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ジャパン少額短期保険の自転車向けブランド「ちゃりぽ」の自転車保険です。以前は個人賠償責任補償額の上限が1,000万円までのプランしかありませんでしたが、リニューアルにより1億円までカバーできるプランが追加されました。
補償内容をじっくり見ていきましょう。
補償項目 | プラン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
スタンダード | 賠償1億 | 家族 | ||||
あんしん | もっとあんしん | あんしん | もっとあんしん | あんしん | もっとあんしん | |
入院給付金日額 | 6,000円 | 6,000円 J(※1) | 3,000円 | 6,000円 | ||
通院給付金日額 | – | 1,000円 | – | 1,000円 J(※1) | – | 1,000円 |
手術給付金 | – | – | ・入院:入院日額×10 ・外来:入院日額×5 |
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死亡 | 300万円 | 400万円 | 400万円 | 450万円 | ||
特定重度障害 | 300万円 | 300万円 J(※1) | – | |||
後遺障害(※2) | – | 4万~100万円 A(※1) | 16万~400万円 | 18~450万円 | ||
個人賠償責任補償 | 1,000万円 | 1億円 A(※1) | 1億円 | |||
示談代行 | – | あり A(※1) | あり | |||
弁護士費用等 | – | – | – |
※1.J=ジャパン少額短期保険、A=あいおいニッセイ同和損保が補償
※2.程度に応じて死亡保険金額の4%~100%を補償
どのプランも補償のグレードがやや手厚くなる上位コースを設けています。まず、賠償額の上限が1,000万円のスタンダードコースは、あんしん・もっとあんしん共に頼りないと言わざるを得ません。
この不安を解消するために新設されたのが賠償1億円プランです。あんしんコースともっとあんしんコースの違いは通院給付金の有無ですが、日額1,000円は大した足しになるとは思えず、また通院治療の負担が1,000円で軽くなる程度なら、そもそも保険に頼る必要性が低いリスクだといえます。したがって、2つのうちどちらかを選ぶのならあんしんコースを推します。
要・不要は別として、家族プランにのみ付いてくる手術給付金の有無を選択できる設計であれば、なお良かったと思います。
ちなみに、このプランはジャパン少額短期保険と、あいおいニッセイ同和損害保険の保険商品を組み合わせたものであることから、補償対象によって保険金の出処が異なりますが(注釈「1」参照)、請求窓口はちゃりぽに一本化されています。
タイプ | スタンダード | 賠償1億 | 家族 |
---|---|---|---|
あんしん | 260円(2,900円) | (3,600円) | (9,520円) |
もっとあんしん | 370円(4,100円) | (4,800円) | (1万4,560円) |
クレジットカード払、コンビニエンスストア払(一時払)、銀行振込(一時払) |
スタンダードプランのもっとあんしんコースより、賠償1億円プランのあんしんコースの方が安く設計されています。全体的な補償内容は賠償1億プランの方が勝っていることを考えると(死亡保険金の金額、後遺障害保険金・示談交渉サービス付)、通院給付金の有無がいかに保険料に影響を与えるかよくわかりますね。ひもとくと、それだけ支払対象になることが多いというわけですが、前述のとおり必要性は高くないでしょう。
下位のあんしんコースで十分というイメージ。家族プランの場合は入院給付金日額が半分になってしまいますが、公的医療保険、さらには高額療養費制度なども利用できることを考えれば、ケガの治療費を補償する保険の必要性は高くはなく、保険料の節約を優先させた方がいいでしょう。
個人で加入するなら、月額300円でまずまずの補償内容を確保できるので、他の保険と比較してみる価値はあると思います。