自動車保険の保険料を安くできる6つのコツ

さまざまな要素がからみあって決まる自動車保険の保険料。これを少しでも安くするためのいろいろなポイントを紹介します。

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人身傷害補償保険を「契約車両に乗車中のみ」に

人身傷害補償保険の補償内容をよく見てみて下さい。契約する車以外に、他車に搭乗中の場合や、歩行中に受けた被害なども補償される形になっていませんか?

補償範囲が広いと安心ではありますが、保険料は高くなってしまいます。人身傷害補償保険の対象を「契約車両に乗車中のみ」にすることで保険料を下げることができます。

他の車に乗っているときや、歩行中などの事故が心配になるかもしれませんが、歩行中は基本、被害者になるケースですので、相手方の保険があります。他の車に乗せてもらう・または運転する場合も、その車の保険がありますので(契約による場合がありますので、このときは確認したほうがいいかもしれませんね)、過剰に不安に思う必要はないのではと思います。

車の利用状況に応じて「本人限定」などに

次に注目したいのが「運転者範囲」です。

  • 本人限定
  • 本人+配偶者
  • 本人+同居の親族

など、補償される運転者の範囲が広がるほど保険料は高いので、ここを実態に合わせて絞り込むことで保険料は抑えられます。

もちろん、しばしば配偶者も運転するのに、本人限定にしてしまうと、これは必要な補償を削ってしまうことになるのでおすすめできませんが、時とともにライフスタイルは変化していくはずです。去年まではそうだったけど、今年からはそうではない、ということもあるでしょう(たとえば子どもが独立して家を出たので、等)。毎年の更新時期に、運転者範囲を見直してみると良いと思います。

同様に、年齢条件も実態に合わせて変更しましょう。

年間走行距離が少ないなら保険乗り換えのチャンス

更新前に、ここ1年を振り返って「あんまり車に乗らなかったなあ」と思ったら、見直しのチャンスかもしれません。

というのも、保険会社によっては、年間走行距離によって割引を設けているところがあるからです。走行距離が少ない人は、車に乗る機会が少ないのですから、事故のリスクも減るという考え方です。

生活環境や車の利用スタイルが変わって年間走行距離が少なくなった、という人は、いちど走行距離割引のある保険会社で見積もりをとってみましょう。今と同じ補償内容で、保険料だけが安い保険が見つかるかもしれません。

反対に、走行距離割引のおかげで安い保険に入っていたけど、走行距離が増えてしまったというときは、「今の保険会社で、走行距離割引が適用されない」ために、かえってほかより高くなってしまうケースがあるかもしれません。そんなときも、他社の保険料の見積もりをとって比べてみることで、少しでも保険料の値上がりを抑えることができる可能性があります。

保険料の支払い方法を変えて割引

保険料は月払いで払っていますか? もしそうなら、年払いの一括にすることで少し割引があります。

保険会社によりますが、5%ほど割り引かれることが多いようです。少しでも保険料を安くしたいとき、ささやかですが確実に下げられますので、検討してみて下さい。

長期契約で等級ダウンによる値上がりを抑える

自動車保険は1年ごとの更新が原則。ですが、保険会社によって2~3年ぶん継続することを前提にした長期契約も可能です。長期契約をしても、支払いは1年ごとで構わないので、3年分の保険料を一括支払いで求められるということはありません。

長期契約では、保険料が割り引かれるということはないのですが、「契約期間中の事故で等級が下がらない」というメリットがあります。

正確には、たとえば3年契約したら、この3年をまとめて1つの契約期間と考え、等級ダウン事故があっても、実際にダウンするのはに3年の契約期間が終了した次の契約期間になります。しかも、この3年間は、事故がなかった場合と同様に等級が上がっていくのです。

現在7等級の人が、等級ダウン事故を起こして場合、1年契約のときと3年契約の場合では等級がどう変化するかを見てみましょう。

契約期間等級の変化
1年目2年目3年目4年目
1年7等級4等級5等級6等級
3年7等級8等級9等級6等級

4年目では同じ等級になっているので、最終的には一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、1年契約ですと2~3年目は4~5等級に下がっているので、この間、保険料が上がっています。

対して、3年契約だと2~3年目はむしろ8~9等級と等級が上がって保険料は下がっているのです。

このように、事故があった場合は、長期契約をしていたほうがトクになります。

等級の引き継ぎでおトクに

高い等級ほど保険料は安くなり、車を買い替えた場合なども等級は引き継がれます。

そして、この等級、実は家族間に引き継ぐことができます。条件として同居している必要がありますが、配偶者や子どものほか、親戚などでもOKです。親が車に乗るのをやめて廃車にし、子どもが買った新車に保険を継承する、といったことができ、このとき、等級は親のものが引き継がれるのです。

子どもの自動車保険は親の高い等級が適用されるのでおトクですね。

また、親の車を廃車にせずに乗り続ける場合でも、自動車保険は年齢が高いほうが保険料が安くなることを利用して、子どもに高い等級の保険を引き継いで、親が新しく保険に入りなおすことで、親の保険料自体は上がりますが、子どもの保険料は6等級で新規に入るよりも安いため、家族全体ではトクをするということもあるのです。

また、新規契約では等級は6からスタートしますが、例外として、2台目の契約である場合、一定の条件(1台目が11等級以上であるなど)で7からのスタートになる場合があります。先の、親の等級を引き継いだケースで、条件があれば、セカンドカーの等級アップを適用してさらに安くすることができます。

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