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代理店専用商品の「スマイルメディカルNext α[無配当新医療保険(返戻金なし型)(2017)S]」は、入院日数にかかわらず一時金が受け取れることなどが特徴の終身医療保険。他にも女性保険の「スマイルレディ」、引受基準緩和型の「スマイルメディカルワイド」と、「スマイルシリーズ」が展開されています。
保障内容 | ||
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主契約 | 入院給付金 | 日帰り入院対応 |
医療費充当給付金(一時金) | 入院給付金日額×0、10、15、20、30、40 | |
手術給付金・放射線治療給付金 | 入院給付金日額×0、5、10、20、40 | |
保険料払込免除 | ||
1入院支払限度日数 | 60日 ・入院I型:所定の生活習慣病は無制限、所定の精神疾患は+60日 ・入院II型:所定のがんは無制限 |
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通算支払限度日数 | 1,000日 ・入院I型:所定の生活習慣病は無制限 ・入院II型:所定のがんは無制限 |
「医療費充当給付金」という一時金が最大の特徴。入院日数にかかわらず受け取れるので、入院給付日額5,000円で最大の入院給付日額×40倍にした場合、1日で退院しても入院給付金合わせて20万5,000円の保障が付きます。この一時金は家族の交通費など医療費以外の経費を想定した保障です。ここにどれほどの意味を見出せるかがこの保険の評価の分かれ目になるでしょう。
別に手術保障は存在するのですが、これはなくすこともできるので、使い勝手の良い医療費充当給付金を手術保障にあてて、手術給付金はなくし、保険料を抑えるという方法も。しかし手術給付金は手術の種類に応じて給付があるため、手術費用で大きな負担が生じた際は、手術給付金と医療費充当給付金のダブルの給付があれば助かることも確かです。
入院I型とII型というプランがあり、前者は所定の生活習慣病と精神疾患、後者はがんに対して、入院給付金の支払限度日数が伸びたり無制限になったりするというものです。入院が長引きがちな精神疾患の保障があるのはありがたいですが、プラス60日、1入院あたり120日限度では足りない場合もありそうです。また「生活習慣病+精神疾患」と「がん」のどちらかを選ばなければいけないのも悩みどころです。
保障内容 | |
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先進医療 | ・先進医療給付金(技術料):通算2,000万円まで ・先進医療見舞金:先進医療給付金の10%相当額 |
7大疾病初回一時金 | 20~500万円 |
女性入院給付金 | 所定の女性特有疾病で入院したとき入院給付金を上乗せ |
死亡給付金 | 保険料払込期間後、入院給付日額×10 |
がん(悪性新生物・上皮内新生物)および6大疾病(心・血管疾患、脳血管疾患、腎疾患、肝疾患、糖尿病、高血圧性疾患)で所定の状態になったとき、一時金が受け取れる特約を付けられます。入院給付の支払限度日数が無制限になる主契約の保障と合わせて、重い病気での長期入院に備えることができます。
詳細 | ||
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保険料(※) | 【男性】 30歳:2,700円 40歳:3,825円 50歳:5,420円 |
【女性】 30歳:2,955円 40歳:3,265円 50歳:4,400円 |
引受年齢 | 0~80歳 | |
保険料払込期間 | 60・65・70・75・80歳払、終身 | |
払込方法 | 月払、年払 | |
口座振替(月年、年払)、クレジットカード払(月払) |
※入院給付日額5,000円、医療費充当給付金20倍、手術給付金あり、入院I型、払込免除適用なし、終身払の場合
保険料はやや高めの水準です。安さを求めるならば、医療費充当給付金と手術給付金の金額(倍率)を下げたり、なし(0倍)にすることもできますが、そうするとこの商品を選ぶ理由があまりない気がします。
医療費充当給付金にどのような価値を見出すかが評価ポイント。日帰り入院でもまとまった保障を受けたい人にはオススメできます。手術保障とは別にこの給付金があるため、通院の費用にも対応でき、さらに重病での長期入院に備える特約を活用すればかなり手厚い保険になるでしょう。
しかし、そこまですると保険料もかなり高くなってしまいます。医療費充当給付金と手術給付金の金額(倍率)、払込免除や7大疾病初回一時金の有無などといった、希望する保障と適当な保険料のバランスを見極めるのはなかなか難しいと言えます。
仕組みを読み解いて「正解」を導き出す自信のない人には、もう少しスタンダードな保険の方が向いているかもしれません。