三菱UFJ信託銀行の住宅ローンを徹底分析

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※三菱UFJ信託銀行の住宅ローンの新規申し込みは、2018年3月30日(金)をもって終了しています。

特徴

  1. 「お家でWEB相談」で平日夜間も土日も対応
  2. 長期固定金利が低い
  3. 教育資金贈与信託の利用者はさらに金利優遇

1.「お家でWEB相談」で平日夜間も土日も対応

パソコンで担当者の顔を見ながら相談が受けられるサービス「お家でWEB相談」を設けています(要事前予約)。平日は9時から20時まで、土日も9時から16時まで受付しており、無料で利用できます。
相談は電話でもできますが、フリーダイヤルではありません。それどころか、通話料が高額なナビダイヤルであるというのは残念ポイントです。WEB相談は予約が要るので、「今ちょっとだけ聞きたい」というときは、不便ともいえます。

「住宅ローンは実店舗よりWEBで」という方針が強いのか、来店不要で融資実行まで進められる体制が整っており、支店数も少なめです。

2.長期固定金利が低い

三菱UFJ信託銀行は全体的に金利が低めです。ネットバンクにも引けを取りません。なかでも35年の全期間固定金利はトップクラスです。

フラット35は扱っていませんが、三菱UFJ信託銀行オリジナルの全期間固定金利がフラット35と比較しても低いですし、銀行の商品であれば団信がついています。長期の全期間固定金利を考えるなら、三菱UFJ信託銀行が候補に挙がるでしょう。
また、面白いことに、固定期間選択型の7年、20年といったニッチなところの金利が大変低くなっています。

ただ、金利の引下幅がかなりあります。たとえば、変動金利では0.575%~1.075%と実に0.5%も幅があります。審査が厳しめであるということが想像できますし、結果によっては最優遇金利が取れないことも考えられます。

金利の優遇を受けるのに、給与振込や公共料金の引き去りなどの条件がありません。これは面倒がなくて助かります。

3.教育資金贈与信託の利用者はさらに金利優遇

信託銀行らしい富裕層優遇の制度といえますが、教育資金贈与信託「まごよろこぶ」の利用者はさらに金利が優遇されます。贈与する人だけではなく、その贈与される孫(受益者)とその配偶者や、その孫の親の夫婦が住宅ローンを借りる場合にも金利優遇が受けられます。

(※)教育資金贈与とは、直系尊属から「教育資金の一括贈与」を受けた場合、一定の要件を満たしていれば贈与税が非課税になるという制度です。その要件の一つである、金融機関等での管理契約を三菱UFJ信託銀行で行う顧客への優遇です。

《団信など》

契約者が保険料を負担する団信は、3大疾病保障特約と疾病保障保険「10のあんしん」の2種類があります。

3大疾病とは、ガン・脳卒中・急性心筋梗塞をいい、3大疾病保障特約をつけることで、ガンは診断確定で、脳卒中・急性心筋梗塞は所定の状態で残債が0円となります。保険料は金利に0.3%の上乗せです。

疾病保障保険「10のあんしん」は、3大疾病に加えて、4つの生活習慣病(高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)で所定の就業不能状態になったとき、毎月のローン返済額相当が最長1年間受け取れるというもの。その後も同じ所定の状態が1年間継続した場合は、ローンの残債が0円になります。これに、「メディカルアシスト」「生活支援サービス」「介護関連サービス」という3つの電話相談サービスが加わり、「10のあんしん」ということです。

さらなるオプションとして、3大疾病一時金特約と女性疾病特約があります。
3大疾病一時金特約は、ガンと診断確定されたとき、脳卒中・急性心筋梗塞の治療を目的として入院を開始したときに一時金が受け取れます。一般的に脳卒中と急性心筋梗塞の支払事由は、「60日以上所定の状態が継続したとき」とされているので、この特約は給付のハードルが比較的低めと言えそうです。

契約者が女性の場合、女性疾病特約を付加することで、女性特有の疾病はもとより、妊娠による身体障害でも保障が受けられます。支払事由や支払期間などの仕組みは「10のあんしん」と同じです。

3大疾病保障特約と違い、保険料はローンとは別枠で支払います。年齢・金利・残債務によって払込額が毎月変動する点も覚えておいてください。

途中解約はできますが、中途不可はできません。また、年末調整での生命保険料控除の対象にもなります(介護医療保険料控除)。

申込方法

来店 不要
申込の流れ 事前審査→審査結果通知→正式審査→契約(郵送)・抵当権設定→融資
対応地域 日本国内
市街化調整区域は対象外
備考

主な借入条件

契約年齢 借入時20歳以上、借入時65歳以下で、完済時80歳以下の方
借り入れ金額 50万円以上1億円以内(10万円単位)
借り入れ期間 35年以内(1年単位)
申込資格
  • 原則、同一勤務先に3年以上勤務していること
  • 前年の税込給与所得・税込み年金受給額が150万円以上あること
  • 自営業者の場合、過去3年間申告所得が150万円以上、かつ過去3年間、未納税額のないこと
  • 団体信用生命保険に加入できること
  • 指定の保証会社の保証が受けられること
資金使途 本人または家族が居住するための土地・住宅の購入資金、建物の新築・増改築資金、借地中の土地(底地)の買上資金、住宅ローンの借換資金

  • セカンドハウス、投資用物件は対象外
  • 借入対象物件によって対象外もある
返済方法 元利均等返済・元金均等返済からの選択
半年毎増額返済は融資金額の50%以内
担保 保証会社を第1順位の抵当権を設定すること(公的借り入れがある場合はその後順位でも可)
保証人 原則不要。
収入合算者は連帯保証人、担保提供者は物上保証人となる
団体信用生命保険
  • 一般団信:保険料は銀行負担

以下は契約者が保険料負担

    • 3大疾病保障特約(金利に上乗せ+0.3%)
    • 疾病保障保険「10のあんしん」(生命保険料控除の対象[介護医療保険料控除])
      (保険料例)
      2,000万円、借入金利年3.0%、借入期間35年、元利均等返済、男性40歳、3大疾病の一時金なしタイプの場合
      →初回650円、5年後:1,396円、10年後:2,548円、15年後:4,282円
      以降、5年毎に保険料アップ
    • ワイド団信(金利に上乗せ+0.3%)
火災保険 付保必須

※三菱UFJ信託銀行の住宅ローンの新規申し込みは、2018年3月30日(金)をもって終了しています。

※三菱UFJ信託銀行の住宅ローンの新規申し込みは、2018年3月30日(金)をもって終了しています。

2018年9月の金利

新規・借り換え共通

全期間引下

金利タイプ 特約期間 店頭金利 全期間引下幅 適用金利
変動 年2.475% 年▲1.900%

年▲1.400%
年0.575%~年1.075%
固定 3年 年2.750% 年0.850%~年1.350%
5年 年2.810% 年0.910%~年1.410%
7年 年2.940% 年1.040%~年1.540%
10年 年3.150% 年1.250%~年1.750%
15年 年3.260% 年1.360%~年1.860%
20年 年3.680% 年1.780%~年2.280%

当初期間引下

金利タイプ 特約期間 店頭金利 引下幅 適用金利
固定 3年 年2.750% 年▲2.450%~年▲2.350% 年0.300%~年0.400%
5年 年2.810% 年▲2.450%~年▲2.350% 年0.360%~年0.430%
7年 年2.940% 年▲2.400%~年▲2.300% 年0.540%~年0.640%
10年 年3.150% 年▲2.400%~年▲2.300% 年0.750%~年0.850%
15年 年3.260% 年▲2.250%~年▲2.150% 年1.010%~年1.110%
20年 年3.680% 年▲2.500%~年▲2.400% 年1.180%~年1.280%

固定期間終了後の引下幅は、
固定3年5年の場合:年▲1.700%~年▲1.300%
固定7年以上の場合:年▲1.400%~年▲1.300%

全期間固定

期間 適用金利
25~29年 年1.380%~年1.480%
30~35年 年1.490%~年1.590%

その他の費用

保証料 金利に上乗せ(+0.2%)か一括前払い方式の選択
(元利均等返済の場合、1,000万円につき、借入期間35年なら20万6,120円
事務手数料 3万2,400円(保証会社に支払う)
繰上返済手数料 インターネットなら無料(1万円から繰上できる)
ローン相談室(郵送申込)は20万円以上1万円単位で
変動期間中は3,240円
固定金利期間中は1万6,200円

※三菱UFJ信託銀行の住宅ローンの新規申し込みは、2018年3月30日(金)をもって終了しています。

仮審査の傾向・スピード

じぶん銀行は仮審査があります。仮審査は、申込みフォームの入力内容を元に、申込み条件と合致しているか、また個人信用情報の内容などをチェックし、ある程度システム的に審査が行われます。

本審査の傾向・スピード

保証会社を入れていないため、審査はじぶん銀行自体が行います。金利が低金利であること、保証料が無料であることを加味すると若干審査は厳しくなることが推測されます。

口コミ・統計

こんな人が通らない! 審査に落ちた人100人が語る「思い当たる原因」

実際に審査に落ちた人の統計をとり、グラフと同時に口コミ形式で紹介する。ボリュームは必然的に多めになる見込み。

レポート

準備中です。

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