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メディケア生命の「メディフィットA」を徹底分析

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放射線治療や骨髄移植まで含む主契約に、がん・生活習慣病に重きを置いた豊富な特約群が特徴です。保障のわりに価格もお手頃なため、人気商品の一つとして数えられています。


主契約の内容

保障内容
主契約 入院給付金 日帰り入院対応
手術給付金 I型 入院:入院給付金日額×10
外来:入院給付金日額×5
II型 入院:入院給付金日額×10、20、40
外来:入院給付金日額×5
先進医療給付金 技術料:通算2,000万円まで
放射線治療 入院給付金日額×10
骨髄移植術 入院給付金日額×10
1入院支払限度日数 60、120日
通算支払限度日数 1,000日

入院給付金は日帰り入院でもOK。1入院の支払限度日数は最大120日ですが、『6大生活習慣病追加給付特則』を追加すると、6大生活習慣病(糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患)で入院したときの1入院支払限度日数が60日プラスされます。がんによる入院なら無制限まで拡大。

手術給付金は、手術の種類にかかわらず一律給付タイプのI型、手術の種類に応じて給付金が変動するII型から選べます。II型は3大疾病(悪性がん、急性心筋梗塞、脳卒中)による手術を特に手厚くカバーする設計になっています。また、他社では珍しい放射線治療と骨髄移植術に対する一時金もあります。

特約・特則の内容

保障内容
先進医療特約 ・先進医療給付金:技術料 通算2,000万円
・先進医療一時給付金:5万円
7大生活習慣病入院特約 所定の7大生活習慣病で入院したとき入院給付金日額を上乗せ
女性疾病入院特約 所定の疾病で入院したとき入院給付金日額を上乗せ
がん入院特約 がん(上皮内新生物含む)での入院時に入院給付金日額を上乗せ
抗がん剤(腫瘍用薬)治療特約 抗癌剤による治療を受けたとき給付金
がん診断特約 がん(上皮内新生物含む)で診断確定したとき一時金50万円
3大疾病保障特約 3大疾病(上皮内新生物含む)で所定の状態に該当したとき一時金50万円
3大疾病保険料免除特約 3大疾病(上皮内新生物含む)で所定の状態に該当したとき以降の保険料を免除

注目はがん関連の特約です。まず、3大疾病を含む多くの保障で上皮内新生物をカバーしてくれます。特筆すべきは、3大疾病保険料免除特約も上皮内新生物が保障対象内だということ。急性心筋梗塞と脳卒中の条件も「治療を目的とする公的医療保険制度対象の手術を受けたとき」と、他社よりも保障範囲が広いのが特徴です(3大疾病保障特約も同条件)。

他社ではあまり見られない抗癌剤治療給付金は、出番こそ少ないでしょうが、治療が長引くケースもあるため付けておくと安心でしょう。入院の有無を問わず1ヵ月につき5万円まで受け取れます。

ほかに、技術料のほか一時金も受け取れる先進医療特約もあり、全体的に給付条件と保障内容が良いイメージです。

保険料・他

《見積条件》
入院給付金日額5,000円、入院限度日数60日、6大生活習慣病追加給付あり型、手術II型、終身払

詳細
保険料(※) 【男性】
30歳:1,625円
40歳:2,220円
50歳:3,205円
【女性】
30歳:1,705円
40歳:1,980円
50歳:2,725円
引受年齢 20歳~75歳
保険料払込期間 60、終身
払込方法 月払、半年払、年払
口座振替、クレジットカード払(月払のみ)

主契約が充実しているわりに保険料が安く、手術I型を選択すると30歳男性では1500円を切ります。特約を追加したときの値段ですが、3大疾病保険料免除特約はプラスしても月数百円程度なので、給付条件の低さを考えるとお得な部類に入るでしょう。

なお、先進医療特約は更新型ではなく終身型です。

まとめ

給付条件が寛大で、商品を選ぶ側として分かりやすい点がいいですね。保障内容と保険料のバランスが良いと思います。

同社イチオシのがん関連の保障は、通院特約こそありませんが、抗癌剤治療、入院給付金、診断給付金と一通りカバーしているため、自分好みの保障を選ぶことができます。一つ注文を挙げるとすれば、診断給付金の額(50万円)をもっと自由に設定できると良かったです。

公式サイトはこちら


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