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商品名のとおり、コストを抑えることに重きを置いた医療保険です。ただし安さに連動して保障内容はごくごくシンプル。貯蓄が十分ある人や、独身世帯の人、一定期間だけ医療保障を上乗せしたい人などに向いているでしょう。
保障内容 | |||
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主契約 | 入院給付金 災害入院給付金 |
日帰り入院対応 | |
手術給付金 | I型 | 手術給付金なし | |
II型 | 入院・外来:入院給付金日額×5 | ||
III型 | 入院:入院給付金日額×10 外来:入院給付金日額×5 |
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IV型 | 入院:入院給付金日額×20 外来:入院給付金日額×5 |
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1入院支払限度日数 | 30、60、120日 | ||
通算支払限度日数 | 1,095日 |
手術給付金のタイプが4つも用意されているのは珍しいですね。コストを気にするならI型ですが、さすがに手術給付金が1円も受け取れないのは厳しいので、せめてII型、できればIII型以上は付けておきたいところ。
また、後述する『無事故給付金特則』を追加したい場合、I型では対応できないので要注意です。後で変更できません。
入院給付金ですが、保障内容を抑えながらも日帰り入院が保障対象内なのはポイントが高いです。
保障内容 | |
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先進医療特約 | 技術料:通算2,000万円まで |
7大生活習慣病特約 | 1入院支払限度日数が180日まで延長 |
放射線治療特約 | 入院給付金日額×5 |
無事故給付金特則 | 5年ごとに入院給付金日額×20 |
保険料払込免除特約 | 所定の状態に該当した場合、以後の保険料払込が不要 |
特約の売りは7大生活習慣病入院給付金。1回の入院で支払われる給付金の限度日数が180日まで延長される設計です。しかしこれが、「お得でイチオシの保障か?」というとそうではなく、他社と同程度のものです。
放射線治療特約は付けておくと安心ですが、保険料を抑えるためにわざわざ特約に入れてあるので、これを求めるなら初めから主契約に含まれている商品を選んだ方がいいでしょう。
そう考えると、オーソドックスに先進医療特約だけを追加しておくのが無難で、お財布にも優しいのではないでしょうか。
詳細 | ||
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保険料(※) | 【男性】 30歳:2,970円 40歳:3,910円 50歳:5,400円 |
【女性】 30歳:2,850円 40歳:3,490円 50歳:4,670円 |
引受年齢 | 20~75歳(インターネットからの申込は69歳まで) | |
保険料払込期間 | 60、65、70歳払、終身払 | |
払込方法 | 月払、年払 | |
口座振替、クレジットカード払 |
※入院給付金日額1万円、入院限度日数60日、手術給付金III型の場合
入院給付金日額を1万円にしてもこのとおりの価格なので、確かに安い部類に入るでしょう。ただ、価格だけで比較すれば、ネット生保など他にも安い保険はあります。
また、いくら安いとはいえ、ここに無事故給付金特則を追加すると保険料は一気に跳ね上がってしまいます。30歳男性ではなんと月額2,700円もアップ。その場合、無事故給付金特則だけで支払う保険料は5年間で16万2,000円、無事故を維持したときの給付金が20万円ですから、元は取れる計算になります。しかし、1度でも給付金を受け取れば0円になることを考えると、5年間もかけたイチかバチかのギャンブルのように見えてきます……。
保険料を節約したい人向けに、他社の格安保険と並んで検討材料に入る保険です。価格ゆえに保障内容は物足りませんが、それも理解したうえで選ぶなら問題ないでしょう。無事故給付金特則の追加のみ、前述の理由であまりお勧めできません。