アクサダイレクトの「アクサダイレクトの自動車保険」を徹底分析
CMでもおなじみの「24時間365日専任チームで事故対応」が特徴のアクサダイレクトの自動車保険。無料のプレミアムロードサービスや、年間走行距離に応じた保険料、免許証の色による割引等で人気のダイレクト型保険です。
主な補償内容
相手方への補償 | ・対人賠償保険 ・対物賠償保険 ・対物全損時修理差額費用補償特約 |
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ケガの補償 | ・人身傷害補償特約 ・搭乗者傷害保険 ・自損事故保険 ・無保険車障害保険 |
車の補償 | ・一般車両保険(フルカバータイプ) ・「車対車+A」車両保険(スタンダードタイプ) ・車両全損時臨時費用補償 ・身の回り品保険金補償 ・盗難事故のときの車両引取費用その他の補償 ・地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約 |
自動車付帯の補償 | ・他車運転危険補償特約 ・弁護士費用等補償特約 ・ファミリーバイク特約 ・アクサ安心プラス |
基本の補償内容自体はスタンダードなものが多く、他の特約も同じです。
特徴的なのは『地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約』。東日本大震災以降、多数寄せられた要望に応えて作られたもので、通常の車両保険では補償されない『地震・噴火またはこれらによる津波』で、契約中の車が全損となった場合、臨時に必要となる費用に対し50万円(※)が一時金として支払われます。
※車両保険金額が50万円未満の場合は車両保険金額と同額
その他、家族の補償を強化する『ファミリープラス』、女性の補償を強化する『レディースプラス』、大切な家族のペットも守れる『ペットプラス』などの特約もあります。
事故対応
初期対応受付時間 | 24時間365日 |
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インターネット事故受付 | あり |
事故対応体制 | ・専任の事故担当チーム ・土日祝問わず即日クイック対応 ・アクサダイレクトナビ(スマートフォンアプリ) ・重傷事故急行面談サービス |
事故はいつ起こるか分からないので、土・日・祝問わず24時間365日対応可能というのは心強いです。 「事故経過WEB照会」により、24時間いつでもウェブサイト上で確認できるのも便利です。他社にも同様のサービスがありますが、『アクサダイレクトナビ』というスマートフォンアプリで事故や故障の連絡や、ロードサービス出動要請等も簡単にできるので活用をおすすめします。
難を言うなら、便利なサービスがウェブ上で操作するものに集約しているため、スマートフォンやインターネットの取り扱いに不慣れな人には使いづらいでしょう。
主なロードサービス
車へのサポート | ・レッカーサポート(会社指定の最寄りの修理工場までの運搬は無制限、それ以外契約者指定工場へは35㎞まで無料) ・バッテリー上がり ・パンク(スペアタイヤ交換) ・ガス欠対応(契約2年目以降10リットルまで無料、補償期間中1回のみ) ・インロック開錠 ・雪道スタック引出し作業 ・落輪引き上げ ・エンジンオイル ・冷却水補充作業 ・修理後車両搬送費用サービス ・修理後引取り費用サービス |
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サポート拠点 | 全国9,385ヵ所(2017年12月末日現在) |
人へのサービス | ・宿泊費用サービス ・帰宅費用サービス(レンタカー含む) ※帰宅費用サービスと宿泊費用サービスは、いずれか一方のサービスの利用に限る ・ペット宿泊費用サービス |
自分指定の工場への無料レッカー移動は、他社が50㎞超が多いなか、35㎞と少々短めな印象を受けます。
種類が豊富で細かいロードサービス内容はまずまず。サポート拠点の多さも安心です。
帰宅費用サービスと宿泊費用サービスは、いずれか一方のサービスの利用に限るということで、状況に合わせて上手く使いこなしたいものですが、特に気になったのが他社には無い『ペット宿泊費用サービス』。 人間同様に事故で帰れなくなったペットの分の宿泊費用も出してくれます。補償の部分にもあった『ペットプラス』といい、ペットを飼っている人にはありがたいサースが多いのも特徴です。
保険料・割引
走行距離区分 | ・5,000km未満 ・5,000~10,000km未満 ・10,000km以上 |
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割引 | ・インターネット割引(2,000~10,000円) ・インターネット継続割引 ・運転者限定割引 ・複数所有新規割引 ※ゴールド免許割引(AXAサイト上では割引とは記載無し) ※保険証券不発行特約 |
走行距離の運用区分は3つといささか少なめ。
公式サイトでは『インターネット割引』は大きく表示されているのですが、他に割引としてサイトで上げられているのが、いわゆる2台目割引にあたる『複数所有新規割引』となっており、一見すると割引が少ない印象を受けます。
しかし他社では割引として宣伝されている『ゴールド免許割引』『保険証券不発行割引』にあたるものがある(保険料設定条件のなかで)にもかかわらず、『割引』という表現になっておらず、見る人によっては誤解する(その割引制度がない)かもしれないと思いました。
それでは実際に見積もってみます。ここでは、車両保険あり/なしを3,000㎞と5,000㎞で見積もってみました。
【見積条件】
年齢:21~25歳、26~29歳、30歳以上
車種:トヨタ アクア(1500L NHP10)
初年度登録:平成27年4月1日~
運転者:契約者のみ
免許:ゴールド
使用目的・地域:日常・レジャー、沖縄以外
割引:ゴールド免許割引
保険期間:1年
プラン | A:車両保険なし | B:車両保険(一般)あり |
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保険料 | 21歳以上:5万8,000円 26歳以上:3万2,820円 30歳以上:2万8,650円 | 21歳以上:11万2,180円 26歳以上:5万9,500円 30歳以上:5万870円 |
割引 | インターネット割引 | |
車の補償 | なし | 車両保険:105万円 免責金額:7~10万円 |
相手方への補償 | 対人賠償責任保険:無制限 対物賠償責任保険:無制限 | |
ケガの補償 | 人身傷害補償特約:3,000万円 無保険車傷害保険:2億円 自損事故保険:人身傷害補償特約で補償されます |
残念ながら見積もりでは細かい指定ができず、車両保障ありの方に『対物全損時修理差額費用補償特約』を付けることができませんでした。付けた場合は少し値段がアップしますが、Bのみ対物全損時修理差額費用として50万円の補償が付けられます。
まず目についたのが21歳の保険料の高さです。初めて加入する場合はノンフリート等級が低いので高くなってしまうのは仕方ありませんが、ここまで高くなってしまうとは思いませんでした。
3,000㎞と5,000㎞では、車両保障なしで約1万6,000円差です。車両保障ありだと約2万4,000円。26歳、30歳にもなると少し安くなり、3,000㎞と5,000㎞の価格差も車両保障ありで6,000~7,000円、車両保障なしで1万2,000~1万3,000円の差になります。
年齢が上がるにつれて保険料そのものの値段も下がってきますし、距離による差も少なくなってくるのはどの保険会社も一緒ですが、21歳と26歳の価格差の激しさは印象深いです。もっとも、全体としての保険料は他社と比べて高いとは思いません。ただ、21歳時点では、親か同居親族の家族運転補償契約等で入らせてもらう方がいい気がします。
総合まとめ
細かい割引制度にはあまり力を入れていないようで、一見「割安でないのでは?」とも思えますが、全体として価格を低く抑えられるので保険料を安く抑えたい人は検討の価値ありです。最大の特徴である24時間365日事故対応にも惹かれるのはあるので、候補の一つとして検討してはいかがでしょうか。
※2018年9月14日時点の内容です。以降の更新情報はそれぞれのサービスを参照してください。