三井ダイレクト損保の「総合自動車保険」を徹底分析
三井ダイレクト損保は三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社を中核とする「MS&ADインシュアランス グループ」の一員です。
2015年10月1日以降の契約より、補償内容や保険料算出に用いられる項目の見直し等の商品改定が行われました。
主な補償内容
相手方への補償 | ・対人賠償保険(自動セット) ・対物賠償保険(自動セット) ・対物超過修理費用特約 |
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ケガの補償 | ・人身傷害保険 ・搭乗者傷害保険 ・無保険車傷害保険(自動セット) ・自損事故傷害特約 ・ファミリー傷害特約 ・搭乗者傷害Wケア ・搭傷死亡等対象外特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・車対車免責ゼロ特約 ・身の回り品補償特約 ・事故付随費用補償特約 |
自動車付帯の補償 | ・弁護士費用補償特約 ・レンタカー費用特約 ・ファミリーバイク特約 ・被害者救済費用特約(2018年7月1日以降の契約で自動セット) |
MS&ADインシュアランスグループの経験と実績を活かした「三井の解決力」に自信を持っています。たとえば、三井住友海上と同じ事故受付センターを活用し、事故状況の確認にあたっては、全国各地の 調査会社と提携、必要に応じ当事者との面談も含めた対応を行ってくれます。
また、車両の損害確認では、全国各地の鑑定人・鑑定事務所のほか、三井住友海上やあいおいニッセイ同和損保とも提携し対応を行なうなどをしており、評価したいところです。
『ケガの補償』に記載した「搭乗者傷害Wケア」とは、自動車事故でケガを負ったときに受け取れる医療保険金が2倍になる「搭傷医療倍額支払特約」と、18歳未満の未婚の子どもがいる人が事故で死亡、または重度の後遺障害を被って搭乗者傷害保険の支払対象となる場合に、1名につき500万円を育英費用保険金として受け取れる「搭傷育英費用補償特約」がセットになった補償のことです。
なお、搭乗者傷害保険の医療保険金は、傷害を被った部位や症状に応じた金額が支払われる方法から、先述の商品改定により、部位・症状にかかわらず一律10万円が支払われる方法に変わりました。 ただし、「入院または通院日数の合計が5日以上の場合」という支払条件に変更はありません。
その他に、レンタカー費用補償特約が、車両保険をセットしていない契約についてもセットできるようになるなどの商品改定が行われました。
事故対応
初期対応受付時間 | 9:00~19:00 |
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インターネット事故受付 | あり |
事故対応体制 | ・専任担当者&チームスタッフ ・被害事故専任担当 ・三井住友海上火災保険株式会社やあいおいニッセイ同和損害調査会社とも提携し対応 ※ ※車両の損害確認の場合など |
自分に賠償責任が発生しない被害事故の場合、被害者側の保険会社は契約者に代わって相手方との交渉を行うこと(示談代行)はできませんが、同社では「被害事故専任担当」という専任スタッフが相談にのってくれる体制を敷いています。
主なロードサービス
レッカーサービス | 三井ダイレクト損保が指定する最寄りの修理工場の場合は距離制限なく無料 ※契約者が修理工場等を指定する場合は50kmまで無料 |
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車両トラブル緊急対応 | ・キー閉じ込み :カギ開け ・バッテリー上がり:エンジンの再始動(保険期間中に1回を限度) ・パンク:スペアタイアへの交換作業 ・落輪引き上げ:2万円(税込)までの落輪引き上げ ・雪道でのスタック:走行可能な場所への引き出し作業 ・ガス欠:10リットルのガソリン搬送(ガソリン代有料) ・その他の作業:30分程度の簡易作業 |
サポート拠点 | ・全国約3,800ヶ所 ※2018年4月現在 |
契約2年目以降のサービス | ・ガソリン10リットルサービス ・レンタカー12時間サービス |
先述した商品改定により、各種ロードサービスの内容が変更(拡充・追加・廃止・縮小)されました。
主に拡充・追加されたのは、レッカーサービスと車両トラブル緊急対応サービスで、レッカーの無料牽引距離は、利用者が指定修理工場を指定する場合、30kmから50kmへと拡充。車両トラブル緊急対応は、雪道でスタックした場合の車両の引き出し作業が無料サービスに追加されました。
一方で、宿泊費用サービス、帰宅費用サービス、車両搬送サービスは廃止となり、車両保険の特約「事故付随費用補償特約」に一本化されました。また、バッテリー上がりのジャンピング作業は、「90日に1回」から「保険期間中に1回」に見直されています。同じく、ガス欠時のガソリン10リットルサービスの利用回数も変更しているため、利用時には注意が必要ですね。
保険料・割引
走行距離区分 | 2018年7月1日以降の契約 | ・3,000km以下 ・3,000 km超~5,000km以下 ・5,000km超~7,000km以下 ・7,000km超~1万km以下 ・1万km超~1万2,000km以下 ・1万2,000km超~1万5,000km以下 ・1万5,000km超~1万5,000km以下 ・1万5,000km超 |
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2015年10月1日~ 2018年6月30日の契約 | ・5,000km以下 ・5,000 km超~1万km以下 ・1万km超~2万km以下 ・2万km超 | |
ノンフリート等級別料率制度 | ・年齢問わず補償 ・21歳以上補償 ・26歳以上補償 ・35歳以上補償 | |
割引 | ・インターネット契約割引:最大1万円(継続契約は3,000円) ・eサービス(証券不発行)割引:500円 ・新車割引 ・ECO割引 ・セカンドカー割引 ・ASV割引 ・車両保険セット割引 ・ご紹介割引:2,000円 ・はじめて継続割引(割引率1.0%)、2回目継続割引(割引率1.5%)、長期継続割引(割引率2.0%) |
商品改定により、保険料水準の見直しや、運転免許証の色・前年走行距離区分・地域区分〔契約車の登録地(ナンバープレート)〕に基づく、保険料の算出項目が追加されました。また、継続した契約年数に応じて保険料を割り引く、継続割引(最大で2.0%割引)の新設もポイントです。
インターネット契約割引(新規の契約)は、保険料に応じて割引額が変わります。たとえば、契約する保険料が12万円以上(年払の場合)のときは、割引額1万円が適用されます。保険料が高くなりがちな、初めて自動車保険を契約する人や等級が低い人にはメリットになる場合もあるかも知れません。
では、車両保険あり/なしの2つのプランで見積もってみましょう。
【見積条件】
車種:トヨタ アクア(1500 L・NHP10) 車検:平成27年4月~ 運転者:契約者のみ 免許:ゴールド 補償される運転者:記名被保険者のみ(本人限定) 地域:東京 走行距離:5,000km以下
プラン | A:車両保険なし | B:車両保険(一般)あり |
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保険料(一時払) | 公式サイトで見積もってみる | |
割引 | インターネット割引(変動)、eサービス(証券不発行)割引500円、ECO割引 | |
車の補償 | 車両保険:200万円 免責金額:5万-10万円 | |
相手方への補償 | 対人賠償保険:無制限 対物賠償保険:無制限 対物超過修理費用特約 | |
ケガの補償 | 人身傷害保険:3,000万円(一般タイプ) 無保険車傷害特約:2億円 | |
その他の補償 | 弁護士費用補償特約 他車運転特約 |
※商品の詳細は、同社webサイト・約款のしおり(普通保険約款・特約)等で必ずご確認ください。
取扱代理店:株式会社ウェブクローム 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-5 いずみ日本橋ビル2階
※株式会社ウェブクロームは、三井ダイレクト損害保険株式会社の保険契約締結の媒介を行うもので、 保険契約締結の代理権・保険料領収権および告知受領権はありません。
※保険契約の締結に際しましては、ご自身で三井ダイレクト損害保険株式会社のWEBサイト から告知事項を入力の上、保険契約の申し込みを行っていただきますようお願いいたします。
※同商品の詳細は重要事項説明書等で必ずご確認ください。
※三井ダイレクト損保の自動車保険(総合自動車保険):16m20(1612)
人件費や印刷費用等の事務コストを徹底的に削減することで、納得の保険料を実現しているようです。事故対応やロードサービスなど、他にも比較すべき点はありますが、候補として検討してみていい保険だと思います。
ちなみに、現在「クルマ生活応援サービスクラブオフ」という期間限定のキャンペーンをやっているようです。国内外の宿泊施設やレジャー施設などの優待対象施設を特別割引価格で利用できるサービスですので、見積もりするなら受けてみてはいかがでしょうか。
※2018年9月12日時点の内容です。以降の更新情報はそれぞれのサービスを参照してください。