AIG損害保険会社(旧富士火災海上保険)の「くるまの保険ベリエスト」を徹底分析
「ひとつ上を行く自動車保険」というキャッチコピーのAIG損保(旧富士火災)のベリエスト。「こんな自動車保険があったら」という顧客の声に応えた保険とのことですが、どんなところが「ひとつ上」をいっているのか? 補償の特徴や付帯サービスの内容を詳しく見てみます。
主な補償内容
相手方への補償 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・相手車全損時臨時費用特約 |
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ケガの補償 | ・人身傷害保険特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・車両搬送費用特約 ・車両搬送時諸費用特約 ・車載身の回り品補償特約 ・車両全損時諸費用特約 ・事故時レンタカー費用特約 |
上記の基本プランの他に、べリエストAセット、ベリエストBセット、ON/OFFセットがあり、1つでも複数でも組み合わせることが可能です。
介護費用特約 | ・約款に定める1級から9級の後遺障害を被り、かつ保険会社の定める介護状態になった場合に支払われる ・休業保険金 |
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福祉機器等取得費用特約 | ・福祉車両や電動車いすなど福祉機器の取得が必要と認められた場合、300万円を限度に支払われる |
携行品特約 | ・携行品1個(1組)あたり10万円限度 ・保険期間1年につき30万円限度 |
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日常生活賠償責任特約 | ・保険金額:無制限 |
休業お見舞い(所得補償特約) | ・契約時有職者であること ・休業保険金 ・臨時費用保険金 |
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対物事故時の代車費用5日間特約 | ・日額5,000円(5日間限度) ・車両保険セットされた契約の場合 ・代車費用特約(代車借入条件付実損払い方式)の特約を選ぶことも可能 |
また、【選べる保障】として、弁護士費用特約(自動車)・車両保険・搭乗者傷害保険もあります。
目を引くのは、ベリエストAセットの「介護費用特約」と「福祉機器等取得費用特約」、ON/OFFセットの「休業お見舞い(所得補償特約)」。死亡や一定期間就業不能、要介護状態になるような大きな被害を受けたときに頼りになりそうな補償です。もちろん、手厚いぶん、保険料も高くなってしまいますが……。
事故対応
初期対応受付時間 | ・24時間365日 ・深夜・休日でも初期対応 |
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事故対応体制 | ・富士火災の社員が常駐 ・安心コール1(希望があれば事故受付完了から1時間以内に初期対応の状況報告) ・事故後ご自宅訪問(希望があれば事故受付完了から48時間以内に担当スタッフが自宅へ訪問) ・ロードレスキュー |
事故の受付時間は9:00~21:00の保険会社が多く、「オペレーター → 担当者」の順で応対されるの一般的ですが、富士火災では社員が常駐し、深夜・休日でも平日と同じ対応をしてくれます。1時間以内の初期対応状況のお知らせや、希望すれば48時間以内に担当スタッフが自宅を訪問してくれるサービスもあります。
主なロードサービス
車へのサポート | ・レッカー・搬送業者の手配 ・ガス欠(燃料10リットル限度・年1回)、バッテリー上がり(年1回) ・現場応急対応〈パンク、インロック、ガス欠、オイル・冷却水補充、30分程度の応急修理〉 ・臨時帰宅手段・宿泊施設のご案内 |
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サポート拠点 | ・全国約211ヶ所 |
人へのサービス | ・メディカルアシスト(医療機関の案内や、医療相談など) |
ロードサービスについても、「トータルアシスト自動車保険」との違いはありません。
2015年10月の改訂で、「トータルアシスト自動車保険」のレンタカー費用に関する補償が見直され、車両保険なしでも、レンタカー費用を補償する特約がつけられるようになりました。この点も「トータルアシスト自動車保険」と同様です。
全体を通して
手厚いセット補償のほか、深夜や休日でも富士火災の社員がスピーディに事故対応をしてくれるところに「ひとつ上をいく」安心感があるのでしょう。代理店経由の保険ですので保険料だけで比較すると厳しいですが、安心感を得たい人は選択肢に入れていいと思います。一括見積は可能なのでまずは見積もってみるといいでしょう。