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入院も、手術も、通院も、先進医療も、そして在宅医療も保障する、個性的なネーミングの終身医療保険「も。」について調べました。終身保障タイプなので保障が一生涯続き、入院中だけでなく退院後の治療にもしっかり備えられる特約が特徴です。
主契約は入院給付金と手術給付金の2つ、特約は通院給付金、在宅医療給付金、先進医療給付金の3つだけというシンプルな保障プランです。たくさんの特約が並んでいても迷ってしまうので、最低限必要な保障を選び、手頃な保険料で病気やケガに備えたいという人にマッチしています。
医療技術の進歩で、入院は短期化する傾向にあります。これからは退院後に通院や在宅で治療を続けることも予想されますから、入院の後の治療にも備えておきたいものです。「も。」には通院給付金と在宅医療給付金があり、退院後の治療に対応しています。特に在宅医療給付金は他には見られない「も。」の注目ポイントです。
あくまで概要ですので、詳細は公式サイトやパンフレット等の資料でお確かめください。
契約可能年齢 | 6歳~75歳 |
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保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身、60歳、65歳、70歳 |
払込回数 | 月払、年払 |
払込方法 | 口座振替、カード払 |
保障内容 | |
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疾病入院給付金 災害入院給付金 |
・病気またはケガで入院したとき ・1入院につき60日または120日まで (通算1095日まで) |
手術・放射線治療給付金 | ・ 入院中に手術を受けたとき 入院給付金日額×10 (重大手術は入院給付金日額×40) ・外来で手術を受けたとき 入院給付金日額×5 ・ 放射線治療を受けたとき 入院給付金日額×10 (60日に1回限度) |
保障内容 | |
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疾病通院給付特約 災害通院給特約 |
・退院の翌日から120日以内に同一原因で通院したとき ・1入院につき30日まで(通算1095日まで) |
在宅医療特約 | ・退院後に、同一の原因で公的医療保険制度を利用して在宅医療を受けたとき 入院給付金日額×6(通算36か月分まで) ・満70歳以上は半額 |
先進医療特約 | ・先進医療を受けたとき技術料同額(通算2,000万円まで) |
以上の条件で、30歳、40歳、50歳の男女の保険料(口座振替扱・月払)を計算してみます。
契約年齢 | 男性 | 女性 |
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30歳 | 2,353円 | 2,462円 |
40歳 | 3,128円 | 3,045円 |
50歳 | 4,260円 | 4,063円 |
手術は公的医療保険の対象となる約1000種類の手術が保障の対象となります。がんなどの重大手術を受けた場合は入院給付金日額の40倍、それ以外の入院を伴う手術を受けたら10倍、外来手術でも5倍の給付金を受け取ることができるので安心です。ただ、がんの場合は、あまり入院せずに通院で抗がん剤治療を受け取るケースも見受けられるようになっていますので、貯蓄やがん保険などでの備えも検討するのもひとつです。
在宅医療給付金の対象となる在宅医療とはどのようなものか、押さえておきましょう。まず、退院後の通院が困難であると医師が判断していること、また、計画的な医学管理の基に医師、看護師等が定期的に居宅等を訪問すること、公的医療保険制度を利用した診療または看護等を行うことが条件です。往診は在宅医療給付金の対象とはなりません。
通院できない状態で、計画的に医師、看護師などに訪問してもらい治療を受けるということですから、給付金を受け取る条件は厳しい印象です。しかも、在宅医療を利用することが増えそうな70歳以降は、給付金が50%となってしまうのはちょっと残念です。
契約者が利用できるSBI生命安心健康サービスが充実しています。
健康医療関連相談や、人間ドック・PET検査紹介予約などは、他の保険会社でもよくみられますが、相続や介護、税務、年金、法律の相談もできるので、いざというときには頼りになりそうです。欲を言えば、セカンドオピニオンサービスも加えてほしいところです。
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、パンフレットなどの資料にも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
訪問診療は、通院できない患者の自宅等に医師・看護師等が計画的に訪問して行う診療のことをいいます。往診とは、急変した時、例えば急な発熱や症状の悪化など、患者や家族の要望で不定期に行う在宅医療のことです。
付けておいても損は少ないと思います。
先進医療特約のなかでも、自己負担額が大きい陽子線治療や重粒子線治療を行える医療機関は全国でも数が少なく、実際に治療を受けられる件数は限られています。ただ、もし受けることになれば、自己負担額は200万円以上となります。一方、先進医療特約の保険料は月額100円程度なので、コストパフォーマンスが高い特約だと考えます。
一度聞いたら忘れないネーミングの「も。」ですが、シンプルな保障プランながら、基本的な保障は整っています。入院中だけでなく、退院後の通院や在宅での治療にも備えられるのが魅力です。