に、保険料について目を向けます。世帯が支払っている生命保険の年間保険料は平均38.5万円。月額にすると約3万2,000です。この金額は顕著に減少傾向にありますが、世帯年収に占める比率で見ると6.5~7.0%の間を推移しています。
■世帯の年間保険料の推移
※世帯年間払込保険料(全生保)
まとめ
以上から、家計と保険について、次のようなイメージが一般的だと言えるでしょう。
- 世帯で4件程度の生命保険に加入している
- 死亡保険金額は世帯全体で3,000万円程度
- 医療保障は入院給付金日額1万円程度
- 保険料は世帯で月額3万円程度、世帯年収の6~7%が主流
ただし、これはあくまでもひとつの統計です。火災保険や自動車保険などの損害保険が含まれていない点に注意してください。ある世帯にとって、どんな保険に入り、保険料をいくら支払うのが適切かは、個別に検討してみないとわかりません。ただ、現在の保険加入状況と比べてみて、大きく異なるようなら、何が違っているのか考えてみる必要があるかもしれません。