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ソフトバンクの「自転車あんしん保険」を徹底分析
掲載:
ソフトバンクと損保ジャパン日本興亜が共同で手がける自転車保険です。SoftBankのスマートフォン・タブレットから加入できる保険サービス「ソフトバンクかんたん保険」の新プランとして、他の6つの保険(女性保険や子供保険など)と共にリリースされました。
月額330円から加入でき、大手携帯キャリア3社のなかでは最もリーズナブルですが、はたして補償内容はどうなのか? じっくり調べてみました。
補償内容
補償内容は2コース。加入タイプは、本人型・夫婦型・家族型の3つがあります。
補償項目 |
コース |
ちょこっと |
しっかり |
死亡・後遺障害 |
300万円 |
700万円 |
入院給付金日額 |
5,000円 |
7,000円 |
手術給付金 |
入院:5万円
外来:2万5,000円 |
入院:7万円
外来:3万5,000円 |
個人賠償責任補償 |
5,000万円 |
1億円 |
示談代行 |
あり |
あり |
弁護士費用等 |
– |
– |
余分な補償をそぎ落とした”超”がつくほどシンプルな補償内容と思いきや、入院を伴わない手術でも保険金を受け取れる設計は意外。また、サイト上ではわかりにくいですが、示談代行サービスも付いています。
個人賠償責任補償額は最高で1億円。最近の高額賠償事例を見ると、個人賠償責任補償額が5,000万円ではやや心細く、あまり保険料が変わらないのであれば「しっかりコース」の1億円のほうがいいでしょう。ただし、同時に付いてくる入院給付金日額7,000円という”豪華補償”の存在が気になります。
月払保険料
タイプ |
ちょこっと |
しっかり |
本人 |
330円 |
580円 |
夫婦 |
520円 |
910円 |
家族 |
790円 |
1,440円 |
「ソフトバンクまとめて支払い」で決済
※ユーザー専用サイト「My SoftBank」上で確認可能 |
安さが魅力ですが、前述のとおり補償内容が少し頼りないため、同等の保険料を払うなら他社の自転車保険を検討したほうがよさそうです。
全体を通して
ソフトバンクユーザーにとっては、簡単、便利でお手頃な保険だとは思いますが、大切なのは補償内容です。万一のリスクと真剣に向き合い、じっくりと検討してください。
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