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全労済の「マイカー共済」を徹底分析

    出資金を支払い、組合員になることで加入できる全労済の自動車総合補償共済です。共済なので民間保険よりは割安というイメージがありますが、免許証の色や年間走行距離に応じて掛金が変わる仕組みではないうえ、マイカー共済は各種割引も多いとは言えないため、保険料だけで勝負するとダイレクト型自動車保険に軍配が上がりそうです。

    そうなると、基本補償や事故対応力で勝負ということになりますが、どのような内容になっているのでしょうか。詳しく調べてみました。


    主な補償内容

    相手方への補償・対人賠償
    ・対物賠償(対物超過修理費用補償付き)
    ケガの補償・人身傷害補償(自動車事故傷害見舞金付き)
    ・搭乗者傷害特約
    ・自損事故傷害特約
    車の補償・車両保険
    ・付随諸費用補償
    ・新車買替特約
    ・補償額限定一般補償
    自動車付帯の補償・弁護費用補償特約
    ・他社運転危険補償
    ・無共済車傷害
    その他の補償・自転車賠償責任補償特約
    ・交通事故危険補償特約

    基本補償の人身傷害補償に、別枠で「自動車事故傷害見舞金」がセットされています。事故で死亡したときや後遺障害が残ったとき、また手術したときなどに受け取れる補償で、症状に応じて支払われます。

    人身傷害補償を付帯しない場合は、自動的に「搭乗者傷害特約」と「自損事故傷害特約」がセットされる設計です。

    車の補償にある「付随諸費用補償」とは、代車費用、修理工場からの運送費、宿泊・帰宅費用、身の回り品補償が一つになったもの。セットになっているのは嬉しいですが、他社では無料のロードサービスに含まれている補償もあるだけに、評価が分かれるところでしょう。

    事故対応・ロードサービス

    初期対応受付時間9:00~19:00
    インターネット事故受付なし
    事故対応体制専任担当者
    車へのサポート・レッカーサポート(無料けん引30kmまで)
    ・バッテリー上がり
    ・パンク(スペアタイヤ交換)
    ・ガス欠対応(10リットルまで無料。契約期間中1回)
    ・インドアロック
    サポート拠点全国約78ヶ所

    全国78ヶ所、約850名の専門スタッフが待機しているとの触れ込み。ホームページ上でアピールしているのはごく基本的なことで、文面から他共済や民間保険との差を見出すのは難しいです。

    ロードサービスは非常にシンプルなもの。前述した通り、他社ではロードサービスに含まれている補償(宿泊・帰宅費用など)が特約群に入っているため、サービスそのものを比較すると頼りなく見えます。無料レッカー移動も30kmと少なめ。

    保険料・主な割引

    ノンフリート等級別料率制度・年齢問わず補償
    ・21歳以上補償
    ・26歳以上補償
    ・30歳以上補償
    ・35歳以上補償
    割引・運転者家族限定特約
    ・子供特約
    ・新車割引25ヵ月以内
    ・ABS装着車割引
    ・福祉車両割引
    ・ハイブリッド車割引
    ・盗難防止装置装備車割引
    ・複数契約割引
    ・セカンドカー割引

    割引も民間医療保険に比べると最低限のものしかありません。なかには一律1万円クラスのインターネット割引もあるだけに、掛金を重視する人には物足りないでしょう。

    車両保険あり/なしで実際に見積もってみました。

    【見積条件】

    年齢:30歳以上補償、35歳以上補償
    車種:トヨタ アクア(1500 L・NHP10)
    車検:平成27年4月~
    運転者:契約者のみ
    補償される運転者:運転者のみ
    乗車地域:沖縄以外

    プランA:車両保険なしB:車両保険あり
    掛金30歳:6万1,550円
    35歳:5万8,570円
    30歳:12万5,690円
    35歳:11万9,750円
    割引運転者家族限定割引
    車の補償 車両保険:200万円
    免責金額:5万-10万円
    付随諸費用補償
    相手方への補償対人賠償:無制限
    対物賠償:無制限
    対物超過修理費用補償付き:50万円
    ケガの補償人身傷害補償:5,000万円
    自動車事故傷害見舞金付き:最高500万円
    無共済車傷害:無制限
    その他の補償弁護士費用特約:300万円

    ダイレクト型保険はもちろん、他の対面型と比べてもやや高い印象です。人身傷害に自動で付いてくる見舞金を始めとする手厚い補償があるせいでしょうか。各種割引が少ないことも関係していると思われます。

    以上から、事故対応重視の場合、他の対面型自動車保険との比較が必須ですが、掛金重視の場合は一目瞭然でダイレクト型保険を選ぶことをオススメします。

    ※2018年7月23日時点の内容です。以降の更新情報はそれぞれのサービスを参照してください。

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