自動車保険にはいつ入るのがベスト?加入のタイミングや入り方の基本知識

自動車保険の加入や更新には、適切なタイミングというものがあります。もちろん、いつ加入しても結構なのですが、次のことを知っておくと、ロスを防ぐことができます。

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補償が始まる「始期日」を設定する

新規で自動車保険に加入するなら、新車でも中古車でも、納車の日には補償がある状態にしておきましょう。補償の始まる日のことを保険の「始期日」といい、通常、始期日の午後 4時から補償がスタートします。保険の申込手続きを早めにして、始期日を納車日当日や前日に合わせておけば大丈夫です。

購入した車の販売業者が保険の代理店もしていて、購入ついでにそこで加入するなら、業者に任せておけばOKです。納車に間に合うようにきちんと調整してくれるでしょう。自分で自動車保険を探すときのみ、納車日に間に合うように始期日を設定することが大切です。

既に自動車保険に加入しているなら、更新手続きは 2~ 3ヶ月前からできます。同じ会社で更新する場合も、別の会社に乗り換える場合も気をつけることは同じです。

必要になる書類と手続きの簡単な流れ

任意保険の申込に必要なものと、手続きの流れについて基本的な流れを見ていきましょう。

契約に必要なもの

■新しく保険に加入する場合
運転免許証、車検証、持っている人は中断証明書、クレジットカードなど決済するもの

■更新する場合、または他社へ乗り換える場合
運転免許証(期限も確認)、現在の保険証券、(車検証)、クレジットカードなど決済するもの

車検証は必ず必要になります。新車の場合は、自動車販売業者の担当者と連絡を取り、車検証ができあがったらすぐに入手できるように手配しておきたいものです。

申し込みの流れ

始期日に間に合うよう、書類を提出(郵送)、またはインターネットで申込します。納車日当日でも間に合わせることは不可能ではないですが(代理店経由で契約した保険会社の場合)、万一の不備解消まで考え、余裕をもって手続きしたいものです。

手元に保険証券が届いていなくても、契約の手続きが完了していれば補償は開始しています。また、最近は紙の保険証券を発行せず、 web証券を選択することもできます。

保険の名義は運転する人で

所有者と運転する人の名義が違う場合は、保険加入時にその旨の申し出が必要です。夫名義の車を妻が運転する場合などが代表例でしょうか。親族であれば問題なく契約できるでしょう。

ローンを組んで車を購入すると、ローンの支払い中は所有者がディーラーやローン会社になります。この場合も保険の契約は問題ありません。

しかし、個人間の売買の場合、名義変更を済ませてから譲渡し、保険も契約するのが望ましいのですが、元の所有者がローンを返済中の場合など、名義変更ができないケースもあります。

そうした手続き上の煩わしさを考えると、代理店での契約が良いでしょう。車検証のコピーに「実態上の所有者は○○です」のように一筆添えることで対応してもらえます。インターネットでの契約は、車検証のみでの判断になるため難しいかもしれません。

保険料の負担を抑えたいなら一括払がおすすめ

保険料の納付方法は、クレジットカードによる決済、振込、口座振替、集金(代理店に直接現金で払う)などから選ぶことができます。あまり気にすることではありませんが、口座振替で保険料を払い込む場合、保険会社によっては補償が先にスタートし、翌月保険料が引き落としされることもあります。

ちなみに、少しでも出費を抑えたいと思うなら、月払よりも一括払がおすすめです。自動車保険に限ったことではありませんが、保険は毎月払よりも一括払のほうが割安で済むものです(*)。

月払で知っておきたいのはそれだけではありません。入金が滞り、それが 3ヶ月続くと補償がなくなるうえ、保険料が落ちなかった初めの月にさかのぼって「契約解除」されてしまうのです。その後、あらためて加入するときも等級を引き継ぐことはできません。

(*)あくまで自動車保険での一般論です。安くなるからといって、なんでもかんでも一括払がお得かというと、それはまた別の話です。

さいごにひとつ

車を買い替えた場合は新規契約にする必要はありません。今ある自動車保険で「車両入替」という手続きをすれば大丈夫です。納車日が決まり、車検証ができたら加入中の保険会社に連絡しましょう。

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