自動車保険一番安いのはどこ?比較のポイント

自動車保険は保険料の差が比較的激しい保険商品です。補償内容がまったく同じ条件でも保険会社によって数万円の差になることもあります。保険料は個別に見積もりを出してみないとわかりませんから、自動車保険選びは複数の見積もりをとるのが必須と言えます。

見積もりの結果、いちばん安いところを選ぶことになりますが、補償内容は同じでも、事故対応やロードサービスなどのサービス部分で違いがあることも。

そうすると、一概に安いから絶対良いとも言えなくなってきます。保険料を比較することは当然ですが、それは自動車保険にとって重要な点をおさえたうえでやるべきだということなのです。

自動車保険の比較のポイントについて、あらためて整理してみました。

目次

価格と補償内容は一括見積などで条件を揃えて比較

まず、価格(保険料)です。同じ条件(補償内容)で見積もりをしてみましょう。ダイレクト型の保険会社なら、ネットで見積もりを調べることもできますし、一括見積サイトを利用するのも簡単です。

保険会社によっては、まったく同じ条件にできないこともありますが(たとえば年齢条件の区切り方が違うなど)、できるだけ揃えることで価格を比較することができます。

年齢条件は、高くするほど保険料は安くなりますが、安くなる度合いは保険会社によって違ってきます。そういったところは見積もりを比較してみてはじめてわかることです。

補償内容は、保険会社によって自動的に付帯される特約などがあり、一見同じに見えても細かな点で異なっていることがありますから、よく注意してください。

たとえば弁護士費用特約など、「弁護士に示談交渉を依頼したとき、費用を補償してもらえる特約」くらいの理解だと、細かい条件の違いに気づかないことがあります。同じ名称の特約でも、「事故で入院した場合にのみ使用できる」ものであったり、法律相談の費用を示談交渉の補償額に含む場合と含まない場合があったりするなど、微妙な違いがあります。

ロードサービスも各社によって内容に違いあり

ほとんどの自動車保険に付帯しているロードサービスも、同じように見えて違いがあります。おもに以下のような点に注目して比較してみましょう。

ガス欠の際の給油サービス無料の場合と、ガソリン代の実費がかかる場合とがあります。 保険加入後、2年目からは無料(1年目は有料)というところも。
レッカー移動の距離レッカー移動サービスを、無料でやってもらえる距離に違いがあります。おおむね50kmまであれば安心だと言われています。
帰宅費用、宿泊費の補償事故で車が使えず、別の交通機関の費用がかかった場合や、帰宅できずに宿泊を余儀なくされた場合、その費用を補償してもらえるかどうかは保険会社によって対応が異なります。

事故対応など、サービス面の違いも見ておきたい

いざ事故が起きたとき、どのような対応をしてもらえるかが、自動車保険の真価と言えます。サービス面の違いは、事前にはなかなかわかりにくいため、完璧な比較は難しいのですが、重要なポイントです。

保険会社のサイトやパンフレットなどを見ると「24時間365日受付」などといったコピーが見受けられます。これは、現在ではほぼすべての保険会社がそうなっていると思います。ただし、これは事故の連絡の「受付」はいつでもしていますよ、ということであって、実際の「事故対応」が、真夜中や休日もやってくれるかというと、保険会社によって違いがあります

事故「受付」ではなく、事故「対応」(処理)はどうか、という観点で比較する必要があります。

たとえば、アメリカンホームですと、平日・休日に関係なく、21時までに受付した事故については、その日のうちに対応して報告をくれる旨がサイトに記載されていました。この点、別のある保険会社では当日報告ができる受付は「17時まで」となっていましたので、この2社で言えば、アメリカンホームのほうが、事故対応の受付時間が長く、優れていると言えます。

ほかにも、対応のしかた(専任の担当者をつける、等)にも特色があります。セコム損保はスタッフが現場にかけつけてくれるサービスがあります(実際問題、それが役立つかはわかりませんが、気持ちのうえで安心感があるという人もいるでしょう)。そういった点も比較の手掛かりになると思います。

申し込みは通販で?代理店で?販売方法によっても違いが

自動車保険は、保険会社の代理店を通じて加入する従来型のものと、直接、ネットなどのオンラインで加入できるダイレクト型とがあります。補償内容そのものには影響しませんが、価格や、加入までの流れに違いがありますので、少し意識しておく必要があります。

メリットデメリット
代理店型・車の購入などと合わせて手続きができるので簡単 ・一人の担当者がその後もいろいろ対応してくれる ・対面で説明してもらえる・代理店の手数料があるため、保険料がやや高くなる ・兼業代理店は保険の専門家でないため、相談しても内容が的確でない場合がある
ダイレクト型型・保険料が安い ・ネットで手続きができるので気軽で簡単・担当者の顔も見えず、補償内容などは自分で調べて決める必要がある ・標準から大きく外れるケースでは見積もりや加入ができないこともある
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