楽天銀行の住宅ローンを徹底分析

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特徴

  1. 変動金利(固定特約付き)、フラット35、固定と変動の3種類
  2. 諸費用が安い
  3. 楽天ハッピープログラム

1.変動金利(固定特約付き)、フラット35、固定と変動の3種

楽天銀行の住宅ローンは、大きく分けて、変動金利とフラット35の2つがあります。どちらかと言うとフラット35に力を入れており、業界最低水準の金利を謳っています。宣伝どおり低金利が好評で、2016年の累計実績取扱件数は銀行業界の中でNo.1です。(※)
なお、フラット35からフラット35への借り換えもできます。

※預金取扱金融機関(住宅ローンを専門に取り扱うモーゲージバンク等の貸金業者等を除く)
楽天銀行調べ(2016年度累計実績)

変動金利(固定特約付き)も基準金利自体が低金利です。しかし、適用金利には幅があり、審査結果によっては希望通りにいかないこともあるでしょう。 
フラット35と変動金利(固定特約付き)は全く別商品なので、どちらにするかはっきり決められないなら、事前審査は2つ受ける必要があります。

金利は毎月中旬ぐらいに翌月の金利が発表され、公式サイト上でも確認できます(フラット35は該当月の1日に発表)。

「固定と変動」とは、新規の人だけが選択できるもので、フラット35に変動金利(固定特約付き)を一定割合(10%、30%、50%から選択)ミックスして借入できるというものです。新規のフラット35の場合、借入額が物件価格の90%以下であれば金利が低くなるので、それを利用したいときには有効でしょう。ミックスさせる変動金利には、このプラン専用の金利表があり、一般の変動金利よりも高くなっているので注意が必要です。

そのほか、「つなぎローン」もあり、最大3回まで分割融資ができるので、注文住宅の場合には便利です。

2.諸費用が安い

楽天銀行のおすすめポイントとして、借入の諸費用が安いことがあげられます。

まず、保証会社を使わないので保証料は無料。 融資事務手数料は、変動金利(固定特約付き)の場合、一律32万4,000円です。
フラット35の場合は、新規なら借入額の1.08%、借換えで0.972%と低めの設定です(返済口座が楽天銀行であること)。

変動金利(固定特約付き)での団信ももちろん無料です。

融資実行後も、繰上返済は一部・全額とも手数料がかかりません。残念なのは、楽天銀行のマイページ上からだと、100万円からしか利用できないこと。フラット35に限り、住宅金融支援機構の住・My Note経由からも申込ができ、そこでは10万円から一部繰上返済できますが、その他のプランは100万円以下の少額は受け付けてくれません。

ネットバンクなので融資の実行まで店舗に出向く必要はなく、手続きはすべてネットと郵送で行います。フリーダイヤルで電話相談もできます。予約が必要ですが、Skypeで夜10時まで相談できます。店舗はなく、東京と博多の住宅ローンセンターでも相談はできません。

3.楽天ハッピープログラム

楽天銀行の利用で楽天スーパーポイントが貯まります。楽天ハッピープログラムとは、会員ステージに応じて楽天スーパーポイントがより貯まるというもの。たくさん楽天銀行を使ってくれる人には楽天ポイントも2倍3倍つくようになるという仕組みです。楽天ポイント以外にも特典があり、ATM手数料や振込手数料が無料になったりします。
住宅ローンを組んだら、それだけでも会員ステージが一つ上がります。
楽天ユーザーにとってはうれしいことですね。

4.団信など

変動金利(固定特約付き)であれば、団信は必須です。保険料は銀行負担です。一般団信だけでなく、全疾病特約(就業不能保障特約)付団信もも銀行が保険料を負担してくれます。
全疾病で就業不能状態になり1年経過すると、ローンの残高が0になります。
他行では、就業不能状態になってから1年間、毎月のローン返済額を保障してくれるという特約団信を見かけますが、保険料が金利上乗せで0.3%程度かかります。楽天銀行の場合、その制度はありませんが無料です。無料であれば、ぜひ申し込んでおきたいところです。

そのほか、契約者が保険料を負担する特約団信では「介護保障特約」があります。
公的介護保険制度の「要介護2以上」に認定された場合、または所定の要介護状態が180日以上継続した場合に、ローン残高が0円になります。
配偶者が連帯債務者になる場合に限定されますが、「夫婦連生型」もあります。 夫婦どちらかに万一があったときにはローンの残債が0円になるもので、保険料は金利に上乗せ0.2%です(任意加入)。

ほか、失業補償や入院保障も扱っています。

申込方法

来店 不要
申込の流れ 事前審査→審査結果通知→本審査申込→審査結果通知→契約・抵当権設定→融資
対応地域 日本国内(沖縄本島・淡路島も含む) 
離島は対象外
備考

主な借入条件

変動金利(固定特約付き)の場合

契約年齢 借入時65歳6か月未満で、完済時80歳未満であること
借り入れ金額 500万円以上1億円以内
借り入れ期間 35年以内(1年単位)で完済時、満80歳となるまでの年数)
申込資格
  • 日本国籍を有すること、または永住許可等を受けている外国人
  • 団体信用生命保険に加入できること
  • 前年の年収(自営業の場合は申告所得)が400万円以上あること
  • 連帯債務者は配偶者のみ取扱可能
    (親子リレー返済は取り扱わない)
資金使途 本人が居住するための

  • 新築住宅の建設資金・購入資金
  • 中古住宅の購入資金、購入と合わせた増改築資金
  • 住宅ローンの借換資金、借換と同時に行う増改築資金
    (セカンドハウスは対象外)
返済方法 元利均等返済・元金均等返済から選択
半年毎増額返済は融資金額の40%以内
担保 楽天銀行を第一順位として抵当権を設定すること
保証人 不要
団体信用生命保険
  • 一般団信(保険料は銀行負担) 
  • 全疾病特約(就業不能保障特約)付団信(保険料は銀行負担)

以下は契約者が保険料を負担

  • 連帯債務者が夫婦連生型団体信用生命保険に任意加入で金利+0.2% 
  • 介護保障(金利+0.2%)
火災保険 付保必須 (質権設定の場合も有)

今月の金利

変動金利(固定特約付き)新規も借り換えも同じ

金利タイプ 特約期間 基準金利 引下幅 適用金利
変動 年1.177% 年▲0%~
年▲0.65%
年0.527%~年1.177%
固定 2年 年1.412% 年0.762%~年1.412%
3年 年1.395% 年0.745%~年1.395%
5年 年1.404% 年0.754%~年1.404%
7年 年1.434% 年0.784%~年1.434%
10年 年1.529% 年0.879%~年1.529%

返済口座が他行の場合は年0.3%の金利上乗せ

保証料 なし
融資事務手数料 32万4,000円(税込み)
繰上返済手数料 無料(1回あたり100万円以上から)全額繰上返済の場合も無料

フラット35

借入期間 融資率 「フラット35」
適用金利
フラット35S
引下幅 金利Aプラン当初10間
金利Bプラン当初5年間
当初期間終了後
20年以下 90%以下 年0.85% 年▲0.25% 年0.60% 年0.85%
90%超 年1.29% 年1.04% 年1.29%
21年以上 90%以下 年0.91% 年0.66% 年0.91%
90%超 年1.35% 年1.10% 年1.35%

 

保証料 無料
融資事務手数料 新規は借入額の1.08% 借換えは0.972%
返済口座が楽天銀行ではない場合、借入額の1.404%
繰上返済手数料 無料(住宅金融支援機構の住・My Noteなら10万円から) 
全額繰上返済の場合も無料

キャンペーン情報

  • 現在、特にありません。

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