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若い女性でも油断できない乳がんをはじめ、女性特有のがんを手厚く保障する「リンククロス ピンク(無解約返戻金型女性用がん診断保険)」について調べてみました。
SOMPOひまわり生命の女性社員が中心になって立ち上げたという、乳がんの早期発見から罹患後までトータルサポートにも注目です。
診断給付金は2種類あり、性別に関係のないがんだと「がん診断給付金」が適用されて20万円、女性特定のがんだと「女性特定がん診断給付金」が適用されて100万円と、保障の手厚さが全然違うのが特徴です。
性別に関係のないがんだと診断を受け、がん診断給付金の20万円を受け取った後、新たに女性特定がんだと診断確定されれば80万円を受け取ることができます。
つまり、女性特定がん診断給付金の内訳は(80万円+20万円)ということです。
がん診断給付金を受け取らない、つまり保険のお世話になることがなかった場合、無事故給付金として2年ごとに5万円を受け取ることができます。
「がんにならなくても給付金が出る」と考えることも、「無事故給付金のために保険料が割増になっている」と考えることもできるので、無事故給付金の有無をオプションで選べる設計だとより親切だったかと思います。
乳がんの早期発見に向けたセルフチェックの仕方や、化粧品メーカーなどの企業と連携した罹患後のサポートなど、乳がんになっても毎日を自分らしく生きるためのサービスに力を入れています。
一連のサービスについては「知っておきたい3つのポイント」で後述します。
あくまで概要ですので、詳細はパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。
契約可能年齢 | 20歳~69歳 |
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保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身 |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | カード払 |
給付金 | 主な支払条件・保障内容 |
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女性特定診断給付金・ がん診断給付金 |
・初めて女性特定がんと診断確定されたとき100万円 ・初めてがんと診断確定されたとき20万円 ・がん診断給付金の受け取り後、初めて女性特定がんと診断確定されたとき80万円 ※つまり女性特定診断給付金80万円、がん診断給付金20万円) |
がん無事故給付金 | ・がん診断給付金の支払自由に該当しないとき ・2年ごとに5万円 |
プランにバリエーションがないので非常にシンプル。がん無事故給付金があるので、30歳で加入し、2年後に5万円受け取った場合、実質の保険料は次の計算式で約1,100円になります。
30代ならまだがんになる確率は1%と低いうえ(国立がん研究センターの統計より)、なるとしたら乳がんの割合が大きいので、この保険が活躍するかもしれません。ただ、年齢が上がり、さまざまながんになるリスクも高くなってくると、この保険だけでは心もとないでしょう。
女性が乳がんについて正しい知識を身につけられるよう、おっぱいに向き合うさまざまな情報が提供され、加入者以外も見ることができます。
特に、乳がん早期発見のためのセルフチェック方法は、チェックを行うのに良い時期、指の動かし方など具体的な方法が紹介され、動画も用意されているので視聴しながらチェックすると分かりやすいでしょう。
乳がんの早期発見にはセルフチェックだけでなく、医療施設における専門家の触診、マンモグラフィ、エコー検査などの受診も併せて行うことが大切です。そのサポートの一環として、サイト内では、安心して受診できる医療施設を検索することができます。検診の詳細内容や「女医による診察」「女性技師による対応」などの条件設定、サイトからの予約もできます(ネット予約サービスの利用は加入者とその家族(2親等以内)に限られます)。
現状では全ての都道府県の医療施設が紹介されているわけではなく、35都道府県に留まっています(2018年9月現在)。また、一つの県に一医療機関しか紹介されていない県も見受けられるため、今後の拡充を期待したいところです。
企業と提携し、治療中や治療後も自分らしい生活を続けるためのサポートを行っています。治療中の家事代行サービスやウィッグの提案から、術後の傷跡を気にせず楽しめる個室露天風呂のある温泉施設の紹介、患者や家族が情報交換を行えるSNSサービスなど、さまざまな商品やサービスが用意されています。
がんを経験した人でないと分からない悩みは多いでしょう。もしも乳がんの診断を受けたとき、身近に相談できる人がいなければ、「リンククロス ピンク」のサービスは大きな味方になるでしょう。今後も、サービスがさらに充実することが望まれます。
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、パンフレットなどの資料にも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
インターネット専用の保険ということもあり、あらかじめ決まったプランに入ることになります。カスタマイズ性はありませんが、その分シンプルで悩むことはありません。
できません。クレジットカードの名義人と契約者が同一でないとダメだと明記してあります。
次のがんのことを指しています。
悪性新生物だけでなく、上皮内新生物でも保障されると記載されるようです。減額される様子もありません。詳細は約款(対象となる悪性新生物(「女性特定がん」))に記載されているので、そちらも必ずご覧ください。
医学の進歩によって、がんが治る病気になってきたからこそ、早期発見も治療のための経済的備えも、より必要となってきました。それに伴い、保険会社は保障を売るだけでなく、がん患者に役立つさまざまな情報サービスを提供するのは素晴らしいと思います。