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共栄火災の「KAPくるまる」を徹底分析

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    共栄火災の自動車保険『KAPくるまる』は、インターネット上では販売していない代理店型の保険です。そのためウェブ上では情報を集めにくく、複数社を短期間で比較したい人には不向きかもしれません。保険代理店を間に挟んできちんとした商品説明を受けてから検討する商品です。

    どんな補償内容になっているのか、詳細を調べてみました。

    主な補償内容

    相手方への補償・対人賠償責任保険
    ・対物賠償責任保険
    ・対物超過修理費用補償特約
    ケガの補償・人身傷害保険
    ・無保険車障害補償特約
    ・搭乗者傷害保険
    ・搭乗者傷害保険の死亡保険金・後遺障害保険金支払に関する特約
    ・ペットくん(人身傷害保険のペット搭乗中補償特約・入院時ペット諸費用補償特約)
    車の補償・一般車両保険
    ・「車対車+A」車両保険(自損事故カバー無し)
    ・車対車事故免責ゼロ特約
    ・車対車・車両全損時一時金特約(一律10万円)
    ・車両全損時臨時費用補償特約(MAX20万円)
    ・車両超過修理費用補償特約
    ・車両新価保険特約
    ・車両保険の無過失事故に関する特約
    ・車両保険の代車費用に関する特約
    ・車内携行品補償特約
    ・地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約
    自動車付帯の補償・他車運転危険補償特約
    ・弁護士費用等補償特約
    ・ファミリーバイク特約
    ・日常生活個人賠償責任補償特約
    ・自転車傷害補償特約

    良くも悪くも一般的な補償内容で、自動車保険として可も不可もつけにくい商品です。

    特徴の一つとして、車の使用目的区分がない(=自家用車でも事業用車でも保険料が変わらない)ことが挙げられますが、逆に言えば、自家用・レジャー用にしか使わない人にとっては割高ということです。

    他に、契約期間を2年・3年とする長期分割払い(年払・月払)の契約方式を選択すると翌年2%割引になるというものがあります。ずっと同じ会社での契約を決めている人にとってはメリットかもしれません。

    こちらでこれはいいなと思ったのが、長期契約時のゴールド免許の取り扱いです。契約開始時にゴールド免許であった場合、途中で免許の色が変わっても契約期間中はゴールド免許料金が適用されるというものです。補償開始時には補償の範囲内だったけれど、その後結婚等による別居等で補償対象外となった方が手続きをしていないうちに事故を起こしてしまった場合、本来ならば補償範囲外として保険金はおりませんが、その部分をカバーしてくれる制度もありその部分に関しては忙しい人にはありがたいと思いました。

    事故対応

    初期対応受付時間24時間365日
    インターネット事故受付なし
    事故対応体制・自動車事故初期対応サービス(土・日・祝午前9時~午後10時、平日午後5時~午後10時)
    ※当日午後8時までに連絡のあった事故を対象

    事故経過の連絡も電話のようです。事故後病院等電話に出られない状況もありますので正直全て電話オンリーというのは近年ではあまり親切とは言えないと思いました。せっかくのスマートフォンアプリも単に電話を描けるだけの機能のようです。逆にインターネットやスマートフォン、パソコンの操作に馴染みが無い人には心強いのかもしれません。パンフを見る限り事故対応体制が昨今の他のダイレクト型の商品に比べてかなり心細い状況ですね。受付自体は24時間365日となっていて電話でのアドバイスなどは対応頂けるようですが、事故の相手方との交渉は上記時間帯にならないと動いて貰えない印象です。例えば、平日の昼間に事故に遭ってもすぐに駆けつけてくれる訳ではなさそうですし、水曜日の夜8時半に起こした事故に対しては、木曜日の午後8時までに受け付けた無いように対して金曜日の午後5時~10時に相手方に連絡等の対応をするということでしょうか。相手もほぼ同条件の時代なら問題無かったでしょうが、相手方の保険会社は担当者がすぐに駆けつけてこちらが示談交渉を迫られる立場になったらと思うとかなり不安があります。

    主なロードサービス

    車へのサポート・車両搬送・引上作業補償特約(会社指定の最寄りの修理工場までのレッカー費用、それ以外は200㎞までの搬送を15万円まで補償)
    ※専用ダイヤルに電話をした上で、保険会社指定の修理工場等に搬送する場合は、上記補償限度額を超過する費用については保険会社負担。搬送距離無制限
    ・故障現場修理サービス(30分以内)
    ・修理後車両搬送費用サービス
    ・修理後引取り費用サービス
    サポート拠点全国70ヵ所
    人へのサービス・宿泊費用サービス(1名につき1万円まで)
    ・緊急時移動費用サービス(自宅等から直線距離で20km以上遠方において、契約者の車が事故や故障により自力走行不能となった場合)
    1名につき2万円まで、レンタカーは1台2万円まで
    ※帰宅費用サービスと宿泊費用サービスは、いずれか一方のサービスの利用に限る

    保険会社指定の修理工場へのレッカー移動は実質無料。それ以外は200㎞までの搬送費用を15万まで補償とのことですが、距離に関しては安心ですが、15万でどれだけ移動可能か分からないので表記として不親切な感じは否めません。

    保険料・割引

    割引・運転者本人・夫婦限定割引
    ・運転者家族限定割引
    ※家族プラン割引(50歳以上の契約者・20歳同居子供等で全年齢補償)
    ・新車割引
    ・福祉車両割引
    ・ハイブリッドカー・電気自動車割引
    ・リサイクル部品使用特約
    ・ノンフリート多数契約割引
    ・複数所有新規割引
    ・長期有料契約割引
    ・ちょうき安心(契約期間を2年・3年とする長期分割払いの契約方式)

    走行距離の運用区分は言及なし。使用用途の区分も無しを謳っているところからも走行距離による保険料格差はないと思われます。割引は、保険料算定時に自動で割り引かれるタイプなのであまり割引で得をした印象にならない点が残念ですね。

    【見積条件】

    年齢:21~25歳、26~29歳、30歳以上
    車種:トヨタ アクア(1500L NHP10)
    初年度登録:平成29年7月~
    運転者:契約者のみ
    免許:ゴールド
    保険期間:1年

    プランA:車両保険なしB:車両保険(一般)あり
    保険料(年払い)21歳以上:124,740円
    26歳以上:89,640円
    30歳以上:68,830円
    21歳以上:254,410円
    26歳以上:175,410円
    30歳以上:141,180円
    割引新車割引、ハイブリッド車・電気自動車割引、ゴールド免許割引
    車の補償なし車両保険:200万円
    免責金額:5~10万円
    相手方への補償対人賠償責任保険:無制限
    対物賠償責任保険:無制限
    ケガの補償人身傷害補償特約:3,000万円
    無保険車傷害保険:2億円
    自損事故保険:人身傷害補償特約で補償されます

    車両保障ありの方に『対物全損時修理差額費用補償特約』をつけられた場合は数千円値段がアップしますがBのみ対物全損時修理差額費用として50万円の補償がつけられます。全体的に目についたのが年齢問わず保険料の高さです。代理店型の場合多少高くなるとは思いましたが、正直ここまで高くなってしまうとは思いませんでした。走行距離及び使用用途による保険料算定はありませんので、業務用自家用兼で使い、長距離も走るという方は良いのかもしれませんが、自家用のみ使用で走行距離もあまり無いという方には許容し難い保険料価格が出てしまいました。

    総合まとめ

    やはり保険料が高めなため、使用区分のことも考えると自家用車と事業用車の使用区分があいまいな自営業者でお金に余裕があってPC操作が苦手なご年配の方、自分で細々とした手続きをやりたくない方、そういった手続きが苦手な方に向いている商品だと思いました。細々としたことは自分でやるから必要な補償を出来るだけ安い価格でと考える方には向いていないですね。少々このクイックレスポンスな時代においては事故対応等がスローペースな印象を受けるので、初期対応で相手も同条件で無い限り示談交渉が必要な事故の場合は不利になりそうな気がしてなりません。そういう意味では価格に見合った価値を提供しきれているかは疑問が残ります。

    ※2018年9月14日時点の内容です。以降の更新情報はそれぞれのサービスを参照してください。

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